各種がん

適切なタイミングで薬剤を切り替えていくことが大切 切除不能進行・再発胃がんの最新薬物療法

2021年5月

「治療中、食欲がない、お腹がはって苦しいなどの気になる症状を、遠慮しないで医師や看護師に伝えてください。症状などから病状を類推し評価して、治療継続なのかそれとも治療を切りかえていくのか、適切なタイミングで判断することが大事なのです」と語る室 圭さん 20年来、変化の見られなかった胃がんの薬物療法(化学療法)が、ここ数年、進化を遂げている。1次治療から3次治療まで標準治療が確立し、新薬が数種類登場。...

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患者さんによりやさしいロボット手術も登場 新しくなった大腸がんの手術と薬物療法

2021年5月

「大腸がんの適切な薬物療法のためには、RAS、BRAF、MSIの遺伝子検査を受ける必要があります。患者さんは『3つの遺伝子検査の結果はどうでしたか?』と聞いてみるのもいいかもしれません」と語る塩澤 学さん 大腸がんの治療が変革の時期を迎えている。手術に関しては、ロボット手術の登場で排尿障害や性機能障害などの後遺症を比較的防げるようになった。まだ広く普及したとは言えないが、いずれはロボット手術が中心...

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血液がんに新薬ラッシュ! インパクトがあり、キードラッグとなる可能性あるものも

2021年5月

「血液がんの治療は、薬剤を適正に選択することが重要です」と語る矢野真吾さん 血液がんはここ20年来、効果的な薬が相次いで承認されてきた。グリベックなどの分子標的薬がその代表で、これらの分子標的薬の登場により予後が著しく改善されてきた。血液がんは遺伝子レベルでの解明が進んでいる分野の1つで、現在も分子標的薬を中心とした新薬のラッシュが続いている。さらに根治を目指せるCAR-T細胞療法という新しい免疫...

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本邦初「肝内胆管癌診療ガイドライン2021」誕生! 肝内胆管がんの薬物療法はこれまでにないスピードで進化中

2021年4月

「現在行っている治療を、どうかがんばって続けてください。肝内胆管がんの薬物療法は今、これまでにないスピードで進化しています。きっとご自身に合う薬に巡り合える日が来ます」と語る久保正二さん 昨年(2020年)末、初の「肝内胆管癌診療ガイドライン2021」が刊行された。診療ガイドライン作成委員会の委員長を務められた、大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵外科学病院教授の久保正二さんに肝内胆管がん治療の現状...

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5年生存率を約2倍に改善! 食道がんの術後ペプチドワクチン療法

2021年4月

「第3相試験は登録が終了しています。経過を2年間追ったところで再発率、5年経過したところで長期成績を見ることになっています」と語る安田卓司さん 食道がんの術後補助療法として、「ペプチドワクチン療法」が効果的なことが明らかになってきた。日本人の食道がんの9割余りを占める食道扁平上皮がんで、術後にリンパ節転移が認められた予後不良の患者さんを対象に、術後補助療法としてペプチドワクチン療法を行うと、5年生...

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膵がん治療に朗報! 術前化学療法の確立をきっかけに飛躍へ

2021年3月

「今年中には切除可能な膵がんに対する術前化学療法の5年生存率が確定する予定です。膵がん治療が新しい時代に入ることを期待します」と語る海野倫明さん 膵がんには「難治」のイメージがつきまとう。しかし現在、治療法も治療成績も、着実に進化し続けている。その大きなきっかけが2019年に有効性が証明された「切除可能な膵がんへの術前化学療法」術前治療は、手術後の生存率を押し上げたことはもちろん、切除可能と不可能...

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手術やラジオ波治療ができなくてもあきらめない 難治性の肝細胞がんに対するナノナイフ治療(IRE)

2021年3月

「ナノナイフ治療は、手術やラジオ波治療などができないなど、治療に難渋する患者さんにとっては非常にいい選択肢の1つだと思います」と語る杉本勝俊さん 「ナノナイフ治療」 (IRE)とは、患部に複数本の針を刺して高電圧電流を流し、がん細胞膜に極小の穴を開けることにより、がん細胞を死滅させる局所療法だ。手術やラジオ波焼灼療法(RFA)が困難な場合に、安全かつ有効に治療できる治療法としていま注目されている。...

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再発・難治性の悪性リンパ腫のCAR-T細胞療法 キムリアに続き新薬が次々と登場!

2021年3月

「抗がん薬治療を使わないで治すという時代の入口に立ったという印象です」と語る下山 達さん 2019年5月に保険承認されたCAR-T細胞療法の製剤キムリアは、難治性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)とびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対するがん免疫遺伝子療法として大いに期待されている。キムリアでの治療を2020年12月現在までに13例と、国内では多くの治療を手がけている、がん...

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乳がん治療にも免疫チェックポイント阻害薬が登場! トリプルネガティブ乳がんで承認、さらに――

2021年2月

「トリプルネガティブ乳がんが臨床試験で良い結果を出しているので、今後、ホルモン受容体陽性、HER2陽性乳がんでの開発も加速すると思います」と語る尾崎さん 乳がん治療にも、ようやく免疫チェックポイント阻害薬が見えてきた。現時点で承認されているのは進行・再発トリプルネガティブ乳がんに対するテセントリク(一般名アテゾリズマブ)のみだが、現在、早期トリプルネガティブ、さらにはホルモン受容体陽性、HER2陽...

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卵巣がん化学療法に増える選択肢 適応拡大のリムパーザと遺伝子検査なしで使える新薬ゼジューラ

2021年2月

「ゼジューラは、遺伝子検査をしなくても1次治療で使えることが患者さんにとって大きな利点です」と語る平嶋泰之さん 分子標的薬のPARP阻害薬はここ数年の卵巣がんにおけるトピックの1つだ。日本では、2018年1月、リムパーザが初めて「プラチナ製剤感受性の再発卵巣がんにおける維持療法」で承認された。その後2019年6月「BRCA遺伝子変異陽性卵巣がんの初回化学療法後の維持療法」で、さらに2020年12月...

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