各種がん

子宮体がん

免疫チェックポイント阻害薬との併用療法で大きく前進 新たな進行期分類が登場した子宮体がんの現在

2024年6月

「POLE変異だけを調べる検査が必要なのです。悪性度が高そうながんでも、POLE変異を持っていれば術後化学療法が必要ない場合もあります。見つけたいのは、そういったケースです」と語る山上さん 子宮体がんの新しい進行期分類「FIGO2023」が公表されました。がんの広がりだけでなく、組織型や分子遺伝学的分類も加えたことで、予後をより正確に予測できるようになっています。しかし、分子遺伝学的分類のための検...

詳細はこちら

第75回日本産科婦人科学会 報告 ~慈しみの心とすぐれた手技をもって診療に努める(慈心妙手)が今年のテーマ~

2023年6月

東京国際フォーラムで開催された日本産科婦人科学会 第75回日本産科婦人科学会が5月12日から14日の3日間にわたって、東京国際フォーラムで開催された。今年のテーマは、「慈心妙手」(じしんみょうしゅ)。「良医は慈しみの心とすぐれた手技をもって診療に努めること」という意味だ。会長を務めた東京慈恵会医科大学産婦人科学講座主任教授の岡本愛光さんは会長講演で、「近年の遺伝子研究が、実際に臨床レベルでどのよう...

詳細はこちら

不正出血を見逃さないで! 子宮頸がんを抜き、増加している子宮体がん

2021年7月

「子宮体がんは、非常に早い時期から不正出血というサインが現れます。月経以外の出血に気づいたら、迷わず悩まず、まずは婦人科を受診してください」と語る高橋伸卓さん 子宮頸がんに比べて情報量が少なく、健康診断項目にも入っていないことから意識する機会も少ない子宮体がん。しかし、実は今、子宮体がんの罹患者数は子宮頸がんを追い越し、年々、増加の一途をたどっている。罹患年齢の中心は、閉経が見えてくる50歳前後。...

詳細はこちら

症例数はまだ少ないが、高齢者や併存症を持つ患者にも対応可能 子宮体がんにおける重粒子線療法の今

2020年7月

「他の治療法とのコラボレーションによって、より強力に子宮体がんの治療を行えるようになることが大切です」と語る小此木さん 子宮体がんは、年間罹患者数1万6,724件(※国立がん研究センターがん対策情報センターがん登録・統計2017年)、死亡者数が2,601人(※同2018年)であり、年々増加傾向にある。そんな子宮体がんの手術不能例に対して大きく期待されるのが放射線治療の一つ、重粒子線治療だ。婦人科腫...

詳細はこちら

子宮体がんの最新治療と今後の可能性 免疫チェックポイント阻害薬を用いた治療が本格的にスタート!

2019年7月

「がんばってくれれば、きっといい薬がでるからと患者さんを励ましていましたが、それも夢ではなくなりました」と語る加藤さん 5年ぶりに、第4版が出版された『子宮体がん治療ガイドライン2018年版』(2018年9月)。「基本は手術」は変わらないものの、腹腔鏡下手術が普及し、ロボット支援下手術が保険適用になるなど、知っておきたい情報は少なくない。さらに、2018年12月に日本で初めてがん種横断的に保険適用...

詳細はこちら

子宮体がん、子宮頸がんにおけるダヴィンチ手術の現状と今後 子宮体がんがダヴィンチ手術の保険適用に

2018年9月

「子宮体がんに関しては、ダヴィンチ手術は出血が少なく開腹手術と比較しても予後も差がなくて患者さんにとってメリットが大きい」と話す佐々木寛さん 手術支援ロボット、通称ダヴィンチ手術は日本では2012年4月前立腺がんに、2016年4月腎臓がんに保険適用されていた。今年2018年4月からその対象が大幅に拡大され、肺がん、食道がんなど12件に対して新規保険適用された。婦人科がんでは子宮体がんに対して適用。...

詳細はこちら

子宮頸がんはアバスチンを加えた3薬剤、子宮体がんではダヴィンチ、卵巣がんには新薬リムパーザが

2018年9月

「いつもと違うと感じたときは、婦人科にできるだけ早く相談して、自分の体は自分で守るという気持ちが大切です」と話す石川光也さん 子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん。妊娠・出産に関わる、女性にとって重要な臓器に発症するがんだ。近年、あらゆるがん治療で、その治療法が進化するなか、女性特有のがんであるこれらのがん治療の現状はどうなのか。そして今後の展望は? わが国の婦人科がんの臨床・研究をリードする、国立が...

詳細はこちら

根治性、安全性、低侵襲性実現のために様々な術式を開発、施行 婦人科がん手術の現状

2017年6月

「低侵襲性はもちろん重要ですが、がんの手術ではまず、がんを確実に取り切ることが最も優先されるべきです。そして、がんを安全に取り切ることを確信してから、低侵襲性を考慮していくことが大切なのです」と述べる加藤友康さん 婦人科の3大がんである子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん。これらのがんにおける手術は進化しており、今後の治療法にも新たな展開が期待される。しかし、その一方で変わることなく若年者から高齢者ま...

詳細はこちら

子宮体がんの術後補助化学療法で再発を防ぐ

2017年6月

「術後の放射線治療の位置づけが課題の1つになっています。また再発例の薬物選択には、臨床試験によるエビデンスの確立が必要です」と語る青木大輔さん 子宮頸がんよりも年間罹患者数が多い子宮体がんだが、早期の摘出手術と、その後の術後補助化学療法により予後が非常に良いことも特徴だ。手術から術後補助化学療法までを専門家に伺った。 肥満、遅い閉経などもリスクに 図1 子宮体がん罹患者数の年次推移(子宮頸がんと...

詳細はこちら

子宮体がんの治療は遺伝子診断による個別化治療へ

2016年6月

「患者数の増加と基礎研究の進歩により子宮体がんに対してより効果のある治療薬、独自の治療薬を模索する時代になりました」と語る織田克利さん 子宮がんといえば子宮頸がんをイメージする人々が多い。しかし、現在は年間罹患数では子宮体がんが子宮頸がんを上回っている。以前はスポットライトが当たらなかった進行・再発がんに対する化学療法の考え方も変わり、柔軟な治療薬の使用と新薬に向けての遺伝子レベルの研究が進んでい...

詳細はこちら

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート10月 掲載記事更新!