各種がん

血液がん

新たな作用機序をもつ貧血治療薬も登場 骨髄異形成症候群の最新治療

2024年8月

「高リスクの骨髄異形成症候群は白血病への移行を遅らせる治療。一方、低リスクでは白血病に移行する可能性は低いのですが、血球減少にどう対応していくかが重要になってきます。高リスクと低リスクでは、治療のアプローチがまったく違っているのです」と語る中島秀明さん 骨髄異形成症候群は予後(よご)予測を行い、高リスクと低リスクに分けて治療が進められます。高リスクには白血病への移行をできるだけ抑えるための治療が行...

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ドナー不足を一気に解消したHLA半合致移植と移植後GVHDの新薬 白血病に対する造血幹細胞移植の最新情報

2024年7月

「少子化が進む日本はドナー不足による造血幹細胞移植の危機を迎えていましたが、従来からの骨髄バンク、臍帯血バンクに加え、新たに開発されたHLA半合致移植によりドナー不足の問題は一気に解決し、誰でもドナーを得られる時代になりました」と語る豊嶋さん 白血病などの治療で行われている造血幹細胞移植。日本では少子化が進んで血縁ドナーが減少し、将来のドナー不足が心配されていました。しかし、この問題は「HLA半合...

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CAR-T療法、二重特性抗体療法、さらにその先へ 進歩が続く多発性骨髄腫の最新治療

2024年5月

「初発時に強力に抑え込むため4剤併用を使うのは、世界的な流れになっています。もう1つは、再発・難治性多発性骨髄腫治療のCAR-T療法や二重特異性抗体療法を、初発で使えるようにしようという流れです」と語る石田さん 多発性骨髄腫の治療が急速に進歩し続けています。2022年にCAR-T療法が承認され、2024年3月には二重特異性抗体療法のエルレフィオが承認されました。免疫調節薬、プロテアソーム阻害薬、抗...

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CAR-T細胞療法と新免疫療法薬エプキンリ 再発・難治性悪性リンパ腫の最新治療

2024年3月

「エプキンリは、皮下注射なのですぐ投与できるのは大きなメリットと言えます。また、CAR-T療法のような細胞採取施設は必要ないので、多くの医療機関で治療することができます」と語る下山さん 悪性リンパ腫の中で最も多いびまん性大細胞性B細胞リンパ腫は、R-CHOP療法などの1次治療で6~7割が治癒します。治癒しなかった再発・難治性悪性リンパ腫の治療は、かつてはなかなか有効な方法がありませんでした。しかし...

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日本での新薬承認が待たれる 骨髄異形成症候群の最新薬物療法

2022年12月

「高齢者に多い疾患ですが、最近は診断基準がしっかりしてきたのと診断法が確立されてきたので、診断される方がより多くなってきています」と語る田村秀人さん 正常な血液細胞が作られなくなる骨髄異形成症候群。低リスクの場合は支持療法が中心となるが、日本では未承認のラスパテルセプトという薬が注目されている。貧血を改善することで、輸血依存の患者の約4割が輸血非依存となる効果が認められているのだ。日本での承認が待...

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従来の治療薬と作用機序が異なり新しい選択肢として期待 慢性骨髄性白血病に6番目の治療薬が登場

2022年7月

「慢性骨髄性白血病は薬の効果も重要ですが、同じくらい副作用の管理も重要です。長期服用になるので、胸水、脳梗塞や心筋梗塞、肝機能障害などの副作用をマネジメントしていく必要があるのです」と語る高久智生さん 慢性骨髄性白血病の治療は、20年ほど前、特効薬のグリベックが登場したことで大きく進歩した。慢性期に病気を発見して薬の服用を続けることで、コントロールできる病気となったのだ。5種類のチロシンキナーゼ阻...

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病勢をうまくコントロールして共存 原発マクログロブリン血症/リンパ形質細胞性リンパ腫(WM/LPL)の最新治療

2022年3月

「WM/LPLの患者さんには病気を正しく理解してもらうことがとても大切です。しっかり病勢をコントロールしながら日常生活を送る方も多いので、根治が難しいとされている病気ですが悲観することはありません。また、さまざまな薬剤が出てきているので、その人のニーズに合わせた治療ができるようになってきています」と語る口分田(くもで)さん 多種多様な血液がんの中でも罹患数の少ない原発性マクログロブリン血症/リンパ...

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「CAR-T療法」「二重抗体療法」など期待される治療法が次々登場 進歩し続ける多発性骨髄腫の新しい治療法

2022年2月

「CAR-T療法は今までなら、どの治療でも効かなくなっているような患者さんにも効果があることが臨床試験によって証明されています。また、1回投与するだけなので、無治療の期間を持てるのは、QOLの面からも大きなメリットです」と語る石田禎夫さん 多発性骨髄腫の治療は、この15年間ほどで10種類の新規薬剤が登場し、20通り以上の併用療法が行われるようになって、著しい進歩を遂げてきた。現在、さらにその先へと...

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希少がんだが病型が多い皮膚リンパ腫 なかでも圧倒的に多い「皮膚T細胞リンパ腫」の最新治療

2021年8月

「皮膚リンパ腫の多くは、病気の進み方はゆっくりですが、症状を抑えるのは難しく、進行する患者さんに対して効く治療法がほとんどなかったのが現状でした。最近になり、いろいろ新しい薬がでてきて、治療の選択肢が増えてきています」と語る大塚幹夫さん 皮膚リンパ腫は、白血球の1つであるリンパ球が腫瘍化して皮膚に浸潤し、さまざまな皮膚症状を生じる病気である。リンパ球にはT細胞、B細胞、NK細胞などがあるが、そのう...

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血液がんに新薬ラッシュ! インパクトがあり、キードラッグとなる可能性あるものも

2021年5月

「血液がんの治療は、薬剤を適正に選択することが重要です」と語る矢野真吾さん 血液がんはここ20年来、効果的な薬が相次いで承認されてきた。グリベックなどの分子標的薬がその代表で、これらの分子標的薬の登場により予後が著しく改善されてきた。血液がんは遺伝子レベルでの解明が進んでいる分野の1つで、現在も分子標的薬を中心とした新薬のラッシュが続いている。さらに根治を目指せるCAR-T細胞療法という新しい免疫...

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