子宮がん検診で、子宮体がんはわかるか
32歳から15年間、ほぼ毎年、市の子宮がん検診を受けています。幸い異常は1度も指摘されていませんが、先日、友人に「検診では子宮頸がんはわかっても、子宮体がんについては何もわからない」と言われました。これは本当でしょうか。本当なら、子宮体がんの検査も受けるべきでしょうか。
(福岡県 女性 47歳)
A 子宮頸がん検診では、子宮体がんはほとんどわからない
地方自治体などで行っている子宮がん検診の多くは、子宮頸がんの検診です。この子宮頸がん検診の精度はかなり高いのですが、子宮体がんや卵巣がんは、通常、この検診ではわかりません。
子宮体がんの検診も行っている自治体も一部にありますが、実施している自治体でも、対象者は一般的には、不正性器出血があった方や、問診で子宮体がん検診が必要と認められた場合などに限られます。
子宮体がんは50歳以上に多く見られます。47歳は、一般的には閉経が近づく年齢で、子宮体がんが増えてくる年齢でもあります。ご心配であれば、人間ドックを受けるという方法もあります。
人間ドックでも子宮体がん検診はない場合が多いのですが、オプションとして、受けられるケースは多くあります。プラスアルファの料金はかかりますが、検討されてみてもよいでしょう。
子宮体がんでは、初期でも、多くの場合、不正性器出血があります。不正性器出血や月経不順など、気になる症状がある場合は、婦人科を受診されるのがよいと思います。こうした場合は、保険を使うことができます。