卵巣がんが再発。エトポシドという薬はどうか?

回答者:上坊 敏子
社会保険相模野病院 婦人科腫瘍センター長
発行:2012年10月
更新:2013年12月

  

卵巣がんの手術を受け、その後、術後の補助化学療法として受けたTC療法が、昨年12月に終わりました。ところが、最近の検査で再発がわかり、今後は化学療法を受けることになりました。インターネットで、エトポシドという薬が昨年承認されたことを知りました。私のような場合の治療にも使える薬剤なのでしょうか。治療の方法や副作用などについても教えてください。

(神奈川県 女性 45歳)

A TC療法を行うのがよい選択

卵巣がんが再発したときは、治療は化学療法が中心になります。基本的には、初回のTC療法終了後半年以内の再発なら薬剤を変更、半年以上たってからの再発なら再度TC療法を行います。この方の場合は、半年以上経ってからの再発ですから、TC療法を選択するのが一般的です。

エトポシドは、2012年2月に「化学療法後に増悪した卵巣がん」への適応が追加された薬剤です。副作用には、白血球や血小板の減少、悪心・嘔吐などの消化器症状、肝機能障害、脱毛などがあります。再発卵巣がんの治療薬として、最初に使用される薬剤ではないと考えてください。

エトポシド=商品名べプシド/ラステット

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