各種がん

CAR-T細胞療法と新免疫療法薬エプキンリ 再発・難治性悪性リンパ腫の最新治療

2024年3月

「エプキンリは、皮下注射なのですぐ投与できるのは大きなメリットと言えます。また、CAR-T療法のような細胞採取施設は必要ないので、多くの医療機関で治療することができます」と語る下山さん 悪性リンパ腫の中で最も多いびまん性大細胞性B細胞リンパ腫は、R-CHOP療法などの1次治療で6~7割が治癒します。治癒しなかった再発・難治性悪性リンパ腫の治療は、かつてはなかなか有効な方法がありませんでした。しかし...

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放射性医薬品を使って診断と治療を行う最新医学 前立腺がん・神経内分泌腫瘍のセラノスティクス

2024年3月

「セラノスティクスは、副作用が少なく効果が期待できる優しいがん治療として、今後の展開が期待できる領域だと考えています」と語る中本さん がんに取り込まれる性質を持つ放射性医薬品を使って、がんの診断と治療を行うセラノスティクスが世界的に注目を集めており、神経内分泌腫瘍や前立腺がんですでに実用化されています。しかし、日本のセラノスティクスは世界から大きく遅れていて、前立腺がんの診断と治療に使われる放射性...

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化学・重粒子線治療でコンバージョン手術の可能性高まる 大きく変わった膵がん治療

2024年3月

「重粒子線治療を含むコンバージョン手術を適切に行えば、切除不能局所進行膵がんであっても、長期生存やあるいは治癒も可能になってくるのではないかと期待しています」と語る元井さん 難治がんで知られる膵がん。今注目されているのが、切除不能局所進行膵がんでも化学療法+放射線治療が奏功すれば手術を行なう治療法です。このような手術をコンバージョン手術と呼んでいます。国内7番目の重粒子線治療施設を持つ山形大学医学...

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新薬や免疫チェックポイント阻害薬も1次治療から 胃がんと診断されたらまずMSI検査を!

2024年2月

「MSI-Hか否かは予後や術後補助化学療法の成績、1次治療の免疫チェックポイント阻害薬の効果に大きく影響しますので、胃がんと診断されたらすぐ、MSI検査をすべきと考えます」と話す室さん 昨年(2023年)10月、欧州臨床腫瘍学会(ESMO2023)において、胃がん薬物療法の今後の方向性を示唆する試験結果がいくつか報告されました。免疫チェックポイント阻害薬を1次治療から追加する試験と新たな分子標的薬...

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空咳、息切れ、発熱に注意! 肺がん治療「間質性肺炎」は早期発見が大事

2024年2月

「空咳、息切れ、発熱の3つを覚えておいてください。とくに薬剤性の場合は熱が出ることがあります」と語る久保田さん 肺炎は老齢者や乳幼児に多い病気で、風邪をこじらせて肺炎になったなどしばしば耳にします。ところが、同じ肺炎でも、「間質性肺炎」はあまり聞いたことがない方も多いかもしれません。肺がんの薬物療法の副作用、自己免疫疾患の膠原病や身近なカビなどさまざまな原因で発症し、しかもその原因がわからないこと...

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がん情報を理解できるパートナーを見つけて最良の治療選択を! がん・薬剤情報を得るためのリテラシー

2024年2月

「がんリテラシーは、情報を分析してそれを活用して行動に繋げる。最終的には何をするのかという意思決定に繋げていかなければいけません」と語る齊藤さん 玉石混交のがん情報が溢れているデジタル情報社会。その中から自分が必要とするがん情報をどう選び取るか、難しい状況です。また、自分にとって必要ながん情報が入手できたとしても、その情報をどのように活用していくかがとても大事と、順天堂大学大学院医学系研究科乳腺腫...

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切除可能な直腸がん試験結果に世界が注目も 日本の標準治療は「手術」で変わりなし

2024年1月

「PROSPECT試験の結果によって切除可能な直腸がんの治療法が変わることはありません。現時点での日本の標準治療は手術先行です」と話す山口研成さん 2023年7月、切除可能な直腸がんに対する国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験「PROSPECT試験」の結果が「The New England Journal of Medicine」(NEJM)に発表され、注目を集めました。欧米の標準治療に、米国自らが一石投じる結...

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1次、2次治療ともに免疫チェックポイント阻害薬が登場 進行・再発子宮頸がんの最新薬物療法

2024年1月

「1次治療でキイトルーダが使用できるようになった2022年以前に1次治療を受けた患者さんが再発した場合は、リブタヨは良い適応と言えます。単剤化学療法を上回る成績が期待できます」と語る平嶋泰之さん 子宮頸がんの薬物療法が進歩しています。臨床試験では全生存期間の延長を示した免疫チェックポイント阻害薬のキイトルーダが、2022年に1次治療で使用できるようになりました。さらに、2023年になると、2次治療...

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リムパーザとザイティガの併用療法が承認 BRCA遺伝子変異陽性の転移性去勢抵抗性前立腺がん

2023年12月

「今まで新規ホルモン療法薬を使っていない患者さんに、リムパーザとザイティガ併用療法はよく効きます。いずれ効かなくなったとしても、ドセタキセルやジェブタナを使うことができます。そうやって逐次療法を続けていくことで、大きな恩恵が得られると思います」と語る大家さん 転移性去勢抵抗性前立腺がんの治療に、新しい薬物療法が登場しました。新規ホルモン療法薬のザイティガと、BRCA遺伝子変異陽性の前立腺がんに効く...

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SONIA試験の結果でもCDK4/6阻害薬はやはり1次治療から ホルモン陽性HER2陰性の進行・再発乳がん

2023年11月

「SONIA試験の結果は1次治療からCDK4/6阻害薬を使わなくてもうまく行く可能性はあるということを保証してくれるデータではありますが、全例で最初から使うのをやめましょうとはなりません」と語る髙田さん ホルモン受容体(ER)陽性HER2陰性の進行・再発乳がんで、現在1次治療で標準治療となっているCDK4/6阻害薬を、1次治療で使用するか2次治療で使用するか比較した「SONIA試験」。その結果は、...

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