高齢者の化学療法は?
2012年9月
72歳になる父についてお聞きします。父は体調が悪い状態が続き、検査を受けたところ、すでにがんは肝臓に転移しており、4期の胃がんと診断されました。主治医には、手術は難しく、抗がん剤による治療を行うと言っています。具体的にどのような治療になるのでしょうか? 父の年齢などを考えると体力的にも乗り切れるか心配です。(熊本県 女性 50歳)A QOLを下げずに治療継続を化学療法を行うに当たり、年齢などの差は...
胃がん
2012年9月
72歳になる父についてお聞きします。父は体調が悪い状態が続き、検査を受けたところ、すでにがんは肝臓に転移しており、4期の胃がんと診断されました。主治医には、手術は難しく、抗がん剤による治療を行うと言っています。具体的にどのような治療になるのでしょうか? 父の年齢などを考えると体力的にも乗り切れるか心配です。(熊本県 女性 50歳)A QOLを下げずに治療継続を化学療法を行うに当たり、年齢などの差は...
2012年9月
検診で胃がんと診断されました。がんは胃の粘膜下層にまで達している可能性があるが、リンパ節転移はなさそうで、腫瘍の大きさは2cm以下だと主治医からは言われています。主治医からは、通常の開腹手術を勧められていますが、インターネットで調べると内視鏡による手術もあることを知りました。私は内視鏡手術の適応とならないのでしょうか? できれば、負担の少ない治療を受けたいです。(山梨県 男性 42歳)A 腹腔鏡手...
2012年7月
胃がんのため、3カ月ほど前に近くの病院で、胃の3分の2と腸の一部、胆嚢を取る手術を受けました。ところが、手術後2カ月ぐらいしてから、お腹の内部がすごく痛むようになりました。TS-1*の抗がん剤を飲み始めてからのことです。先生はしかたがないと言いますが、大丈夫でしょうか。どうにもつらいので今は抗がん剤を止めて、痛み止めを飲んでいます。そのうえ、術後7kgも痩せたのに、お腹だけがぱんぱんに膨れています...
2012年7月
進行・再発胃がんにハーセプチン*を併用した抗がん剤治療が、昨年保険適応になったと聞きました。HER2の過剰発現が確認された胃がんが対象とのことですが、これはどのような場合に、どの程度の効果が期待できるのでしょうか。(京都府 男性 72歳)A 全生存期間が延長HER2タンパクは、細胞の増殖機能を担う遺伝子タンパクです。これが、過剰に発現している場合をHER2陽性といい、分子標的薬ハーセプチンによる治...
2012年7月
胃に腫瘍が見つかり、手術をすることになりました。腹腔鏡下手術だと、傷が小さくて治りが早いとのことですが、自分も対象となるのでしょうか。腫瘍の大きさは5cmで、がんが外側にまで達している進行胃がんかもしれないと言われています。(東京都 女性 48歳)A 標準治療ではない。進行がんでは開腹手術を胃がんの腹腔鏡手術は、現在のところ標準的な治療ではありません。まだ技術的に一般化されていないことが、大きな理...
2012年7月
胃がんの手術をしました。1期で胃の筋層に達していましたが、リンパ節転移はありませんでした。術後の化学療法は必要なのでしょうか。(神奈川県 女性 55歳)A 1a期では、必要ないがん研有明病院副院長・消化器外科部長の山口俊晴さん筋層まででリンパ節転移がない場合は1a期ですから、術後の化学療法は必要ありません。筋層よりやや深い漿膜下層まで達していれば、リンパ節転移がなくても病期は2aとなりますが、この...
2011年6月
知人が半年ほど前に、大腸がんと告知されました。大腸がんでは抗がん剤治療を行う前に、その効果を判定する上で、KRAS検査という検査が行われ、個別化治療の1つだと言われたそうです。胃がんでも個別化治療はあるのでしょうか。(長野県 男性 52歳)A 乳がんで使われるHER2試験が転移性胃がんにも適用がん研有明病院副院長・消化器外科部長の山口俊晴さん乳がんの分子標的薬として用いられているハーセプチン*が、...
2011年6月
現在、シスプラチン*+5-FU*の併用で胃がんの化学療法を施行しております。インターネットなどで調べたところ、シスプラチン+TS-1*治療のほうが生存期間に延長がみられるようです。ぜひともTS-1処方を希望しています。ただ、副作用もあると聞きました。どんな症状なのでしょうか。(福井県 男性 72歳)A 重篤なものはないが、白血球減少には注意TS-1は5-FUの有効性を高め、しかも消化管などの副作用...
2011年6月
2年ほど前にピロリ菌陽性と言われました。しばらくのあいだ、そのままにしておいたのですが、現在、幽門部*にびらん(ただれ)があります。就寝前に胃酸分泌抑制剤(PPI)を飲んでいるのですが、これから除菌療法を試みたほうがよいのでしょうか。(山口県 男性 57歳)A ピロリ菌と胃がんの関係はまだ不明胃の粘膜に生息するピロリ菌は、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の増悪因子であり、胃がんとも深いかかわりを持ってい...
2011年3月
2年前に胃がんと診断され、胃を3分の2切除しました。術後はTS-1(一般名テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)を1年間服用しましたが、先日の定期検査で再発が見つかりました。せっかく術後にTS-1を飲み続けたのに再発してしまって、とても残念に思います。主治医からは抗がん剤治療を提案されていますが、どういう薬がよいのでしょうか。また、最近ゼローダ(一般名カペシタビン)という抗がん剤が保険適用に...