各種がん

骨・軟部肉腫

手術が適応とならない骨軟部腫瘍は保険診療に 重粒子線治療の適応と可能性

2016年8月

「重粒子線治療の適応は、高精度放射線治療や手術も含め、キャンサーボードで検討していきます」と語る中山優子さん 重粒子線治療は先進医療の代表格だが、これまでその治療適応は、実施施設によって異なる部分があった。2016年2月、日本放射線腫瘍学会が適応症について統一治療方針を打ち出した。実施状況を明らかにし、有効性・安全性を評価して今後につなげるためだ。先進医療での治療の適応はどのようになっているのだろ...

詳細はこちら

政府も動き出した希少がん対策

2015年8月

「均てん化は希少がんには馴染まないという根本的な問題を抱えています」と語る川井 章さん 「希少がん」の定義が日本では定まっていないことはあまり知られていない。希少がんと診断された患者さんはどうすればいいのか、治療はどうあるべきか、国内唯一の希少がんセンターを持つ国立がん研究センター中央病院希少がんセンター長の川井章さんに伺った。 治療の均てん化との兼ね合い 希少がんとは、文字通り「まれで少ないがん...

詳細はこちら

稀な病気だから、多施設で手をつないだ研究と治療が必要です

2014年7月

うえだ たかふみ 1982年北海道大学医学部卒業後、大阪大学医学部整形外科学教室入局。89年同大学院医学系研究科博士課程修了。大阪府立成人病センター、星ヶ丘厚生年金病院等を経て、2006年より現職。大阪大学医学部臨床教授併任。骨軟部肉腫治療研究会(JMOG)代表理事、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本整形外科学会整形外科専門医等患者さんの数が国内で年間わずか数千人という骨軟部肉腫は、その希少さ...

詳細はこちら

軟部肉腫は多様。治療は必ず専門医に受けよう!手術に化学療法。変わりつつある軟部肉腫の治療

2012年4月

「軟部肉腫は診断・治療の難しい 病気なので、専門医のもとで 治療を受けて欲しい」と話す 井須和男さん 変わりつつある軟部肉腫の治療患者さんの数は少ないが、その種類は50以上という軟部肉腫。 標準治療は確立していないが、新薬も登場し、治療は確実に進歩している。 癌と肉腫、どう違うの? [代表的な軟部肉腫] 最も多い軟部肉腫の悪性線維性組織球腫。左下腿にできたもの 2番目に多い軟部肉腫...

詳細はこちら

がんを「凍死」させて骨の再建を目指す骨移植

2010年7月

順天堂大学医学部付属 順天堂医院整形外科准教授の 鳥越知明さん 骨や軟骨の腫瘍がある骨を取り出し、マイナス196度の液体窒素に浸してがん細胞を凍死させる。その骨を再び元の場所に戻し、再建を図るのが液体窒素処理による骨移植の最新技術だ。 液体窒素処理でカチンカチンに凍結した患部。液体窒素に20分浸すことで、がん細胞が完全に死滅する 大腿骨の周りの筋肉をよけ、大腿骨顆部を取り出した。...

詳細はこちら

肉腫の治療を牽引する、GISTの患者、医療者一体の取り組み

2009年5月

肉腫(サルコーマ)などの希少がん(悪性腫瘍)は、疾患自体は数多いものの患者数が少なく、今のがん対策では十分な治療体制が整っておらず、“忘れられたがん”といわれている。そうした中でも、消化管の筋肉層に発生する消化管間質腫瘍(GIST)は従来、治療困難な悪性腫瘍の典型といわれてきたが、患者の声を受けて新しい治療薬が次々に登場するようになり、期待を高めている。 「希少がんも同じ命の重さ」。 治療法がない...

詳細はこちら

日帰りが可能な骨腫瘍のラジオ波焼灼療法 骨へのダメージが少なく、骨の強度回復も期待できる

2007年4月

群馬大学病院整形外科助教授の 篠崎哲也さん 肝がんではよく用いられる治療法 骨腫瘍のラジオ波焼灼療法を2002年5月から、高度先進医療として行っているのは群馬大学医学部整形外科だ。 対象疾患は類骨腫という良性腫瘍がメイン。開腹や大きな切開をしないので、翌日に退院が可能である。これまで12件の施術が行われ、ほとんどが3~4日後には社会復帰を果たし、ほぼ元通りの生活を送っている。 この治療...

詳細はこちら

手足の切断を回避する軟部肉腫の小線源療法 高線量の放射線照射で広範切除をせずに根治が可能

2005年5月

広島大学病院整形外科助手の 下瀬省二さん 広島大学病院放射線科助手の 権丈雅浩さん 軟部肉腫は難治性の腫瘍であり、最初の治療によって予後に大きな差が出る。 治療は、手術や抗がん剤治療が基本となるが、腫瘍周囲の正常組織にがん細胞が入り込んでいることが多く、手術は広範囲で切り取ることが重要だ。 そのため、手足の切断もやむを得ないこともしばしばある。 近年の技術進歩により再建も可能...

詳細はこちら

進行別 がん標準治療 劇的な生存率の向上を生んだ抗がん剤と手術併用の進歩

2004年11月

がんの治療でこれほど劇的に生存率の向上を見せたがんもめずらしいです。 一昔前は、手足を切断するというむごい治療を敢行しても、 またすぐ再発・転移で1年のうちに命が奪われるという悲惨ながんでした。 それが抗がん剤の進歩と手術の改良により、飛躍的に向上し、 命が助かるばかりか、患肢も温存できるようになりました。 今回は、この悪性骨腫瘍と、筋肉や血管、神経などにできる軟部肉腫についての最新の標準治療を...

詳細はこちら

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート11月 掲載記事更新!