ゾメタやタキソールの副作用か、手足などにしびれ。対処法は?

回答者:上野 貴史
板橋中央総合病院 外科医師
(2010年2月)

2004年12月に左乳房温存手術を受けました。手術後には、化学療法、放射線療法、ホルモン療法を受けました。2009年1月、がんの肺転移と骨転移が確認されました。1月から6月まではホルモン剤のアリミデックス(一般名アナストロゾール)を服用し、2月からゾメタ(一般名ゾレドロン酸)の点滴が始まりました。ゾメタの点滴を受けながら、歯の治療も受けていたためか、6月から顔の左半分にしびれや麻痺が起こりました。2カ月間、それらの症状が続いたため、口腔外科や歯科を受診し、脳のCT(コンピュータ断層撮影)を撮ってもらったところ、脳転移は認められませんでした。7月からは、タキソールの治療を受けています。顔半分、歯、手足のしびれは今も続いています。これらのしびれを軽減する方法はないでしょうか。また、ゾメタの点滴はしびれがあるまま受け続けてもよいのでしょうか。

(島根県 女性 51歳)

A 手足のしびれは、タキソールをやめることで改善する

手足のしびれはタキソールの副作用だと思います。この副作用は、タキソールの治療を受けている限り続きます。ひどくて耐えられなければ、タキソテール(一般名ドセタキセル)など、ほかの抗がん剤に変えるとよいでしょう。タキソテールの効果はタキソールに近く、しびれの副作用はタキソールよりも小さいといわれます。

ゾメタの副作用でとくに問題になるのは抜歯後の顎骨壊死(主に下顎の骨の壊死)です。ゾメタ投与中に歯の治療を受けたことが顔のしびれや麻痺を引き起こしているかは、文面だけではお答えするのが難しいです。ただ、顔のしびれや麻痺は三叉神経や顔面神経の問題になるため、ゾメタとの因果関係はおそらくないと思われ、ゾメタの治療を受けるのは問題ないと考えられます。

しびれの軽減には、ビタミン剤や漢方薬を用います。1度、主治医にご相談ください。