各種がん

傷口が小さく負担が少ない 腹腔鏡による腎がんの部分切除

2005年2月

東海大学医学部泌尿器科教授の 寺地敏郎さん 腎がんは抗がん剤や放射線治療がほとんど効かず、治療の主体は外科治療だ。 手術は病期にかかわらず、摘出できる場合は腎臓を摘出するか部分的に切除する。 しかし、腹部を大きく切って手術するため、患者には大きな負担となる。 こうした負担を軽減しようと考案されたのが腹腔鏡による腎がん部分切除術だ。 この手術は内視鏡を腹部から挿入して腫瘍を切除す...

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進行別 がん標準治療 再発予防にはBCG注入療法が有効。膀胱温存の道も広がってきた

2005年2月

静岡県立静岡がんセンター病院長の鳶巣賢一さん 膀胱はオシッコをためたり出したりする袋状の臓器です。 膀胱は、ふだんは収縮しているが尿がたまると伸び、伸縮性に富んでいる独特の組織です。 膀胱の一番内側の層は、粘膜上皮層と呼ばれ、ここにがんができることが多く、尿路上皮がんと呼ばれます。内視鏡による治療が中心ですが、再発が多いのが難点で、それをいかに防ぐかが治療のポイントです。 最近では浸潤の進んだがん...

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渡辺亨チームが医療サポートする:悪性リンパ腫編

2005年2月

サポート医師・堀田知光 東海大学医学部長 ほった ともみつ 1944年生まれ。 69年、名古屋大学医学部卒業。同大学第一内科入局後、86年同助手、90年同講師。 96年東海大学医学部内科学教授、02年同大学医学部長、04年同大学総合医学研究所長、現在に至る。 99~04年厚労省がん研究助成金「高感受性悪性腫瘍に対する標準的治療の確立のための多施設共同研究」班主任研究者。 99~04年JCOGリン...

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患者のQOL向上のために進歩する、再発大腸がんの抗がん剤治療

2005年1月

順天堂大学医学部 大腸肛門外科教授の 鎌野俊紀さん 進行・再発した大腸がんを根治させるのは、今の技術ではなかなか難しい。 だからといって、何も手を打たずにいれば、症状はどんどん悪くなる。 そこで、がんの進行を抑えるために抗がん剤治療が行われる。 しかし、この抗がん剤治療によってQOLが低下するのでは本末転倒だ。 なんとかQOLを維持したまま、抗がん剤治療を続けることが重要とな...

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進行別 がん標準治療 基本は子宮を摘出する手術。ハイリスク群には加えて補助療法を

2005年1月

岩手医科大学 産婦人科教授の杉山徹さん 子宮体部に発生するがん、子宮体がんが増えています。 その原因は欧米型の食生活、晩婚化、妊娠回数の減少など、 女性のライフスタイルの変化が背景にあるようです。 治療は子宮を摘出する手術が基本です。 しかし、妊娠・出産を希望する場合は、早期であれば、 ホルモン療法により子宮を残すことも可能です。 ライフスタイルの欧米化が増加の要因子宮がんには、子宮の入口付近に...

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副作用は少なく延命効果を上げる 再発胃がんのTS-1隔日療法

2004年12月

自治医科大学消化器外科教授の 永井秀雄さん 自治医科大学消化器外科講師 細谷好則さん 自治医科大学消化器外科医師の 荒井渉さん 胃がんが再発したり、外科的治療が不可能な場合は、化学療法により治療が行われる。しかし、腫瘍が完全に消失することは難しく、症状の緩和程度にとどまり、進行・再発胃がんの予後はきわめて悪いとされてきた。ところが、ここへ来てTS-1などの新薬が登場し、その延命効果に...

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急性骨髄性白血病(AML)の治療

2004年12月

急性白血病とは急性白血病には、急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病がありますが、大人では4対1の比率で骨髄性が多くなっています。急性白血病の場合、骨髄内に白血病細胞が充満し、正常な血球を作ることができなくなります。そのため、赤血球の不足から貧血になり、息切れや動悸、倦怠感などが起こり、顔色が青くなります。また、血小板の減少で出血しやすくなり、歯茎からの出血や鼻血、消化管からの下血や吐血、時には脳出...

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慢性骨髄性白血病(CML):治療

2004年12月

慢性骨髄性白血病治療状況を一変させたグリベックここ4~5年の間に、グリベックの登場によって治療法が大きく変わり、非常によく治るようになったのが、慢性骨髄性白血病です。慢性骨髄性白血病は、ゆっくりと進行するため、初期にはほとんど症状がありません。この時期を「慢性期」といいます。まだ白血病細胞の数も少なく、抗がん剤で簡単にコントロールできます。しかし、4~5年で「移行期」に入り、抗がん剤で白血病細胞の...

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急性リンパ性白血病(ALL):治療

2004年12月

急性リンパ性白血病光が差してきた4剤併用プラスグリベック療法急性リンパ性白血病は、9番の染色体と22番の染色体が相互に転座してできたフィラデルフィア染色体(下図参照)を持つものとそれ以外のものに分けられます。大野さんによると「7割がフィラデルフィア染色体を持たないタイプで、これには大人の場合は標準治療といえるものがまだない」といいます。しかし、基本的には化学療法と造血幹細胞移植が主体です。化学療法...

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あきらめることはない!大腸がんの再発治療

2004年11月

癌研究会付属病院 化学療法科部長の 畠清彦さん 癌研究会付属病院 化学療法科医局長の 水沼信之さん 大腸がんは早期に発見し、手術すれば根治も可能で、比較的治りやすいがんといえる。 その一方で再発する患者も少なくない。再発をきたし、手術で病巣を取れない場合は、放射線や抗がん剤治療などを行う。 一昔前には、大腸がんが再発した場合の予後は厳しいものであるとされてきたが、抗がん剤治療は...

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