アロマセラピスト・長谷川記子の心を癒すアロマ教室 1

ラベンダー

長谷川 記子 アロマセラピスト
(2013年11月)

ラベンダーは甘いフローラル系の優しい香りです。
心身のリラックスに効果的で、恐れや怒り、不安、イライラ感を鎮めます。
抗菌、抗炎症、誘眠、鎮痛作用もあり、副交感神経を活性化し、心身のバランスをとり、抗ストレス作用があるので、免疫力を高める効果があります。


多くのがん患者さんが最も親しまれる精油の代表的な存在がラベンダーです。私が相談を受けたがん患者さんの方々は、がんを患う中で、心の不安や恐怖、身体の痛みや、夜、不安で眠れないことなど、共通の心の痛みを抱えていました。

「病院ではこんな思いは当り前のように思われるかも知れないけれど、本当に眠れないときが続いて、とてもつらいんです」と言われたA子さん(胃がん、50代女性)、ご家族の前では、とても気丈に装い「うん、大丈夫だ」と自らに言い聞かせるように肩の力を張っていたBさん(肺がん、60代男性)。「家族に心配をかけない」と、男性であり、一家の長としての役目を担う立場を貫き通すひたむきな生き方をされてきた方です。しかし、診療後、別室で独りになって治療を待つ間、ご家族と離「人れて、ポツンと椅子に座り、一言小さな声で言われた言葉、「怖い」――と。

間はがんに罹ると、こんなに弱いものなのかーと思うよ」。進行性の乳がんの末期であった50代前半の女性C子さんが話されたことは、真実を語っています。

「普通に日常の生活をしているときは、感じなかったことが、人の言葉も行動も、とても敏感に心が弱っているときって感じるの。自分でもこんなに身体を痛めるまで、何してたのかな? って思う。がんになって、その原因って何かな?自分のせいかなーとか、それとも、周りから受けたストレスのせいかな? とか」

C子さんの場合は、何十年と続いた夫婦間の問題も含め、自分を責め、相手を責める心は、「眠れない夜」や「身体の痛み」を増す原因の1つでした。

人間関係からくるストレスは、免疫力を下げる原因にもなりますが、今、自分自身の環境を大きく変える力さえ、湧き上がらない心身の弱った状態のとき、ラベンダーの精油は強いサポートをしてくれました。

前述の3人のがん患者さんの方々に、芳香浴やラベンダーを含むブレンドオイルによるトリートメントは、大変効果を上げました。

「自責・他責の想い、恐れ、不安、心身の痛み」を和らげる、優しいサポート役のラベンダーは、がん患者さんや介護する家族の方々のストレスケアに、とても力強いサポート役です。

トリートメントオイル ブレンドレシピ

アロマトリートメントケア……(1%濃度以下)のブレンドオイルをつくる。少量のブレンドオイルを手にとり、ソフトタッチでトリートメント(マッサージ)する

(注意!) 精油はそのまま使用すると皮膚に刺激が強すぎるため、必ずキャリアオイル(スイートアーモンドオイル、ホホバオイルなど)を混ぜて使う

 ブレンドオイル
精油
・ラベンダー   4滴
・サンダルウッド 1滴
・ゼラニウム   1滴

スイートアーモンドオイル 30ml

低血圧の方は、ラベンダーの単品使用を避ける

 もっと気軽に楽しむには

芳香浴……ティッシュにラベンダーオイルを1~2滴つける
沐浴……お風呂に入った時、湯船に浸かったら、ラベンダーオイルを4~6滴を湯に入れる 
半身浴……洗面器かバケツのお湯(40℃位)にラベンダーオイルを3滴入れて、手や足をゆったり浸ける

アロマのこころ
人間は、本来、素直で優しい存在です。また強くもあり、弱くもあります。純粋に自分本来の姿を見つめさせるサポート役であるラベンダーなど植物の精油たちは、目に見えません。だからこそ、古代から、大自然の愛を伝え、人間の心と身体を癒し、無限の自然治癒力を秘めた存在なのです。アロマテラピーは現代医学の治療ではなく、補助療法です。貴方が、清く、深く生きる事を望んだとき、植物が、そっと側に香りとなって包んでくれます。――独りじゃないです。大丈夫です、と。
長谷川記子 はせがわ のりこ
薬剤師、アロマ・ハーブ・サプリメントコンサルタント(有)チェリッシュ・インターナショナル代表取締役 星薬科大学薬学部卒業。大学時代より皮膚科学や予防医学、香りの研究を始める。医療・介護分野でQOL向上のためのアロマとハーブの普及活動を行う。日本緩和医療薬学会評議員 、国際個別化医療学会評議員、日本メディカル・アロマテラピー学会員 、日本赤十字社医療センターアロマテラピー研究会専任講師、聖徳大学生涯学習講師(ハーブ&アロマテラピー)
カウンセリング受付先
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