卵巣胚細胞腫瘍に対するBEP療法の副作用が心配

回答者:宮城 悦子
横浜市立大学 医学部産婦人科准教授
発行:2009年2月
更新:2013年12月

  

おなかが腫れ、不正出血があったため、婦人科を受診したところ、卵巣腫瘍と言われ、右側の卵巣や卵管などを切除する手術を受けました。その結果、未熟奇形腫という卵巣胚細胞腫瘍の2c期で、グレード(悪性度)は3と診断されました。今後、BEP療法という治療を受ければ、治る可能性は高いと言われています。BEP療法とはどんな治療法でしょうか。また、この治療は副作用がかなり強いとも聞きました。どんな副作用が起こりうるでしょうか。副作用が出た場合、よい対策はありますか。

(石川県 女性 22歳)

A 白血球減少や腎・肺機能障害などは薬剤の減量などで対応

BEP療法とは、ブレオ(一般名ブレオマイシン)+ベプシドまたはラステット(一般名エトポシド)+ランダまたはブリプラチン(一般名シスプラチン)の3剤併用療法のことです。未熟奇形腫のグレード3に対しては、BEP療法が非常によく効きます。やらないという選択肢は、基本的にはないと言ってもよいほどです。

3~4コース行うのが標準的で、BEP療法を受けた後、出産している女性も大勢います。がんばってお受けになることをおすすめします。

主な副作用は脱毛、白血球の減少、腎機能障害、肺機能障害などです。このうち脱毛は必ず起こりますが、治療が終われば、髪はまた生えてきます。

白血球が減少すると、感染症にかかる危険性が高まるため、白血球を増やす薬を多用することもあります。

腎機能障害と肺機能障害に対しては、検査などを行いつつ、しっかりした管理のもと、治療を進めることが大切です。

腎機能障害が起きた場合は、BEP療法の薬剤量を減らします。

肺機能障害が起きた場合は、軽度であれば、経過を慎重に見ながら治療を進めることもあります。しかし、間質性肺炎などの重い状態になった場合は、ブレオを除外して、ベプシド(またはラステット)とランダ(またはブリプラチン)の2剤で治療を進めることなどが検討されます。

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