薬の影響で食事が摂れない。何かいい方法はないか

回答者・岡元るみ子
千葉西総合病院外来化学療法センター長/腫瘍内科部長
(2015年10月)

夫(69歳)が悪性リンパ腫で治療を開始しました。白血球が減少しているため、それを増加させる薬を投与されました。副作用として、気分が悪くなり吐き気がすると言い、口内炎が出来て思うように食事が摂れません。食事をうまく摂る方法はないでしょうか。

(66歳 女性 大分県)

柔らかく、口当たりの良いものを。痛みをとるうがい薬もある

千葉西総合病院外来化学療法
センター長の岡元るみ子さん

気分が悪くなり、吐き気がするということですが、白血球を増やす薬ではなく、受けている抗がん薬の影響と考えられます。例えばR-CHOP療法の場合、治療開始10~14日目に白血球数が最も下がり、口腔粘膜炎(口内炎)などが起こりやすくなります。そのため、白血球数が下がる前に予防的に、あるいは下がった時点で、白血球数を増やすG-CSF製剤を注射します。

口腔粘膜炎に関しては、出る前からの口腔ケアが重要です。歯科にかかって、虫歯がないかを診てもらい、口の中をキレイにすることが重要です。ご自身でもうがいをして、保湿、保清に努めることが大事です。

口腔粘膜炎の影響で、本当に痛くて食事も全く摂れないような場合には、医療用麻薬を使って痛みを取り除くこともできます。またそこまでいかなくても、リドカインといって、局所麻酔入りのうがい薬で痛みを一時的に和らげる方法もあります。

食事は、酸味の強いもの、香辛料が効いた刺激の強いものは避けたほうが良いでしょう。煮込みうどんといった水分が多く柔らかいものや、片栗粉でとろみをつけて〝あん〟にし、魚や肉、野菜にかけて、口当たりを良くしたものなどがお勧めです。

G-CSF=顆粒球コロニー刺激因子 リドカイン=商品名キシロカイン