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延命治療を行うと言われたが

回答者●上野貴史
板橋中央総合病院乳腺外科医長
発行:2022年9月
更新:2022年9月

  

10年前に左乳がんで乳房温存術を受け、術後化学療法と放射線治療を受け、その後、5年間ホルモン療法(リュープリン注射とタモキシフェン内服)を受けました。

昨年秋ごろから咳が出るようになったのでCT検査を受けたところ、全身のリンパ節転移と肺転移が見つかり、胸水もあると言われました。主治医から「もう治らないので、今後は延命治療を行う」と告げられ、フェマーラ(一般名レトロゾール)とイブランス(一般名パルボシクリブ)による治療が始まりました。治らないと言われショックを受けていますが、本当に治癒する治療法はないのでしょうか。

(50歳 女性 栃木県)

10年以上延命されている患者さんも

板橋中央総合病院
乳腺外科医長の上野貴史さん

主治医が言われるように遠隔転移が見つかった場合、残念ながら治癒は望めません。治療目的は根治ではなく、緩和、延命になります。しかし、ご相談者が現在行っているような治療を施せば、なかには10年間以上延命される患者さんもおられます。少しでも希望をもって、現在の延命治療に取り組まれてはいかがでしょうか。

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