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肺がん丸わかり図解

監修●坪井正博 横浜市立大学付属市民総合医療センター呼吸器病センター外科准教授
取材・文●「がんサポート」編集部
発行:2012年11月
更新:2014年1月

 Q 肺がんではどのような検査をするのか?

※最近ではCTで見つかるような2cm以下の小さい肺の影の場合には確定診断と治療を兼ねて最初から手術を行うことがある。※最近ではCTで見つかるような2cm以下の小さい肺の影の場合には確定診断と治療を兼ねて最初から手術を行うことがある。

Q 肺がんとわかったらどのような治療をするのか?

主な治療法  ●手術 ●放射線治療 ●抗がん剤治療(分子標的薬を含む)

肺がんに対する免疫療法は、現時点では明確なエビデンスがない。肺がんに対する免疫療法は、現時点では明確なエビデンスがない。
 ■非小細胞肺がん治療の現状の目標
2012_11_01_11

現在肺がんの治療法は大きく分けて、手術、放射線治療、 抗がん剤治療の3本柱となっている。 近い将来には免疫療法が第4の選択肢となって加わる可能性がある。 早期や一部の局所進行がんの場合、手術や放射線により完全治癒を目指す治療が行われる。 局所進行がんや進行がんの場合、放射線治療や抗がん剤治療を行い、長く生きるための治療が行われる。 また、進行がんの場合、緩和治療として放射線治療が行われることもある。

Q どういった場所に転移しやすいのか?

特雁EE¿å›³9肺、リンパ節、肝臓、脳、骨、副腎、皮膚の順に転移しやすい。転移、再発した場合の治療方法は基本的には、進行がんの治療法と同じである。リンパ節のみの転移である場合は、放射線と抗がん剤で治療することもある。

Q 肺がんの個別化治療とは?

特雁EE¿å›³11肺がん治療はこれまで、小細胞がんと非小細胞がんに分かれているだけだったが、患者さんの遺伝子によっても薬の効果に違いがあることが判明。分子標的薬と呼ばれる、正常細胞になるべく影響を及ぼさずに、 がん細胞だけを狙い撃ちするよう設計された薬剤の登場によって、個別化治療は一層進んでいる。また非小細胞がんのなかでも腺がん、大細胞がんに効くアリムタ()が登場したことによって、組織型の違いによる個別化も進歩している。

 
標的分子 EGFR ALK融合タンパク VEGF
主ながん種 腺がん 腺がん 非扁平上皮がん
分子標的薬

ゲフィチニブ

エルロチニブ

クリゾチニブ ベバシズマブ

アリムタ=一般名ペメトレキセド ゲフィチニブ=商品名イレッサ エルロチニブ=商品名タルセバ
クリゾチニブ=商品名ザーコリ ベバシズマブ=商品名アバスチン

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