がんサポート12月 合併症・副作用対策特集 掲載記事更新のお知らせ

●合併症・副作用対策特集 ※ログインしてご覧ください

 がん治療中も後も、骨の健康が長生きの秘訣 ホルモン療法に合併する骨粗鬆症を軽視しない!

 運動はメンタルへのデトックス効果も高い がん治療後に元の生活に戻れることが大事、運動はその第一歩

 免疫チェックポイント阻害薬は、発現しやすい副作用を知っておくことが大事

 これからの緩和治療 エビデンスに基づいた緩和ケアの重要性 医師も患者も正しい認識を

●がんと就労 ※ログインしてご覧ください

 がん治療と就労の両立支援に何が必要か 「がんと告知されても、すぐ仕事は辞めない!」

●がんと生きる ※ログインしてご覧ください

 タキソテール+TS-1の抗がん薬治療728日から完治への道のり ステージⅣ胃がん闘病記 最終回

 膵がんステージⅣ「余命7カ月」の宣告。絶望から這い上がり完治した男の物語 「ゴミになってたまるか」(後編)

●マインドフルネス・ヨガ:それでいいのだ!

 第7回 シノリエさんの場合 <背中で足をつかむポーズ>

●黒田尚子のがんとライフプラン

 最近よく聞く「家族信託」とはどんな仕組み?

●連載

 腫瘍内科医のひとりごと 96 患者の想い・医師の想い

 がん哲学「樋野に訊け」 29 今月の言葉「先のことを憂うより今を楽しむ」

 ドイツがん患者REPORT 50 「新しい抗がん薬の代金は、効かなければ支払わなくてもよい?」

 

●12月 編集後記

■「がんになる前に知っておくこと」というドキュメンタリー映画の試写会に行った。サブに「医師と看護師、経験者との15の対話」とあるが、まさにこの映画の内容を端的に表している。プロデューサーの上原拓治さんは、身近な人をがんで亡くしたとき、自分はがんについてまったく何も知らないことに気づき、この映画を企画したそうだ。国立がん研究センターがん対策情報センター長のインタビューからはじまり、腫瘍内科医、外科医とインタビューは進んでいくが、放射線科医の唐澤久美子さんの話は、治療選択が自分の生き方と切り離せないことを教えてくれる。自分が後悔しない治療選択をするには、自分がどう生きたいのかだということに気づいたと監督の三宅流さんも語る。もうひとり「がん哲学外来メディカル・カフェ」を取り上げたドキュメンタリー監督の野澤和之さんの作品も、来年公開されるだろう。奇しくもがんを題材にしたドキュメンター映画が2本揃うことになる。なお「がんになる前に知っておくこと」は、2019年2月2日(土)より新宿K’s cinemaほか、全国順次公開予定。(松尾)

■がんの患者さんを取材していていつも思うことがある。この患者さんはどうしてがんを患ったのだろうか、と。巷間2人に1人ががんになり3人に1人ががんで死ぬと言われている。事実、自分の周辺でもがんに罹り、がんで亡くなっている人たちが多くいる。だが、とふと思う。2人に1人ががんになるというが、決して全員ではない。ならば生涯がんにならない、がんで死なないというのは自身の生活習慣だけでなく、運の良し悪しなのだろうか。いつも不思議に思う。小中高でがん教育が始まっているがこの答えはまだない。(髙橋)

■過日開催された「第21回肺がん医療向上委員会」で、国立がん研究センターがん対策情報センターの高橋都先生が、「がんと就労」について講演された。年間がんに罹患する方は、およそ100万人で、内1/3の方が就労者であり、その中で1/3~1/4方が、がんのため離職するという。高橋先生の話の中でとくに印象に残ったのは、「がんの治療を始める前に約4割の方が離職している。会社を離職すると労働者の権利であるセイフティネットがすべて無効になるので、絶対にすぐには辞めないでほしい」という言葉です。がんは労災ではなく「私傷病」であり、本人が会社へ言わないと何も始まらないという。その中で大切なのが「信頼貯蓄」であり、それがないと誰にどのように相談したらよいかが見えてこないという。下記に主任研究者高橋都先生中心にまとめた「がん治療スタッフ向け 治療と職業生活の両立支援ガイドブック」を紹介します。その初めの箇所に「このガイドブックでは、<略>がん治療医、産業医や産業看護職、職場関係者の方々からご意見をいただき、臨床現場と職場の双方の実感をできるだけ反映するようにしました」。このガイドブックは、患者、家族の方が読まれても大変参考になると思いますので、ご一読をお勧めします。(西村)

 

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