2005年3月
「のどの奥に魚の骨がひっかかってずっと取れないような変な違和感があるなぁ、と思っていたらそのうちに声がかすれてきて……」長谷川朗子さん(仮名)の喉頭がんはここから始まりました。平成8年、55歳のときです。当時、建築設備業を夫婦で営んでいたものの、バブル崩壊のあおりを受けて経営の危機に直面。過度のストレスと多忙を極めた不規則な生活……。「こんなことを続けていたらいつか病気になるかもしれない、なんて思...
2005年2月
平成16年は国会で年金改正法が成立したこともあり、公的年金について世間の関心もかなり高まりました。年金というと真っ先に老齢年金があげられますが、公的年金がカバーする社会的リスクには「老齢」以外にも「死亡」と「障害」があります。今回はこれらの年金給付の中でも最もわかりにくいとされている「障害年金」について取り上げます。 障害年金は、事故や病気などで重い障害を負ってしまった人への生活保障として...
2005年1月
在職中に病気で欠勤が続いたり休職する人は、その間の賃金保証として健康保険から「傷病手当金」を受けることが多いかと思います。病気が治って復職できたらいいですが、そうではなく、残念ながら会社を辞めざるを得ないケースもあります。今回は、治療を継続しながら会社を辞める場合の注意点を取り上げます。 任意継続被保険者を選ぶと傷病手当金が減る場合も まず前回に引き続き、傷病手当金の話から始めましょう。傷...
2004年12月
病気治療のために仕事を休まざるを得なくなったとき、医療費と並んで大きな心配となるのが収入が途絶えるということです。こんなときに頼りにしたいのが傷病手当金です。傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた社会保険の制度で、病気やけがのために労務不能となり会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。自営業者や無職の人が加入する国民健康保険にはない制...
2004年11月
高額療養費を算出してみましょう みなさんは必ず何かしらの健康保険に加入していることと思います。何に加入しているのか、これは主に世帯主が勤めている会社や職業で決まります。自営業や無職の人は国民健康保険、会社勤めの人とその家族は政府管掌健康保険(国が保険者となっている)、または健康保険組合に加入しています。比較的大きな会社に勤務する人は健康保険組合であることが多いです。また、公務員は共...