1. ホーム > 
  2. 特集
2014_feb_i

前立腺がんの基礎知識 日本で、世界で急増中のがん

監修●木村 剛 日本医科大学泌尿器科学教室准教授
取材・文●西条 泰

男性だけに発症する「前立腺がん」。日本だけでなく、世界的にも罹患者数が増えており、欧米ではすでに最も発生頻度の高いがんのひとつになっている。前立腺がんは進行がゆっくりなため、自分に合った治療を選択することが重要だ。前立腺がんの基礎知識について、日本医科大学附属病院の木村剛さんに聞いた。

小線源部分治療 性機能障害などの合併症を抑える新たな治療選択肢

監修●齋藤一隆 東京医科歯科大学大学院腎泌尿器外科学講師
取材・文●伊波達也

早期の前立腺がんを、手術や放射線で治療するか、治療をせずに経過観察をするか、専門家の間でも意見が分かれるところだ。患者さんにしても、治療による合併症を抱えたくはないが、治療をしないことにも不安がある。そこで新たな選択肢として登場したのが、小線源部分治療法。一定範囲に限局したがんを対象に、前立腺を部分的に治療する方法だ。

研究報告 9年間990人の追跡調査から良好な成績が明らかに

監修●矢木康人 東京医療センター泌尿器科
取材・文●伊波達也

小線源療法は、これまで低リスクの早期前立腺がんが治療対象とされていた。数多くの治療症例を有する東京医療センターでは、永久密封小線源療法を施行した患者さんを対象に、長期的な追跡調査を行った。その結果、生存率、PSA 非再発率などから見た治療効果も高く、中リスク群・高リスク群にも有効性が高いことなどが明らかになり、今後の前立腺がんの標準治療が変わる可能性のあるデータが示された。

最先端型ミニマム創手術 身体的にも、経済的にもミニマムな手術が登場!

監修●木原和徳 東京医科歯科大学大学院腎泌尿器外科学教授・医学部附属病院副院長
取材・文●柄川昭彦

前立腺がんの手術には、実に様々な方法がある。2012年、手術支援ロボット「ダヴィンチ」手術が保険適用になってからは、爆発的にそれも広まっている。だが、もう1つ、より身体に優しく、経済的にも優しい最先端型ミニマム創手術が登場した。それも、術者がロボットになって行われるという――。

前立腺がんの薬物療法 諦めない去勢抵抗性前立腺がん薬物治療

監修●森山正敏 横浜市立市民病院泌尿器科科長
取材・文●町口 充

前立腺がんにはホルモン療法が極めて有効だ。しかし、治療を続けていくと効果がなくなり、再び悪化してしまう。これを「去勢抵抗性前立腺がん」と呼ぶが、そうなった場合にも、新たな薬が相次いで登場するようになってきた。

術後の尿失禁対策 患者さん自身でできる対処法もある

監修●木村 剛 日本医科大学泌尿器科学教室准教授
取材・文●西条 泰

手術後はだれでも程度の違いはあれ尿失禁を起こすが、ほとんどのケースは時間とともに改善する。しかし、数カ月経っても回復せず長く続くケースもある。尿失禁を改善するために自分でできる体操と、最新の手術法を聞いた。

がんと食事7 前立腺がんの食事

監修●中濵孝志 がん研有明病院栄養管理部副部長
取材・文●「がんサポート」編集部

前立腺がんの治療後の食事には、特定の制限はない。しかし、中高年の男性に多発するがんであるため、食事の管理は重要である。
  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート4月 掲載記事更新!