下咽頭がんの再建手術をすると、誤嚥しやすいのか?

回答者:林 隆一
国立がん研究センター東病院 頭頸部腫瘍科・形成外科科長
発行:2011年1月
更新:2013年11月

  

2期の下咽頭がんと診断され、喉頭と頸部食道の一部も切除し、再建手術をすることになりました。しかし、再建手術をした場合、誤嚥しやすくなると聞きました。誤嚥の起こる可能性はどの程度なのか、また誤嚥しないようにどんなことに気をつければよいか教えてください。

(高知県 女性 54歳)

A 軽くあごを引き、あわてず一口一口意識して飲み込む

下咽頭がんの温存療法を行っている施設は限られます。さらに、重症の誤嚥が起こる確率は、喉頭の切除を行うか行わないかで変わります。喉頭の一部切除をする場合は20~25パーセント、切除しない場合は10パーセント程度です。

重症にいたらなくても、術後は今までどおりにスムーズに食べるのは難しくなるでしょう。食べ物が通るときに異物感や違和感があったり、通過障害、つまり食べ物が通りにくく、むせっぽくなったりします。

まずは嚥下を意識してあわてずに、ゆっくり一口一口飲み込むようにして食べるよう心掛けてください。飲み込むときは、軽くあごを引いたほうがむせにくくなります。1回では飲み込めない場合は、「複数嚥下」といって何回かに分けて飲み込みましょう。

栄養士にむせにくい食材や柔らかいもの、刻んだものを取り入れた食事の作り方を相談してみてもいいですね。

嚥下のリハビリの専門家である言語聴覚士(ST)がいる場合は、前述の飲み込みの姿勢などを指導してもらうといいでしょう。

どうしてもむせて食べられない場合はバリウム検査をして、どこが飲み込みにくい場所なのか調べてもらってください。

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