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がんサポート2月号

血液がん/がんの再発・転移特集

1 新薬や投薬スケジュールの変更などの新たな動き
病型ごとに治療の開発が進むB細胞性リンパ腫

監修●丸山 大 国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科病棟医長

悪性リンパ腫は種類が多く、治療選択もそれぞれで異なる。近年は新薬の開発が進むとともに、薬剤の組み合わせ、さらに投薬スケジュールの工夫など様々な取り組みが行われている。今回はB細胞性リンパ腫の中のびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、濾胞性リンパ腫(FL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)の最新治療についてリポートする。

2 治療の選択肢が広がり、生存期間の延長も
新薬が次々に登場!多発性骨髄腫は共存の時代に

監修●今井陽一 東京女子医科大学医学部血液内科学講師

多発性骨髄腫(MM)は高齢者に多く、40歳未満では稀な病気。国内では年間に10万人あたり2、3人が罹患するといわれている。サレドベルケイドレブラミドなどの治療薬で治療法は大きく進み、さらなる新薬が相次いで登場。治療の選択肢が広がり、病気と共存する時代になりつつある。

3 身体機能の改善の他、QOL、倦怠感の改善も
造血幹細胞移植患者のリハビリは「継続する」ことが大切

監修●石川愛子 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室助教

造血幹細胞移植とは、患者のがん細胞を根絶するため、大量の抗がん薬と放射線治療を組み合わせた非常に強力な治療法となるが、その一方で問題となるのが移植後の身体機能の低下だ。「移植は成功したが、寝たきりになってしまった」では、何のための治療かわからない。そこで今、重要性が指摘されているのが、造血幹細胞移植患者に対するリハビリテーションだ。

4 グリベック投薬中止試験の結果報告
深い寛解後に70%が投薬中止可能~慢性骨髄性白血病の治療~

監修●高橋直人 秋田大学医学部血液・腎臓・膠原病内科学講座教授

慢性骨髄性白血病(CML)は、かつては数年で急性に転化してしまい、予後が良くないという厳しい病気だった。しかし、21世紀になって分子標的薬グリベックが救世主のごとく現れ、生存率をぐんと上げた。一方で、グリベックには服用し続けなければいけないという難点もある。そこに切り込んだのが投薬中止療法だ。日本で行われた臨床試験の画期的な結果が報告された。

5 治療薬、がん種、既往の有無で対策も変わる
血栓症リスクを知り、血液がんの治療中は症状に早く気づき受診を

監修●岡元るみ子 千葉西総合病院腫瘍内科部長
協力●白幡拓也 千葉西総合病院薬剤部

血液がんの治療薬には、血栓症リスクを高める治療薬があり、また、高齢者に多い脳血管障害対策の抗凝固薬のワルファリンとの相互増強作用に配慮が必要なものもある。治療に際し、どのような対策が必要なのだろうか。そもそも、がんと診断され、治療を行うこと自体で血栓症のリスクが高くなるという、その基本事項から解説する。

6 医学会レポート
米国血液がん学会(ASH2015)から

編集●「がんサポート」編集部

昨年(2015年)12月、米オーランドで開かれた米国血液がん学会(ASH2015)からトピックスを取り上げた。いずれも学会期間中にプレスカンファレンスで取り上げられた研究報告をダイジェスト化したものである。

7 再発・転移の基礎知識
がん種と転移部位(臓器)/転移の機序/他臓器・全身への転移の仕方/転移の診断・治療

編集●「がんサポート」編集部

がん患者の約7割でみられる「再発・転移」。この再発・転移が最終的な予後を決定すると言われる。「再発・転移」の基礎知識について、各種の資料をもとにまとめた。

8 日常活動動作や生活の質を維持するために
「骨を守る」対策も並行して行う 乳がん骨転移治療

監修●公平 誠 国立がん研究センター中央病院乳腺・腫瘍内科医員

乳がんは骨に転移しやすい。痛みや骨折、脊髄の麻痺などを起こすことがあり、そうなると日常生活に悪影響を及ぼすことになってしまう。また、加齢によって骨が脆くなった上に骨転移が重なれば、より症状が悪化することにもなりかねず、十分な骨転移対策が必須となっている。

9 肝切除においては肝臓の機能、容積の確保が重要
いかに手術に持ち込めるかがカギ 大腸がんの肝転移治療戦略

監修●吉留博之 さいたま赤十字病院外科部長

大腸がんは肝臓に転移しやすい。ただ転移したとしても、決して諦める必要はない時代になってきた。手術で切除できれば、長期生存が可能になってきており、例え手術ができないと判断されても、手術のアプローチ法を変えたり、近年登場した新規薬剤を組み合わせることで、手術に持ち込めるケースも増えてきている。

10 分子標的薬や放射線療法の進化で治療が大きく進歩
分子標的薬、サイバーナイフなど 肺がん脳転移しても治療法はある

監修●岡本浩明 横浜市立市民病院呼吸器内科部長兼腫瘍内科部長(がんセンター長)

肺がんは脳転移しやすい。すべての脳転移のうち、半分以上を肺がんが占める。以前は予後がとても厳しかったが、近年は分子標的薬の登場や放射線療法の進化で治療できるようになった。肺がんの脳転移にどう対処するのか、最新の学会報告を交えてレポートする。

医療

凄腕の医療人 病院全体に目を向け、様々な改革に取り組む

●中山治彦 神奈川県立がんセンター副院長/診療施設管理部長(呼吸器外科医)

肺がんをメインに呼吸器腫瘍の手術と日々立ち向かいながら、呼吸器チームのリーダーとして若手医師の教育にも注力するのが神奈川県立がんセンター副院長・診療施設管理部長の中山治彦さんだ。さらに重粒子線、免疫療法と多彩な治療法に挑む、がん専門病院の幹部として、病院の未来に向けて、日夜尽力する中山さんに手術、そしてがん医療に対するポリシーについて聞いた。

寄稿・学会レポート ~第3回 進行・再発乳がん国際コンセンサス会議に参加して~

●三輪教子 西脇市立西脇病院乳腺外科部長/昭和大学病院乳腺外科

筆者はmBC(進行・再発乳がん)診療医として、また一患者として、初回からすべての「進行・再発乳がん国際コンセンサス(ABC)会議」に参加してきました。ここでは、ABC会議の紹介とともに、Patient Advocacy Program による調査結果を交えて、mBC(進行・再発乳がん)をめぐる状況と展望について報告します。

がん看護専門看護師山田みつぎの 副作用はこうして乗り切ろう! 10 抗がん薬治療中の倦怠感

監修●山田みつぎ 千葉県がんセンター看護局通院化学療法室看護師長

抗がん薬による倦怠感は、単に抗がん薬の副作用だけではなく、食欲低下によるエネルギー不足や貧血によるもの、精神的なものなど様々な原因が重なって起こる場合が多いです。すぐに症状をなくすことは難しいかもしれませんが、体力の消耗を予防しながら、うまく気分転換することが実は大切なのです。

患者のためのがんの薬事典 グレード4の治療にアバスチンの併用も登場 悪性神経膠腫の治療薬

監修●田部井勇助 日本赤十字社医療センター脳神経外科

神経膠腫の中でも悪性度の高いグレード3と4を、悪性神経膠腫と呼びます。中でも治療が難しいのは、グレード4の膠芽腫です。悪性神経膠腫の初発治療は、手術に、放射線治療とテモダールによる治療を組み合わせます。グレード4に対しては、日本ではアバスチンを併用することもできます。アバスチンを加えることで、再発までの期間が長くなります。

対談

鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談 人間は死ぬ瞬間まで生きています

●柳 美里さん(作家)

昨年10月下旬、福島県南相馬市で「海と山の結婚式~草花をまとって自然を祝福しよう~」というイベントが開かれた。芥川賞作家の柳美里さんと、本欄のホスト・鎌田さんが、同イベントに参加すると聞き、普段から交流があるお2人に、お互いの境遇から、柳さんの今は亡き彼とのがん闘病の顛末など、しみじみと語り合ってもらった。

生き方

私の生きる道 早期の大腸がんのはずが……術後の合併症にトコトン苦しみました

●がん手術、腸閉塞、人工肛門造設。1年間に4度手術を経験した落語家・三遊亭歌笑さん(76歳)

古典落語の名匠・三遊亭歌笑さんは術後1週間で退院できると言われて、早期大腸がんの手術を受けた。ところが退院前に激しい腹痛に襲われ、そこから全てが悪いほうに転がり出した。結局、歌笑さんは11カ月の間に、手術を4回、入院を3回経験。人工肛門とのつらい闘いも強いられることになってしまった。

がん闘病記 3 「再発乳がんと付き合っていくしかない」 4

●野田澤郁子さん(主婦)

90歳近い認知症の両親を介護しながら再発乳がん闘病生活全記録

患者サポート

がん相談 子どものケア/歯科治療/疼痛管理

子どものケア●回答者:大沢かおり・東京共済病院がん相談支援センター医療ソーシャルワーカー

歯科治療●回答者:上野尚雄・国立がん研究センター中央病院歯科医長

疼痛管理●回答者:服部政治・がん研有明病院がん疼痛治療科部長

症状別おすすめ・レシピ (9)貧血の方の食事

レシピ・料理製作●渡邊太一 国立がん研究センター東病院栄養管理室 管理栄養士

貧血ぎみの方は鉄分の多い食品をとりましょう。あさり、ひじき、ほうれん草などは鉄分が豊富。ビタミンCの多い野菜と一緒にとると鉄分の吸収に効果的です。

わたしの町の在宅クリニック 21 泌尿器科を専門とし、がんの症状緩和にもしっかりと対応

●目黒クリニック

大阪市東成区の商業ビル内クリニックフロアにある目黒クリニック。大阪府立成人病センターなど主要な医療施設に近く、病診連携を図るのにも好都合である。院長の目黒則男さんは「患者さんご自身に思いがあって、自分の生き方がある。それを継続的に見ることができ、最期の時間に付き合う在宅緩和ケアは、患者さんから様々なことを学びます」と語る。

がん哲学外来 今月の言葉「見上げれば、必ずどこかに青空が」

●樋野興夫・順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授

家族に見捨てられ、大腸がんを患った(K・T さん、会社員 60歳)



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