「Shimadzu Tokyo Innovation Plaza」1月に開所! 人の健康・地球の健康・産業発展への応用技術などの開発をめざす

[2023.01.24] 取材・文●「がんサポート」編集部

「人と地球の未来のために貢献できる企業へ」と語る山本さん

2023年1月16日、「Shimadzu Tokyo Innovation Plaza」開所記者会見及び見学会が、同内で開催された。

冒頭、株式会社島津製作所代表取締役社長の山本靖則さんより挨拶があった。

今回、開所された「Shimadzu Tokyo Innovation Plaza」(殿町事業所:以下Shimadzu TIP)は、羽田から車で約10分、神奈川県川崎市川崎区殿町の「キングスカイフロント」内に位置している。

キングスカイフロントは、国家戦略特区や国際戦略総合特区に指定されており、国立研究機関や大学、企業などおよそ70の機関が進出する世界水準のオープンイノベーション地区で、ここからライフサイエンス・環境分野を中心にグローバルビジネスを生み出していく。

あらゆるデータの分析・解析技術を通じて社会貢献を

〝「人と地球の健康」への願いを実現する〟という経営理念を掲げている島津製作所の創業は、明治8年(1875)3月で、今年148年目を迎える。2022年3月時点における企業規模は、売上高4,282億円、従業員連結1万3,499名。

直近では、新型コロナウイルス検出試薬や全自動PCR検査装置なども発売して、新型コロナ感染症への医療に貢献している。

その医療分野でとくに注目されるものとしては、アルツハイマー病の検査に利用可能な血液数滴の採取でアミロイドβの蓄積量を測定して、早期アルツハイマー病の予測を可能にするバイオマーカーの技術だという。

【参考資料】アミロイドMS ―血液検査によるアルツハイマー病早期検出を目指した分析法―

島津製作所の事業全体の内訳は、計測機器65%、医用機器16%、産業機器13%、航空機器5%。また、世界の地域別売上高比率は、日本47%、中国19%、米州13%、欧州8%、その他のアジア10%。

また、分析計測事業は、製薬・ライフサイエンス分野、環境・エネルギー分野、材料・マテリアル分野の大きく3つに分かれて、数多くの機器類を製作している。

近年は、創薬・医療の研究開発、環境保全など水質管理に関わる分析、新型コロナウイルス感染症の検査キットやマイクロプラスチックなど微小異物の解析なども行っているという。

Shimadzu TIPでは、応用技術・アプリ開発を

製品開発体制としては、基盤技術研究、インキュベーション(新規事業の立ち上げをサポート・育成する)事業性の実証、製品開発(装置・試薬)。そしてShimadzu TIPでは、主に応用技術・アプリ開発が行われると述べた。

Shimadzu TIPでは、「ヘルスケア」「グリーン」「インダストリー」の3つの分野で貢献したいとした。その1つ目ヘルスケアでは、成分分析技術と画像診断技術による〝人の健康〟への貢献。グリーンでは、分析計測技術による〝地球の健康〟への貢献。インダストリーでは、精密加工・産業計測技術による〝産業の発展〟への貢献とのこと。

最後に山本社長は、人類が月面に第1歩を刻んだ写真を提示し、これからも「First a Dream」を掲げ、人・環境のあらゆるデータをベースとして、その分析・解析技術を通じて、社会に貢献したいと結んだ。

Shimadzu Tokyo Innovation Plazaの外観とオフィス空間
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