検査・治療法

上顎洞がんに手術回避できる「RADPLAT」動注放射線療法 がんの痛みにも高い効果のIVR

2024年7月

「緩和治療に関しては『有痛性骨転移に対する緩和的動脈塞栓術』という第Ⅲ相の試験を実施しているところです。これはIVRの骨転移の痛みに対する治療です。来年度にはおそらく結果が公表できると思っています」と語る荒井さん 肝細胞がんで標準治療になっているラジオ波焼灼術や肝動脈化学塞栓術に代表されるIVR。ラジオ波焼灼術は2022年に肺がん、腎がん、骨軟部腫瘍、骨盤内腫瘍などに適応拡大されました。上顎洞がん...

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血糖をコントロールしながら、まずはがん治療を 糖尿病とがんの発症には関連あり

2024年6月

「まずは命に直結するがんをしっかり治すために、がん治療の完遂を優先させましょう。そのために、必要な場合は躊躇せずにインスリンによる血糖コントロールを行ってください」と話す中山さん 糖尿病を持つがん患者さんが増えています。両者には発症に関連があることもわかっており、背景となる生活習慣も共通しています。糖尿病とがんの関連を知るとともに、糖尿病を併発しているがん患者さんはどのような心構えで2つの病と向き...

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ホルモン療法中は骨折リスクに注意! アロマターゼ阻害薬服用時の骨粗鬆症治療

2024年4月

「アロマターゼ阻害薬による骨粗鬆症にエビデンスがある薬剤は、抗RANKL抗体プラリアです」と話す宗圓聰さん ホルモン療法は、女性ホルモンや男性ホルモンを抑制することで、がん細胞の成長を食い止める治療法。ところが、ホルモン抑制は骨密度を低下させて骨粗鬆症を引き起こし、骨折リスクを上げてしまいます。寝たきりを招きかねない背骨や大腿骨骨折を回避するためにも、ホルモン療法開始時から骨に注意を向け、早めの治...

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家族はどうサポートすればいいでしょうか? 高齢がん患者と認知症

2024年4月

「認知症でもほとんどの方が自分で意思決定することができます。まずは患者さんがどうしたいのかをご家族はしっかりご本人と話し合って欲しいです」と語る小川さん 現在、日本の65歳以上のがん患者さんの割合は73%。がんで亡くなる65歳以上は86%を占めています(国立がん研究センターがん情報サービス)。このように日本のがん医療は、高齢者医療と多くが重なっています。当然、高齢者になるほど併存する病気も多くなり...

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化学・重粒子線治療でコンバージョン手術の可能性高まる 大きく変わった膵がん治療

2024年3月

「重粒子線治療を含むコンバージョン手術を適切に行えば、切除不能局所進行膵がんであっても、長期生存やあるいは治癒も可能になってくるのではないかと期待しています」と語る元井さん 難治がんで知られる膵がん。今注目されているのが、切除不能局所進行膵がんでも化学療法+放射線治療が奏功すれば手術を行なう治療法です。このような手術をコンバージョン手術と呼んでいます。国内7番目の重粒子線治療施設を持つ山形大学医学...

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新薬や免疫チェックポイント阻害薬も1次治療から 胃がんと診断されたらまずMSI検査を!

2024年2月

「MSI-Hか否かは予後や術後補助化学療法の成績、1次治療の免疫チェックポイント阻害薬の効果に大きく影響しますので、胃がんと診断されたらすぐ、MSI検査をすべきと考えます」と話す室さん 昨年(2023年)10月、欧州臨床腫瘍学会(ESMO2023)において、胃がん薬物療法の今後の方向性を示唆する試験結果がいくつか報告されました。免疫チェックポイント阻害薬を1次治療から追加する試験と新たな分子標的薬...

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がんゲノム医療をじょうずに受けるために 知っておきたいがん遺伝子パネル検査のこと

2024年1月

「がん遺伝子パネル検査の目的は、発がんのドライバーになっている遺伝子変異を同定し、それを標的とした薬剤を見つけることです」と語る植木さん がんの原因となった遺伝子に起きている変異を特定し、それをターゲットにがん細胞を狙い撃ちするがんゲノム医療は、がん医療最前線の治療です。この医療を受けるにはがん遺伝子パネル検査を受けることが必要です。そのがん遺伝子パネル検査は、2019年6月から健康保険で受けられ...

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リムパーザとザイティガの併用療法が承認 BRCA遺伝子変異陽性の転移性去勢抵抗性前立腺がん

2023年12月

「今まで新規ホルモン療法薬を使っていない患者さんに、リムパーザとザイティガ併用療法はよく効きます。いずれ効かなくなったとしても、ドセタキセルやジェブタナを使うことができます。そうやって逐次療法を続けていくことで、大きな恩恵が得られると思います」と語る大家さん 転移性去勢抵抗性前立腺がんの治療に、新しい薬物療法が登場しました。新規ホルモン療法薬のザイティガと、BRCA遺伝子変異陽性の前立腺がんに効く...

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免疫チェックポイント阻害薬で治療中、命に関わることもある副作用の心筋炎に注意を!

2023年12月

「免疫チェックポイント阻害薬を投与する際には、命に関わることもある心筋炎を見逃さないために心電図と血液検査が重要です」と話す田尻和子さん がん治療の薬物療法には脱毛、倦怠感、嘔吐・悪心などさまざまな副作用がありますが、近年、治療薬の開発が進み、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬、抗体薬物複合体薬など、これまでの細胞障害性抗がん薬と異なった作用機序の新薬が次々と登場し、これまでにない副作用も多く...

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SONIA試験の結果でもCDK4/6阻害薬はやはり1次治療から ホルモン陽性HER2陰性の進行・再発乳がん

2023年11月

「SONIA試験の結果は1次治療からCDK4/6阻害薬を使わなくてもうまく行く可能性はあるということを保証してくれるデータではありますが、全例で最初から使うのをやめましょうとはなりません」と語る髙田さん ホルモン受容体(ER)陽性HER2陰性の進行・再発乳がんで、現在1次治療で標準治療となっているCDK4/6阻害薬を、1次治療で使用するか2次治療で使用するか比較した「SONIA試験」。その結果は、...

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