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2014_jul_i

基礎知識 大腸がんを知る

編集●「がんサポート」編集部

多くのがんで罹患・死亡数が減少傾向にある中で、大腸がんの死亡者数は増加傾向にあり、罹患率では近年中に肺がんや胃がんを抜いて最も高いがんになるとの予測もある。しかし、早期に発見すれば治癒しやすいがんということも知られている。大腸がんに関する最近の状況をQ&A形式で探ってみた。

がんになるポリープ、ならないポリープ

監修●吉田和彦 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター副院長
取材・文●「がんサポート」編集部

大腸の臓器的な特徴に、ポリープががんになる可能性があることが挙げられる。胃などではほとんどないことだ。そして、すべての大腸ポリープに、がんになる危険性があるわけではなく、がんとは無縁のポリープもある。ポリープの良性・悪性の区別から治療までをレポートする。

大腸3D-CT検査 早期発見と治療精度に貢献

監修●遠藤俊吾 福島県立医科大学会津医療センター小腸・大腸・肛門科学講座教授
取材・文●「がんサポート」編集部

大腸がんは早期に発見されれば治癒しやすいがんであるが、日本では罹患率、死亡率ともに増加傾向にある。数年前から注目されているのが、検査の苦痛を軽減し、得られたデータを外科手術のシミュレーションにも活用できる3次元の「仮想内視鏡検査(大腸3D-CT検査=CT Colonography:CTC)」だ。

新たな戦略登場で、大腸がんは諦めなくてもよい時代に

監修●渡邉聡明 東京大学医学部腫瘍外科・血管外科教授
取材・文●柄川昭彦

新しく改訂された、大腸がんの治療ガイドライン2014年版が今年1月に刊行された。前回の2010年版と異なり、新たな治療戦略が登場、大腸がんの治療選択肢は大きく増えている。どこがどのように変わったのか、作成に携わった専門家にその内容を聞いた。

切除不能・進行再発大腸がんにおける治療の現状

取材・文●「がんサポート」編集部

1990年代までは5-FUに代表される、フッ化ピリミジン系の薬剤が中心的役割を担ってきた切除不能・進行再発大腸がんに対する化学療法。近年、分子標的薬の導入で治療の選択幅が大きく広がり、化学療法のアルゴリズム(治療手順)も3次治療(大腸がん治療ガイドライン2010年版)、さらには5次治療(同 2014年版)まで複数の治療ラインが並び、個々の患者さんに即した治療選択が可能になってきています。『大腸癌治療ガイドライン2014年版』に新しく掲載された「切除不能・進行再発大腸がんに対する化学療法のアルゴリズム(治療手順)」の背景を編集部でまとめてみました。

術前の局所治療で予後が向上するとの分析結果も!

監修●山梨高広 北里大学東病院消化器外科診療講師
取材・文●町口 充

局所進行の直腸がんに対しては、手術でがんを切除すると同時に、周辺のリンパ節を切除する側方リンパ節郭清(側方郭清)を行うのが一般的。しかし、それでも再発が起こり、また、側方郭清により神経が傷つけられて排尿障害や性機能障害などを起こす可能性もある。そこで有効な治療法として注目されているのが手術前に行う術前化学放射線療法だ。

手術前後での化学療法の組み合わせの妥当性を検証

監修●井上陽介 がん研有明病院消化器外科副医長(肝胆膵外科)
取材・文●柄川昭彦

大腸がん肝転移に対する治療は、肝臓手術の進歩や化学療法の進歩によって変化を遂げてきた。現在では、切除手術が可能な肝転移のある患者さんに対しても、手術前後に化学療法を組み合わせる治療が行われるようになり、それが妥当かどうかの検証が進められている。

手術後1~2カ月の食欲が出てくるころが要注意!

監修●小松美佐子 東京都立駒込病院栄養科栄養科長・管理栄養士
取材・文●池内加寿子

食べ物の消化・吸収に欠かせない大腸だが、大腸がんで手術、化学療法を行っている場合どのような食事が良いのか、患者さんや家族は悩むことが多い。食べて良いもの悪いものってある?どんな食べ方がいい?専門家に話を聞いた。
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