検査・治療法

がん温熱療法

ハイパーサーミア(がん温熱療法)とは――抗がん薬や放射線療法の標準治療との併用で効果

2019年5月

「がんの治療は、まずガイドラインに示された標準治療を行うのが鉄則。その上で、ハイパーサーミアを上乗せするのが望ましい」と話す今田肇さん がん細胞は正常組織に比べ熱に弱い。この性質を治療に応用したのがハイパーサーミア(がん温熱療法)だ。がんが存在する領域に体表面からテレビやラジオで使われる周波数の高周波電流を流して加温し、がん細胞を死滅させる。また、化学療法や放射線療法と併用すると、それぞれの治療効...

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保険適用の温熱療法を、抗がん薬や放射線治療と併用

2017年1月

10月26日 市民公開講座「温熱療法による新たながん治療戦略」会場 電磁波温熱療法というと民間療法と勘違いする人も多いというが、頭部と目を除くすべてのがんに公的医療保険が適用されている治療方法だ。どのような時に有効か、どのように行われるのか。10月26日には都内で「温熱療法による新たながん治療戦略」と題した市民公開講座が開かれ患者さんと家族ら120人が詰めかけた。 電磁波で体内の温度を上げる 電...

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いま受けているがん治療の効果を高める電磁波温熱療法

2016年12月

渋谷青葉台内科小児科クリニック院長・理事長の安田浩康さん がんは古代ギリシャ時代から熱に弱いことが知られていました。電磁波温熱療法はラジオ波という周波数8MHzの電磁波を用いて局所的に体外からがん組織を加温する物理療法であり、本邦では平成2年に厚生省で保険適用治療として承認されたがんの科学的治療です。第Ⅲ(III)相多施設無作為化比較試験でがん標準療法の治療効果を増強されることが一流誌で報告されて...

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肝がんや膵がんで効果が現れたというが、まだ試験段階 温熱・免疫療法の併用は標準治療の効果を高めるか

2010年11月

京都府立医科大学 消化器内科学教授の 吉川敏一さん 温熱療法や免疫療法は、副作用が少なく、体にやさしいのが利点の1つ。 以前からがん治療に期待されてはきたが、なかなか臨床試験で効果を検証することは難しかった。 しかし、京都府立医科大学消化器内科学教授の吉川敏一さんたちは、標準治療が終わり、治療手段がなくなった患者さんにこうした治療を行い、効果をあげているという。 標準治療の効果を高める 分子標...

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これだけは知っておきたいがん温熱療法の基礎知識 放射線や抗がん剤との併用で効果。何より副作用がないのが利点

2006年9月

京都大学名誉教授の 菅原努さん 温度を摂氏42~43度に上げてがんをたたくのをがん温熱療法といいます。 ただ、この温熱療法はまだわかっていないことが多い治療法です。 たとえば、温熱療法には、全身を加温する方法とがんの局所だけを加温する方法とがありますが、このうち、全身温熱療法については、本当にがんに効果があるのかどうかまだ不明なのです。ですから、このコーナーでも全身温熱療法については取り...

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海外におけるがん温熱療法の現況 子宮頸がんや乳がんで好成績。見直される温熱療法

2006年9月

群馬大学大学院 腫瘍放射線学助教授の 桜井英幸さん デューク大学医療センター 放射線腫瘍学科助教授の エレン・ジョーンズさん 米国で温熱療法が再評価されたきっかけ 最近、がん温熱療法において、ヨーロッパを中心にエビデンス(根拠)の高い臨床試験の結果が次々と出ている。 代表的なものは、2000年にオランダの研究グループが医学的権威の高い専門誌「ランセット」に発表した「進行子宮頸がん...

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注目されるマイルドハイパーサーミアという新しい温熱療法 低めの加温で放射線、抗がん剤の効果を一層高める

2006年9月

群馬大学大学院 腫瘍放射線学助教授の 桜井英幸さん がん温熱療法は、普通、43度以上に温めることでがんを死滅させるのをねらっている。 しかし、43度以上に加温することは簡単なことではない。 そこで、加温を少し低めにし、放射線や抗がん剤の効果を高めて成果を上げているのが、群馬大学病院放射線科助教授の桜井英幸さんのグループだ。これは、「マイルドハイパーサーミア」と呼ばれる温熱療法の新しい...

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動脈塞栓で温度を高めるというユニークな方法で効果を上げる 肝臓がんに対する温熱化学塞栓療法の効果

2006年9月

藍野病院院長の 近藤元治さん がん温熱療法は、がんの部分を目的の温度に維持できるかどうかで決まる。 ただ血流の豊富な肝臓などでは、折角温めても血流で温度が逃げられ、がん部位の温度がなかなか上がりにくい。 それを動脈を塞栓することによって温度を高め、がんに対する温熱効果を上げるというユニークな方法を考案したのが、京都府立医科大学名誉教授の近藤元治さんだ。 現在も、引き続き、大阪府にあ...

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温熱療法の治療現場を歩く QOLの向上、延命に可能性を秘めた民間病院の新しい試み

2006年9月

西出病院温熱療法研究室の バレンチナ・オスタペンコさん 岡村一心堂病院理事長の 岡村一博さん 温熱療法は魔法の杖ではない 大阪府貝塚市にある西出病院 大阪府貝塚市にある西出病院が温熱療法をがん治療に取り入れたのは1999年12月のことである。以来、現在に至るまで温熱療法を用いた治療例は385例に達しているという。当然ながら患者の大半は手術が不能の進行がん、再発がん患者である。 こ...

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悪性胸膜中皮腫、軟部組織肉腫に対する温熱化学放射線治療 抗がん剤、放射線と天秤にかけ、より効果が望めるがんに限定して行うべき

2006年9月

東京都立駒込病院 放射線診療科治療部部長の 唐澤克之さん どんながんにも効く治療法として温熱療法をバラ色に描くのではなく、明らかに効果が確認されている疾患に限定して、電磁波温熱療法(ハイパーサーミア)を行っているのが東京都立駒込病院だ。 その疾患とは、悪性胸膜中皮腫と軟部組織肉腫。 放射線や抗がん剤が効かず、手術にも限界があるという場合でも、なかなかの効果が得られているという。 第1選...

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