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がん研究会が「がんプレシジョン医療」の実現に向けた共同研究を開始

 

取材・文●「がんサポート」編集部

公益財団法人がん研究会およびがん研究所は、このほど最先端のゲノム解析技術と人口知能を用いて「がんプレシジョン医療」を実現するシステム開発に向けた研究を、人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」を活用した医療データ解析ソリューションを提供する株式会社FRONTEOヘルスケアと共同で開始と発表した。この研究を通じて、がん患者一人ひとりの遺伝子変異などに合わせて、最適な治療を提供する「がん個別会医療」の実現を目指す。

がん研究会は、昨年(2016年)10月に「がんプレシジョン医療研究センター」を設立。最先端のゲノム解析技術を駆使して、がん細胞やがん組織を遺伝子レベルで解析し、次世代のがん診断・治療法の開発を行っている。FRONTEOヘルスケアも同じ時期に「がん個別化医療AIシステム(CPM-AIシステム)の開発開始を発表している。

今回、両者は共同研究を通じて、ゲノム解析による検査結果に基づいて、人工知能が患者の症状・特性に合わせた治療法に関わる論文を探索し、医師の判断を支援するシステムを開発する。

がん研究会では、日本人特有の遺伝子情報への知見が必要な状況や、国内での情報保護の観点から国産で開発された人工知能を含む様々な技術について検討を重ねてきたが、その中でKIBITは学習能力の高さや少量のデータでも短時間で有効な結果が得られ、コスト負担や導入への時間が短いことが評価され、今回の共同研究の開始に至った。

今後、がん研究会がんプレシジョン医療研究センターでは、患者のがん関連遺伝子の異常を網羅的に解析するクリニカルシークエンスや、血液などから遺伝子の変異を調べるリキッドバイオプシーなどの最新の手法を活用し、がんゲノム情報をはじめとするがん患者の各種情報を統合・解析できる仕組みを開発。一方、FRONTEOヘルスケアでは、CPM-AIシステムの1つ、診断支援システムによって、がんの各分野のエキスパートの知見を活用して、論文や医療情報を解析する仕組みを開発し、医師が検査結果をもとに治療方針を決定する際に判断の手助けとなる提案を行っていく予定となっている(図)。

図 CPM-AIシステムの開発概要

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