骨肉腫の化学療法の内容と人工関節の注意点は
2015年2月
右脛の骨肉腫という診断で、「化学療法と膝の人工関節への置換が必要」と言われました。どのような化学療法をするのでしょうか。また、人工関節は破損などで入れ替えが必要になることもあると聞いて心配です。再手術を防ぐためにできることはありますか。(23歳 女性 埼玉県)A 術前術後MAP療法を行う 人工関節は感染に注意国立がん研究センター中央病院の川井 章さん骨肉腫の治療は、原発巣の広範切除術と手術前・後の...
骨・軟部肉腫
2015年2月
右脛の骨肉腫という診断で、「化学療法と膝の人工関節への置換が必要」と言われました。どのような化学療法をするのでしょうか。また、人工関節は破損などで入れ替えが必要になることもあると聞いて心配です。再手術を防ぐためにできることはありますか。(23歳 女性 埼玉県)A 術前術後MAP療法を行う 人工関節は感染に注意国立がん研究センター中央病院の川井 章さん骨肉腫の治療は、原発巣の広範切除術と手術前・後の...
2015年2月
75歳の父のことで相談します。右太ももに大きなしこりができ、脂肪肉腫との診断でした。転移はありませんが、肉腫の大きさが6~7㎝あり、太ももの大きな静脈や神経に接しているとのことです。主治医から「手術の前に放射線治療をする」と言われましたが、父の年齢を考えて、なるべく負担のない治療法を選びたいと考えています。ほかに選択肢がありましたら教えてください。(47歳 女性 東京都)A 負担が少なく、根治も望...
2015年2月
昨年(2014年)3月、左の脛の骨悪性線維性組織球腫と診断され、腫瘍を取り除き、人工関節を入れる手術を受けました。術後リハビリをして、歩行もできるようになったのですが、11月に受けたCT画像検査で肺転移が判明しました。転移したがんの大きさは3㎜程度で、主治医は「しばらく様子を見ましょう」とのこと。私の場合、今後の治療法はどのようになるのでしょうか。(65歳 女性 神奈川県)A 転移かどうか確実な判...
2012年12月
19歳になる息子についての質問です。息子は、脊椎にTNM分類で2期の悪性度の高い骨肉腫があると診断されました。治療法として、重粒子線による放射線治療を提案されています。重粒子線治療とはどのような治療法で、これ以外に有効な治療法はないのでしょうか?(青森県 男性 52歳)A 局所治療法として2つの方法ご相談者のお子さんは、TNM分類で2期の悪性度の高い骨肉腫があるということですが、幸い、遠隔転移があ...
2012年12月
大腿部にしこりがあり、TNM分類で3期の脂肪肉腫と診断されました。かかりつけのお医者さまには、手術の前にアドリアシンとイホマイドを併用した化学療法を行ったほうが良いと言われ、現在行っていますが、本当にこの治療法でいいでしょうか?先に化学療法を行ったほうが良い理由をお教えください。(埼玉県 女性 58歳)A 術前の化学療法を行うことも有効TNM分類で3期の脂肪肉腫ということは、ご相談者の場合、転移は...
2012年12月
肺転移がある平滑筋肉腫を患っています。現在、アドリアシンとイホマイドを使った化学療法を行っていますが、腫瘍が小さくなったため、原発巣と肺の腫瘍を摘出する手術を提案されています。がんの治療で転移がある場合、通常手術はしないと耳にします。本当にこのような治療法で良いのでしょうか?(北海道 男性 48歳)A 切除が可能かの適切な判断を肉腫は、肺に転移することが多い腫瘍です。転移を生じた場合でも、転移巣が...
2011年9月
軟部肉腫の1種、後腹膜平滑筋肉腫と診断され、手術前に化学療法を行うと主治医に言われました。抗がん剤に対して何となく恐怖感があります。化学療法をせずに、手術だけするわけにはいきませんか。(鳥取県 女性 45歳)A 平滑筋肉腫は手術が第1選択。取り切れない場合に補助療法平滑筋肉腫の治療として1番大事なのは、手術で腫瘍を取り切る、いわゆる広範切除という方法です。腫瘍の悪性度が高いなど転移や再発をきたしや...
2011年9月
もものしこりが気になり、病院へ行ったところ、粘液型脂肪肉腫と診断されました。しかし、腫瘍が血管に接しているため、術前に放射線治療を行い、腫瘍を小さくしてから手術することになりました。小線源療法や重粒子線*治療という最新の放射線治療もあるようですが、これらで術前の放射線治療をすることはできないのでしょうか。(長野県 男性 57歳)A 術前には行わない。通常の放射線外照射をご相談者の場合も「Q:平滑筋...
2011年9月
2年前に骨肉腫と診断され、人工関節の手術をしました。しかし、術後に細菌感染を繰り返し、2度再手術をしています。感染症予防のために気をつけることはありますか。(滋賀県 男性 21歳)A 身体や手足の爪を清潔に保ち、全身疾患の治療をきちんと行う骨肉腫に対しては、現在では計画的な集学的治療*によって、約8割の患者さんは手足を残して治療を行う、いわゆる患肢温存術*ができるようになりました。この患肢温存術の...
2010年9月
17歳の娘のことでご相談します。娘は骨肉腫と診断され、現在、抗がん剤治療を受けています。全身の倦怠感、吐き気、脱毛などの副作用にも、わが子ながら、よく耐えていると思います。幸い抗がん剤治療は効いていると主治医に言われていますが、腫瘍が比較的、広範囲に及んでいるため、この後、右足を膝下から切断する手術が予定されています。質問は右足を切断した後のことについてです。義足を装着する予定ですが、練習を積むと...