免疫チェックポイント阻害薬の使用は避けたほうがいいか
2024年9月
肺腺がんステージⅣの患者です。タグリッソを使用していましたが、耐性が出てきました。自己免疫疾患を持つ場合は、免疫チェックポイント阻害薬の使用は避けたほうがいいのでしょうか。 (62歳 男性 静岡県) A 使用は避けるのが賢明 日本医科大学呼吸ケアクリニック臨床腫瘍部門長/副所長の久保田さん タグリッソ(一般名オシメルチニブ)を使用されていたということは、ご相談者の肺腺がんはEGFR遺伝子変異陽性と...
非小細胞肺がん
2024年9月
肺腺がんステージⅣの患者です。タグリッソを使用していましたが、耐性が出てきました。自己免疫疾患を持つ場合は、免疫チェックポイント阻害薬の使用は避けたほうがいいのでしょうか。 (62歳 男性 静岡県) A 使用は避けるのが賢明 日本医科大学呼吸ケアクリニック臨床腫瘍部門長/副所長の久保田さん タグリッソ(一般名オシメルチニブ)を使用されていたということは、ご相談者の肺腺がんはEGFR遺伝子変異陽性と...
2024年9月
非小細胞がんステージⅣでタグリッソを使用していましたが、肺がんが再発し、現在はキイトルーダ+アリムタ+カルボプラチンで2次治療中です。通常何次治療まで可能なのでしょうか。 (63歳 男性 兵庫県) A まだまだ治療法は残っている 日本医科大学呼吸ケアクリニック臨床腫瘍部門長/副所長の久保田さん 現在の治療で効果がなくなった場合は、タキソテール(一般名ドセタキセル)+サイラムザ(同ラムシルマブ)やア...
2024年9月
肺腺がんステージⅣで、免疫チェックポイント阻害薬で治療中です。その7クール目時点でのX線検査で、肺にすりガラス陰影が確認されました。免疫関連有害事象(irAE)ではないかと思いますが、どのくらいのレベルになると休薬などの判断がされるのでしょうか。もし、休薬と判断された場合の治療法はあるのでしょうか。 (65歳 女性 滋賀県) A 休薬中に治療はしない 日本医科大学呼吸ケアクリニック臨床腫瘍部門長/...
2024年7月
肺腺がんステージⅣですでに5年半になりますが、元気に暮らしています。ただ、タグリッソを服用し続けていて、毎回の血液検査でクレアチニンが1.08、eGFR値が44.2前後の状態が続いています。このままタグリッソを飲み続けていて、慢性腎臓病になることはないのか心配です。タグリッソの服用を半分に減らすなど、主治医に相談したほうがいいのでしょうか。 (63歳 女性 宮崎県) A 腎機能低下の原因をはっきり...
2023年12月
2017年、腰痛治療のX線検査で異常が見つかりました。精密検査の結果、肺がんの骨転移でステージⅣと診断されました。イレッサを5年間投与されたのですが、効果がなくなりタグリッソに変更になりました。これは適切な治療なのでしょうか。また今後の治療はどうすればいいのでしょうか。 (78歳 女性 栃木県) A タグリッソ変更は適切な処置 日本医科大学呼吸ケアクリニック臨床腫瘍部門長/副所長の久保田さん イレ...
2023年12月
77歳の母のことでご相談です。2021年11月に肺腺がんステージⅣで、肝臓と骨転移がありタグリッソを服用し、肺と転移の箇所は縮小しました。しかし、今年(2023年)9月に左頸部、縦隔、および腹部リンパ節転移、左副腎転移が見つかりました。最近は肋骨辺りの背中が少し痛むと言っています。今後の治療として、①緩和ケア②点滴または服用抗がん薬③タグリッソ服用継続のいずれかを選択することになりました。緩和ケア...
2023年7月
がんセンターで肺がんの手術の後、転移判明。内科に移り、タグリッソを18カ月投与したのですが、耐性ができたため2022年9月より抗がん薬投与中です。今年(2023年)4月ころから腹痛があり、主治医に相談したところ、「思い込みすぎ」と言われて、心療内科を勧められました。痛みが続くので、近所の内科や整形外科を受診。そこで産婦人科を勧められ、検査で腹水が判明して、がんセンター内科主治医に相談。PET検査で...
2023年7月
昨年(2022年)1月に肺がんと診断され、左肺の下葉切除とリンパ節郭清を行いました。切除したがんは直径25㎜の非小細胞がんで、リンパ節への転移もありました。またEGFR遺伝子変異は陽性でした。術後、再発予防のためシスプラチンとビノレルビンによる補助化学療法を6月まで4サイクル行いました。2023年2月の検査で頸部リンパ節に腫脹が見つかり、PET-CT検査で頸部と左肺門部で再発が見つかりました。3月...
2023年7月
2022年8月、扁平上皮がんステージⅡと診断され、右肺全摘と周辺のリンパ節を郭清しました。術後の病理検査ではTNM分類は「T3N1M0」で、ステージⅢAと診断されました。術後、シスプラチン+ビノレルビンの併用化学療法を10月から4サイクル行う予定でしたが、吐き気などの強い副作用のため1サイクルで中止しました。代わりに免疫チエックポイント阻害薬のテセントリク投与が予定されましたが、CT検査で肺炎が見...
2023年3月
2019年5月、血痰が出たので精密検査を受けたところ、右肺にがんが見つかり、縦隔リンパ節や脳に転移していて、ステージⅣと診断されました。EGFR遺伝子変異陽性だったので、タグリッソ(一般名オシメルチニブ)の治療を開始しました。約1年後にがんは小さくなり転移もなくなりました。引き続きタグリッソの服用を続けていたのですが、2022年5月のCT検査で間質性肺炎を疑われ、服用を中止しました。6月の検査で陰...