「挙上」「圧迫」「肥満防止」がリンパ浮腫治療の3本柱
2017年12月
「どれほど重症化していても、リンパ浮腫は適切なケアと治療で必ず改善できます」と語る廣田さん がんの手術でリンパ節を切除することは多いが、その副作用であるリンパ浮腫はあまり注目されてこなかった。命に別状はないからと放置され、どれほど多くの人がむくみに悩み苦しんできたことか。放っておくとむくみ続けるが、正しい知識を持って、段階に応じたケアをすれば、確実に改善する。まずは知ることから始めよう。 脇道では...
リンパ浮腫
2017年12月
「どれほど重症化していても、リンパ浮腫は適切なケアと治療で必ず改善できます」と語る廣田さん がんの手術でリンパ節を切除することは多いが、その副作用であるリンパ浮腫はあまり注目されてこなかった。命に別状はないからと放置され、どれほど多くの人がむくみに悩み苦しんできたことか。放っておくとむくみ続けるが、正しい知識を持って、段階に応じたケアをすれば、確実に改善する。まずは知ることから始めよう。 脇道では...
2016年6月
「リンパカフェでは、私たち医療者も患者さんから学ぶことがたくさんあります」と話す田端さん 乳がんや婦人科がん治療の後遺症の1つであるリンパ浮腫。残念ながら完治は難しいが、日常生活での注意やケアの仕方次第で良好な状態を保つことができる。がん研有明病院(東京都・江東区)では、リンパ浮腫に悩む患者が集まり、サバイバーや医療者も交えて意見交換を行う「リンパカフェ」が定期的に開催されている。どのように患者を...
2016年4月
やまだ みつぎ 千葉県がんセンター看護局通院化学療法室看護師長。2006年日本看護協会がん化学療法看護認定看護師認定。11年聖隷クリストファー大学大学院博士前期課程修了(看護学修士)。同年、がん看護専門看護師認定。13年より現職。日本がん看護学会、日本臨床腫瘍学会、日本看護研究学会所属 がん治療についてまわる「むくみ」。タキソテールやアリムタなどの抗がん薬で頻度の高い副作用ですが、いかに早くその徴...
2014年9月
専門家同士の情報共有がカギ 広めたいがんリハビリの大切さ辻 哲也さん 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室准教授 リハビリ科は、栄養サポートチーム(NST)や褥瘡チームのように、チームメンバーが一緒になって回診をすることはない。基本的にそれぞれの専門分野で患者さんに対応している。しかし、専門家の集まりだからこそ、情報共有の場が重要となる。必要があるたびにチームカンファレンス(会議)が開かれ...
2014年3月
「自己管理すればよくなります」と話す辻 哲也さん乳がんなどの手術で脇の下のリンパ節を切除しリンパ管に傷がつくと、リンパ液の流れが車の渋滞のように滞ってしまうことがあります。その結果、腕にリンパ液が溜まるリンパ浮腫が生じることがあります。リンパ浮腫は一度悪化すると改善することが難しいため、きちんとケアをすることが必要となります。まずは早期発見を 写真1 リンパ浮腫の症状が現れた腕 乳がんなどでは、脇...
2014年2月
「リンパ浮腫はセルフケアで改善します」と話す辻 哲也さん婦人科がん(子宮がん、卵巣がん)や前立腺がんの手術では、骨盤内のリンパ節郭清を行います。しかし、その結果、リンパ液の流れが滞り、下肢のリンパ浮腫を招くことがあります。リンパ浮腫はきちんとセルフケアを行うことで改善しますので、正しいケアを学び実践しましょう。まずは早期発見をリンパ浮腫は、がん治療でリンパ節郭清などを行うことで現れる症状です。リン...
2010年1月
東京慈恵会医科大学付属 柏病院産婦人科教授の 佐々木寛さん 子宮がんや卵巣がんの手術後、患者を苦しませるのが、下肢のリンパ浮腫。足がパンパンに腫れるなど美容的な問題だけではなく、ひどい場合は歩行も困難になるなど、日常生活の障害も大きい。 東京慈恵会医科大学付属柏病院産婦人科教授の佐々木寛さんは、その実態を調べ、浮腫を防ぐ手術を提案している。 腹腔鏡でも減らないリンパ浮腫 子宮がん術後になっ...
2008年10月
静岡がんセンターリハビリテーション科部長の 田沼明さん 乳がんの手術後にしばしば見られるリンパ浮腫は、いったん起こると繰り返しやすくなります。 予備知識を持ち、手術後は日常生活に注意しながらスキンケアなどをこまめに行って、予防することが大切です。乳がん手術を受けた人の1~3割に発症リンパ浮腫は、乳がんや婦人科がんの手術後にしばしば起こるつらい後遺症です。乳がんでは、脇の下のリンパ節を郭清(取り除く...
2008年4月
後藤学園付属施設 リンパ浮腫研究所所長の 佐藤佳代子さん 手術を受けてがんは治ったと思っていたのに、突然手や脚にむくみが起こってくることがある。 それがリンパ浮腫と診断されると一生付き合っていかなければならない。けれども早い段階から適切にケアすれば、重症化を防ぐことが可能だ。乳がん、子宮がん、前立腺がんなどの治療のあと、手や足などに強くむくみ(浮腫)が出ることがあります。これは、手術や放射線照射な...
2006年5月
専門のリンパ療法士を招いてのリンパ浮腫マッサージ講習会 乳がん手術によるリンパ節郭清や放射線治療を行うと、ときにその部分のリンパ液が滞るようになり、体液のバランスをコントロールするリンパ管がダメージを受けやすい。その結果、体液がうまく循環されなくなって、腕・下肢などにリンパ浮腫を発症することがある。 これは手術を受けた人の30パーセントから40パーセントぐらいの割合で起こるという。 こ...