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2024年8月
「食道がんは〝酒飲みのがん〟と言われますが、実は日本の食道がん患者さんの7割はアセトアルデヒドを分解しづらい〝お酒に弱い人〟です」と話す横山顕さん 頭頸部がん、食道がん、胃がん、肝がんに加えて、大腸がんと乳がんも、アルコールが発がんリスクの1つであることが判明しています。しかも、大腸がんと乳がんは、たとえ微量でもアルコール摂取が始まった時点から発がんリスクが始まり、摂取量に比例して上がっていくとい...
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2024年7月
「緩和治療に関しては『有痛性骨転移に対する緩和的動脈塞栓術』という第Ⅲ相の試験を実施しているところです。これはIVRの骨転移の痛みに対する治療です。来年度にはおそらく結果が公表できると思っています」と語る荒井さん 肝細胞がんで標準治療になっているラジオ波焼灼術や肝動脈化学塞栓術に代表されるIVR。ラジオ波焼灼術は2022年に肺がん、腎がん、骨軟部腫瘍、骨盤内腫瘍などに適応拡大されました。上顎洞がん...
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2024年7月
「少子化が進む日本はドナー不足による造血幹細胞移植の危機を迎えていましたが、従来からの骨髄バンク、臍帯血バンクに加え、新たに開発されたHLA半合致移植によりドナー不足の問題は一気に解決し、誰でもドナーを得られる時代になりました」と語る豊嶋さん 白血病などの治療で行われている造血幹細胞移植。日本では少子化が進んで血縁ドナーが減少し、将来のドナー不足が心配されていました。しかし、この問題は「HLA半合...
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2024年7月
「疾患のリスクを有する人に対して定期的に検査を行うことをサーベイランスと呼んでいます。リンチ症候群や家族性大腸腺腫症の血縁者の方は、早い時期に遺伝子の検査を受けるか内視鏡検査を受けて、遺伝性の所見があればサーベイランスを行うべきです。家族性大腸腺腫症であれば中学生なら検査を始めますし、リンチ症候群のご子息であれば20~30歳くらいから検査をしています」と語る松林宏行さん 大部分の大腸がんは、環境要...
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2024年6月
「精巣がんは早期に発見し、早期に治療を受けることが非常に重要で、しこりを見つけたらすぐ病院に行くことが大事です。その際、気をつけたいのは〝泌尿器科の専門医〟に見てもらうことです」と語る河合さん 男性の精巣(睾丸)にできる精巣がんは比較的まれながんですが、20~30歳代に罹患のピークがあります。そのうえ進行が速いという特徴を持っているため、早期発見、早期治療が非常に重要となります。その精巣がんの診療...
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2024年6月
「POLE変異だけを調べる検査が必要なのです。悪性度が高そうながんでも、POLE変異を持っていれば術後化学療法が必要ない場合もあります。見つけたいのは、そういったケースです」と語る山上さん 子宮体がんの新しい進行期分類「FIGO2023」が公表されました。がんの広がりだけでなく、組織型や分子遺伝学的分類も加えたことで、予後をより正確に予測できるようになっています。しかし、分子遺伝学的分類のための検...
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2024年5月
「サブタイプによって全く治療法が違うので、少なくともご自分の乳がんのサブタイプがなんであるか知っておくことが大切です」と德留さん 乳がんは、女性の罹患者数が最も多いがんですが、新薬などにより治療成績が向上しています。しかし、再発・転移は根治が難しいのですが、今年(2024年)3月には、ルミナルタイプの再発・転移乳がんに新薬が承認されましたし、トリプルネガティブにも現在承認待ちの新薬が控えています。...
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2024年5月
「初発時に強力に抑え込むため4剤併用を使うのは、世界的な流れになっています。もう1つは、再発・難治性多発性骨髄腫治療のCAR-T療法や二重特異性抗体療法を、初発で使えるようにしようという流れです」と語る石田さん 多発性骨髄腫の治療が急速に進歩し続けています。2022年にCAR-T療法が承認され、2024年3月には二重特異性抗体療法のエルレフィオが承認されました。免疫調節薬、プロテアソーム阻害薬、抗...
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2024年4月
「ミュータンス菌によって血管内皮細胞が炎症を起こしていれば、血栓ができやすくなり、血栓ができたら、そこにがん細胞がくっつきやすくなって、がんの転移が増加するということが明らかになりました」と語る樋田さん ヒトの口腔内には約800種の細菌がいると言われています。その中のひとつ、虫歯の原因となる口腔内細菌のミュータンス菌。これが血管に入りこんで体内に循環すると、血管内に炎症をもたらし、がんの転移や血栓...
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2024年4月
「アロマターゼ阻害薬による骨粗鬆症にエビデンスがある薬剤は、抗RANKL抗体プラリアです」と話す宗圓聰さん ホルモン療法は、女性ホルモンや男性ホルモンを抑制することで、がん細胞の成長を食い止める治療法。ところが、ホルモン抑制は骨密度を低下させて骨粗鬆症を引き起こし、骨折リスクを上げてしまいます。寝たきりを招きかねない背骨や大腿骨骨折を回避するためにも、ホルモン療法開始時から骨に注意を向け、早めの治...
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