がん診療:IVR(アイ・ブイ・アール)をご存じですか? ―第51回日本IVR学会総会 市民公開講座開催―

第51回日本IVR学会総会が2022年6月4日(土)~6日(月)の日程で開催され、4~5日の2日間、市民公開講座がライブ配信されます。テーマは、1日目「がん診療とIVR:RFAの適応拡大を含めて」、2日目は、「がんの苦痛を緩和するIVR」です。

市民公開講座の前に、豆知識として、IVR(Interventional Radiology:画像下治療)とRFA(Radiofrequency Ablation:ラジオ波焼灼療法)について、簡単にご紹介しましょう。

IVRは、X線透視やCTなどの画像で、からだの中を見ながらカテーテルや針を使用して行う治療です。また、内視鏡インターベンションという内視鏡を使用して、X線透視やCTなどを組み合わせて同様の治療を行います。この治療の特徴は、低侵襲で高齢者でもからだへの負担が少なく、治療後の効果が早く現れる利点があります。薬物療法と比較して治療期間も短く、その上、経済的にも安価です。その他には、がんによる疼痛緩和にも使用されています。

一方、ラジオ波焼灼療法は、腫瘍の内部に針を挿入し、ラジオ波(高周波)で腫瘍を焼き切る治療法です。メリットは、局所麻酔で行うことができ、術前の処置も不要で、治療後のからだの負担も少ないことです。例えば、肝細胞がんの場合、がんの大きさ3cm以内、3個以下であればラジオ波焼灼療法でほぼ治療可能であり、がんの大きさが少し大きかったり、数が多い場合でも、行なうことができる場合もあります。

今ではIVR治療は、がん治療の重要な治療法の1つです。

本市民公開講座へ参加ご希望の方は、下記申込サイトからお申し込みください。参加費は無料。

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