前立腺がんの骨転移。難しいか?

回答者:赤倉 功一郎
東京厚生年金病院 院長補佐・泌尿器科部長
発行:2013年5月
更新:2013年11月

  

65歳の父が前立腺がんを患い、骨に転移していると告げられました。骨転移は相当の進行と理解しております。余命は短いと覚悟したほうがいいでしょうか。少しでも進行を遅らせる治療法はありませんでしょうか?

(静岡県 女性 36歳)

A 治療はある。よく考えて

正直申し上げて、完全に治すのは難しいと思います。ただし、前立腺がんに限っていえば、ホルモン療法で5年、あるいはそれ以上生き続けることも可能です。少なくとも、半年、1年で命を落とすことはないと思います。

ホルモン療法を勧めます。そうすればがんの進行が止まりますし、95%の確率でがんは小さくなります。ぜひ治療を受けるべきだと思います。

ホルモン療法をすると、性機能は障害されます。しかし、それ以外の生活については、ほぼこれまでどおり維持できるのではないかと考えます。

ホルモン療法が効かなくなれば、抗がん薬などの適用もあるかと思います。

「余命が短い」ということをどうお考えになるかという点が気になります。

半年、1年というほどは短くありません。しかし、15年、20年となると、それはほかの事情も絡んでくるものですので、一概に「短い」ではくくれないと思います。

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