各種がん

肝臓がん

肝がんだけでなく肺・腎臓・骨のがんも保険治療できる 体への負担が少なく抗腫瘍効果が高いラジオ波焼灼術

2023年7月

「IVRという名称は一般にはあまり知られていませんが、IVRという治療法は広く行われている治療法なのです」と語る山門さん 電磁波の一種であるラジオ波でがんを焼くラジオ波焼灼術は、2004年、肝がんの治療に対して保険適用されただけでした。しかし、昨年(2022年)9月から適応が拡大され、肺腫瘍、腎腫瘍、骨腫瘍なども保険で受けられるようになっています。これらの治療を以前から行っている兵庫医科大学放射線...

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肝細胞がん薬物療法最前線 進行期でも治療法の組合せで治癒を狙える可能性が!

2022年5月

「薬物療法が効いて腫瘍が縮小状態にあるタイミングで局所治療を行い、治癒を狙います。中期はもちろん、たとえ進行期でも、今後は免疫療法と局所治療をうまく組み合わせれば治癒も目指せるようになると思います」と語る工藤正俊さん ネクサバールが肝細胞がん薬物療法の標準治療になったのが2009年。その後、新薬も新しい治療法も登場しないまま9年が過ぎた。長い沈黙を破ったのが、2018年に登場した分子標的薬レンビマ...

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高齢の肝細胞がん患者さんに朗報! 陽子線治療の有効性が示された

2021年12月

「がん病巣にだけ照射できるという陽子線治療の特徴が、肝細胞がんにとって非常に大きな意味を持ちます」と語る奥村敏之さん 「陽子線治療は、高齢の肝細胞がん患者さんにとって有効な選択肢になると思います」と語る飯泉天志さん 放射線治療の一種である陽子線治療の将来性に国内でどこよりも早くから着目し、取り組み続けてきたのが筑波大学だ。今年(2021年)9月、欧州臨床腫瘍学会(ESMO2021)において、筑波大...

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手術やラジオ波治療ができなくてもあきらめない 難治性の肝細胞がんに対するナノナイフ治療(IRE)

2021年3月

「ナノナイフ治療は、手術やラジオ波治療などができないなど、治療に難渋する患者さんにとっては非常にいい選択肢の1つだと思います」と語る杉本勝俊さん 「ナノナイフ治療」 (IRE)とは、患部に複数本の針を刺して高電圧電流を流し、がん細胞膜に極小の穴を開けることにより、がん細胞を死滅させる局所療法だ。手術やラジオ波焼灼療法(RFA)が困難な場合に、安全かつ有効に治療できる治療法としていま注目されている。...

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高い治療効果が期待できる 切除不能・進行肝細胞がんの最新化学療法

2021年2月

「免疫チェックポイント阻害薬のテセントリクと分子標的薬アバスチンの併用療法が、今後主流になって行くと思います」と語る木下晃吉さん 肝細胞がんは、肝炎ウイルス感染による慢性肝炎や肝硬変、最近では生活習慣病などに起因する脂肪肝が原因となる予後不良のがんである。そのような肝細胞がんで、切除不能・進行肝細胞がんに対する化学療法が、近年めざましく進化している。分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の併用療法...

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ラジオ波の利点はがんをくり抜き、何度でも 再発進行肝細胞がんと転移性肝がんの治療にもラジオ波焼灼療法が有望

2018年10月

「多くの臨床経験の中から、転移性肝がんに対するラジオ波焼灼療法の有効性を既に確信しているので、その有効性を証明するための、例えば全身化学療法との無作為化比較試験を自ら実施する気にはなれません」と語る寺谷さん ラジオ波焼灼療法(RFA)は、肝細胞がんの標準治療として『肝癌診療ガイドライン2017年版』(日本肝臓学会編)にも記載されているが、現在のところ、その適応は主に早期の肝細胞がんに留まっている。...

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治療選択の拡がりが期待される 肝細胞がんの1次治療に、約9年ぶりに新薬登場!

2018年8月

「肝細胞がんの治療がやっと次の時代に突入したかなという感じです」と語る池田公史さん 今年(2018年)3月、マルチキナーゼ阻害薬レンビマが、「切除不能な肝細胞がん」に日本で承認された。これは、切除不能な肝細胞がんに対する世界で最初の承認であり、肝細胞がん全身化学療法の1次治療薬としては実に約9年ぶりの新薬になるという。肝細胞がんの治療において、この新薬の位置づけはどのようなものだろうか。また、今後...

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進行肝がんに対するネクサバールのマネジメント

2016年7月

「ネクサバールの副作用である手足症候群は予防が重要です」と語る池田公史さん 進行した肝がんでは、標準的な化学療法として血管新生阻害薬であるネクサバールが使用されている。しかし、ネクサバールには手足症候群、高血圧、肝機能障害などの副作用があり、これらが治療の休止や中止の一因になることがある。医療チームを立ち上げ、ネクサバールの副作用マネジメントに取り組んでいる専門医に話をうかがった。 世界で2番目に...

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安全性と根治性を備えた肝胆膵領域の腹腔鏡下手術

2015年10月

「適応症例の明確化、手術手技の標準化が安全な手術としての普及につながると考えます」と語る本田五郎さん 胃がんや大腸がんに比べ、普及が遅れている肝胆膵領域の腹腔鏡下手術。腹腔鏡下手術用に開発された新しい手術器具が登場したことで、手術に要する時間は開腹手術に比べて長くなるものの、適切な症例を選ぶことで、安全性や根治性において、開腹手術と遜色ない結果を残せるようになっている。肝胆膵がんにおける腹腔鏡下手...

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手術ができれば根治も!肝内胆管がんの治療法

2015年10月

「悪性度の高いがんですが、手術が可能なら、根治の可能性があります」と話す齋浦明夫さん 肝内胆管がんは、肝臓原発のがんの中で肝細胞がんに次いで2番目に多く、肝がん全体の約10%を占める。近年増えつつあるがんだが、手術ができない場合の予後は極めて悪いと言われている。肝内胆管がんの特徴や症状、手術や化学療法などの治療法について専門医に伺った。 肝がんと胆管がんの両方の側面を持つ 図1 肝内胆管がんの位...

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