長谷川記子の心と体の特効薬

やさしくさすってリラックス


発行:2004年4月
更新:2013年8月

  

はせがわ のりこ
星薬科大学薬学部卒業。
香りや予防医学への興味から、ヨーガ・薬膳・ハーブのアロマテラピーを研究。
薬剤師、アロマテラピスト。著書『ガンを癒すアロマテラピー』(リヨン社)

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イラスト:ローマン・カモミール

「香りのおふろから始めてみませんか」では、アロマテラピーはがんをなだめつつ、体内の自己回復力を高めることができることをお話しました。今回からは、がんに伴うさまざまな症状をどう和らげるのか、具体的な方法をお話していきましょう。

がんになると治療に伴う不快な症状のほか、多くの方が痛みの問題をかかえていることと思います。

痛みの伝達系について、「ゲートコントロール説」という理論があります。みなさんは子どものころ、「痛いの、痛いの飛んでいけ」とさすってもらったとき、痛みが軽くなった経験がありませんか。これは触・圧感覚を伝える太い神経線維からの刺激が細い神経線維に作用して、二つの情報が途中の疼痛伝達系細胞のところでコントロールされたからです。つまり「触れる、さする」という太い神経線維からの刺激により、痛みが抑制されたのです。

痛みの伝達系には「ゲート」があり、太い神経線維と細い神経線維の競合によって開閉されるといわれています。さらに、ゲートの開閉は大脳内の認知によるコントロールの影響も受けるといわれています。つまり人の感情や思考などが、痛みを伝える門の開閉に大きく関わっているというのです。

がんにおける慢性的な痛みの軽減には、「さする」行為とともに、心理的にリラックスした状態がとても重要です。こうした意味で、アロマテラピーによるエッセンシャルオイル(精油)のトリートメントは、心身ともに、がんの慢性的な痛みを和らげるのに有効といえるのです。痛みを和らげたいときに使うエッセンシャルオイルは、フランキンセンス、クラリセージ、カモミール、ネロリ、ジャスミン、ベルガモット、サンダルウッドなどです。これらには、痛みの原因になりうる身体の神経や精神的な緊張を和らげる効果があります。

なかでもフランキンセンスは「乳香」とも呼ばれ、聖書では3人の博士たちがキリストの生誕を祝って捧げた贈り物の一つと記されています。古代エジプトでは痛み止めとして使われていました。心をやすらかにして落ち着かせる作用もあります。トリートメントオイルは、フランキンセンス4滴、カモミール、ゼラニウムを各1滴、スウィートアーモンドオイルを30cc混ぜ合わせて作ります。ネロリ3滴、マジョラム2滴、カモミール1滴、スウィートアーモンドオイル30ccを混ぜ合わせたものも効果的です。

温湿布はじわっとする持続的な痛み、慢性的な痛みによく効きます。洗面器1杯のお湯にフランキンセンス、カモミールを各2滴ずつ混ぜます。タオルを軽くしぼって、痛いところに5~10分ほど当てます。2~3回繰り返しますが、決してもんだり、押したりしないでください。

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