各種がん

膵臓がん

新規腫瘍マーカーでより診断精度向上への期待 膵がん早期発見「尾道方式」の大きな成果

2024年8月

「5年相対生存率の国の平均は8.5%ですが、尾道市では21.4%に上がっていますし、10年生存も出てきています。計算方法が違うので単純に比較しづらいのですが、全国や広島県の平均値と比べるとかなり改善しています」と語る花田敬士さん 膵がんは早期に発見することが難しいがんの1つですが、広島県尾道市では、病診連携による取り組みが膵がん早期発見に成果を上げていることで知られています。2007年にスタートし...

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化学・重粒子線治療でコンバージョン手術の可能性高まる 大きく変わった膵がん治療

2024年3月

「重粒子線治療を含むコンバージョン手術を適切に行えば、切除不能局所進行膵がんであっても、長期生存やあるいは治癒も可能になってくるのではないかと期待しています」と語る元井さん 難治がんで知られる膵がん。今注目されているのが、切除不能局所進行膵がんでも化学療法+放射線治療が奏功すれば手術を行なう治療法です。このような手術をコンバージョン手術と呼んでいます。国内7番目の重粒子線治療施設を持つ山形大学医学...

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低侵襲で繰り返し治療ができ、予後を延長 切除不能膵がんに対するHIFU(強力集束超音波)療法

2023年10月

「現在進行中のHIFU治験は極めて重要で、手術、放射線療法、化学療法に続く、膵がんの4番目の治療法となる可能性もあると思っています」と語る祖父尼さん 切除不能膵がんの標準治療は、化学療法あるいは化学放射線療法ですが、満足できる治療成績はあげていません。そこで期待されているのが、超音波を集めることでエネルギーを高め、がんを焼灼させるHIFU療法です。2008年から、切除不能膵がんのHIFU療法を行っ...

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「尾道方式」でアプローチ! 病診連携と超音波内視鏡を駆使して膵がん早期発見をめざす横浜

2023年3月

「このプロジェクトで1㎝以下の早期膵がんを 1人でも多く見つけ、生存期間を延ばし、他の政令指定都市へのモデルとなりたい」と語る窪田賢輔さん 難治性がんの1つにあげられる膵がん。日本の膵がん罹患数は43,865名(2019年)、死亡数37,677名(2020年)で、罹患数、死亡数とも増加の一途をたどっています。そこで、「なんとか膵がんを早期発見・早期治療に結び付けることはできないか」と、地域の医師会...

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膵臓は、実は〝沈黙の臓器〟ではない 膵がんの早期診断はここまで来た!

2022年3月

「0期の上皮内がんでも、がんは膵臓全体の環境を変えています。その結果、糖尿病や急性膵炎が起きてくる。〝膵臓は沈黙の臓器〟と言われますが、そんなことはないですよ」と語る菊山正隆さん 常に難治のイメージがつきまとう膵がん。その理由はいくつもあるが、早期発見が極めて困難で、発見時にはすでに転移しているケースがほとんどであることが理由の1つだろう。そもそも、膵管粘膜(上皮)から発生した膵がんが膵管壁を通り...

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栄養療法+消化酵素補充療法で予後が改善! 膵がんは周術期の栄養が大事

2021年12月

「膵がんの集学的治療が標準治療になった今、膵がんの予後を改善するのは栄養管理、栄養療法です」と語る松尾洋一さん 10年くらい前まで「手術が可能なら手術、不可なら化学療法」と、ほぼ二択しかなかった膵がん治療。しかし、近年では手術と化学療法、場合によっては放射線治療などを組み合わせた集学的な治療により、難治がんながら、予後の改善が期待されるようになっている。それと合わせて期待されているのが、術前、術後...

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膵がん治療に朗報! 術前化学療法の確立をきっかけに飛躍へ

2021年3月

「今年中には切除可能な膵がんに対する術前化学療法の5年生存率が確定する予定です。膵がん治療が新しい時代に入ることを期待します」と語る海野倫明さん 膵がんには「難治」のイメージがつきまとう。しかし現在、治療法も治療成績も、着実に進化し続けている。その大きなきっかけが2019年に有効性が証明された「切除可能な膵がんへの術前化学療法」術前治療は、手術後の生存率を押し上げたことはもちろん、切除可能と不可能...

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難治でも薬剤をうまく継いで長期生存を目指す 膵がん2次治療に6年ぶりに新薬「オニバイド」が登場

2020年11月

「膵がんにエビデンスのある治療が1つ増えたことは、医療者、患者さんにとっても喜ばしいこと」と語る古瀬純司さん 難治がんで知られる膵がんに6年ぶりに新薬が登場した。イリノテカンをリポソームに封入した新薬「オニバイド」が、ゲムシタビンを含む化学療法後に増悪した局所進行・再発膵がんに対する2次治療の薬剤として2020年3月に承認され、6月に販売開始されたのだ。もともと膵がんに使える薬剤は多くはなく、多剤...

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遺伝子情報をもとに効果の高い治療法を選択 膵がんにおける遺伝子変異に基づくゲノム医療とは

2018年10月

「日本でもゲノム医療の実施体制の整備が急ピッチで進められています。これからは遺伝子情報が薬剤選択に重要になってくる時代。将来的には膵がんにおいてもゲノム医療が治療の中心になっていくと期待できます」と語る金井さん 近年、注目が集まる「ゲノム医療」。ゲノムとは遺伝子(gene)と染色体(chromosome)から合成された言葉で、ヒト(生物)が持つすべての遺伝子情報のことだ。膵がんにおいても網羅的なゲ...

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諦めないで、切除不能がんも積極的治療で手術可能に 膵がんの術前化学IMRT放射線療法で根治が望める

2018年10月

「膵がんと宣告されると、絶望して諦めてしまう方も多いのですが、決して諦めないでください。膵がんの治療は進化しています」と話す永川裕一さん 〝暗黒の臓器〟とも言われる膵臓。その膵臓に発症する膵がんは、最も恐れられている難治性のがんの1つであり、近年、わが国においても発症数は増えている。そんな膵がん治療において、いく筋かの光が射し始めているという。臨床の最前線で、数多くの膵がん治療に当たり、画期的な治...

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