各種がん

切除可能な直腸がん試験結果に世界が注目も 日本の標準治療は「手術」で変わりなし

2024年1月

「PROSPECT試験の結果によって切除可能な直腸がんの治療法が変わることはありません。現時点での日本の標準治療は手術先行です」と話す山口研成さん 2023年7月、切除可能な直腸がんに対する国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験「PROSPECT試験」の結果が「The New England Journal of Medicine」(NEJM)に発表され、注目を集めました。欧米の標準治療に、米国自らが一石投じる結...

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1次、2次治療ともに免疫チェックポイント阻害薬が登場 進行・再発子宮頸がんの最新薬物療法

2024年1月

「1次治療でキイトルーダが使用できるようになった2022年以前に1次治療を受けた患者さんが再発した場合は、リブタヨは良い適応と言えます。単剤化学療法を上回る成績が期待できます」と語る平嶋泰之さん 子宮頸がんの薬物療法が進歩しています。臨床試験では全生存期間の延長を示した免疫チェックポイント阻害薬のキイトルーダが、2022年に1次治療で使用できるようになりました。さらに、2023年になると、2次治療...

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リムパーザとザイティガの併用療法が承認 BRCA遺伝子変異陽性の転移性去勢抵抗性前立腺がん

2023年12月

「今まで新規ホルモン療法薬を使っていない患者さんに、リムパーザとザイティガ併用療法はよく効きます。いずれ効かなくなったとしても、ドセタキセルやジェブタナを使うことができます。そうやって逐次療法を続けていくことで、大きな恩恵が得られると思います」と語る大家さん 転移性去勢抵抗性前立腺がんの治療に、新しい薬物療法が登場しました。新規ホルモン療法薬のザイティガと、BRCA遺伝子変異陽性の前立腺がんに効く...

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SONIA試験の結果でもCDK4/6阻害薬はやはり1次治療から ホルモン陽性HER2陰性の進行・再発乳がん

2023年11月

「SONIA試験の結果は1次治療からCDK4/6阻害薬を使わなくてもうまく行く可能性はあるということを保証してくれるデータではありますが、全例で最初から使うのをやめましょうとはなりません」と語る髙田さん ホルモン受容体(ER)陽性HER2陰性の進行・再発乳がんで、現在1次治療で標準治療となっているCDK4/6阻害薬を、1次治療で使用するか2次治療で使用するか比較した「SONIA試験」。その結果は、...

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AI支援のコルポスコピ―検査が登場! 子宮頸がん2次検診の精度向上を目指す

2023年11月

「コルポスコピー検査は前がん病変を評価し確定診断につなげる検査。誤診があってはならない最後の砦です。このAI支援ツールがコルポ診のクオリティ担保を実現し、将来的には医療機器プログラムとして保険適用されることを目指します」と話す植田さん 今年8月に横浜で開催された「ASCO Breakthrough 2023」で、「AI(人工知能)搭載コルポスコピー検査システム」が開発されたことが発表されました。検...

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ビタミンDの驚くべき効果がわかってきた 消化管がん手術後の再発・死亡リスクを大幅に減少

2023年11月

「アマテラス試験などのメタ解析から、毎日ビタミンDを服用することで、がんによる死亡を12%抑制できることがわかりました。世界中で毎年1,000万人ががんで命を落としています。ビタミンDを服用することで、がんの死亡を10%抑制できたら、毎年100万人の命を救えることになります」と語る浦島さん がんによる死亡を減らすと期待されているビタミンD。日本で行われたアマテラス試験を始め、世界中でいくつもの興味...

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日本発〝触覚〟のある手術支援ロボットが登場 前立腺がんで初の手術、広がる可能性

2023年10月

「Saroaの大きな特徴の1つは、従来のロボットになかった〝触覚〟です。物をつかんだ強さが鉗子にフィードバックされます」と語る三木さん 米国で誕生した内視鏡下手術支援ロボットのダヴィンチが日本に導入されて約20年。その後ロボット手術の普及はめざましく、今やほとんどのがん領域でロボット手術が保険で行えます。そんな中、日本で開発された手術支援ロボットSaroaが2023年5月に承認されました。7月に大...

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dose-denseTC療法も再脚光を ICI併用療法やADC新薬に期待の卵巣がん

2023年10月

「今後登場する免疫チェックポイント阻害薬を含む3剤併用療法や抗葉酸受容体ADC薬に期待すると同時に、日本人に合うdose-denseTC療法の意義を改めて広めていきたい」と話す岡本さん 今年(2023年)6月の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、卵巣がんでは2つの大きな話題がありました。1つは免疫チェックポイント阻害薬(ICI)併用療法に臨床試験で初めて良好な結果が出て、将来の保険適用が視野に入ってき...

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低侵襲で繰り返し治療ができ、予後を延長 切除不能膵がんに対するHIFU(強力集束超音波)療法

2023年10月

「現在進行中のHIFU治験は極めて重要で、手術、放射線療法、化学療法に続く、膵がんの4番目の治療法となる可能性もあると思っています」と語る祖父尼さん 切除不能膵がんの標準治療は、化学療法あるいは化学放射線療法ですが、満足できる治療成績はあげていません。そこで期待されているのが、超音波を集めることでエネルギーを高め、がんを焼灼させるHIFU療法です。2008年から、切除不能膵がんのHIFU療法を行っ...

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心不全などの心血管の副作用に気をつけよう! 乳がんによく使われる抗がん薬

2023年9月

「がんの治療で頑張ってきた患者さんを循環器内科としてサポートしたいと思っていますので、がん治療中に何かおかしいと思ったら早めに相談して欲しい」と語る遠藤彩佳さん 抗がん薬アドリアマイシンによる心筋症は、何十年も前から知られていました。その後、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬など新しい薬剤が登場し、多岐にわたる心血管の副作用(心血管毒性)が懸念されています。また、心血管疾患を抱える高齢のがん患...

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