検査・治療法

漢方・鍼灸

がん治療中の食欲不振やしびれ、つらい副作用には漢方薬を使ってみよう!

2022年9月

「副作用症状が出たら、まずは漢方薬を使ってみてください。費用も安いし、体にも優しい。一度の処方でたとえ思った効果が出なくても、漢方薬の選択肢はいくつもあります」と語る上園保仁さん およそ1500年前に日本に伝えられた中医薬は、日本の風土に合わせて少しずつ変化し、江戸時代には日本独自の漢方薬として体系化された。ただ、経験則主体の漢方薬は、エビデンス重視のがん医療現場ではほとんど使われてこなかったのが...

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第2回 副作用の軽減、再発予防、そして―― 漢方が、がんに対してできること

2020年11月

「日本の漢方医は皆、西洋医学の医師でもありますから、西洋医学と東洋医学、両方の目で診て最善を尽くします」と語る平崎さん がんは、体内の誤作動が重なって作られた〝自身の一部〟。そんな視点でがんという病を捉えると、治療を受ける心持ちはもちろん、日々の暮らし方も変化するだろう。がんが発生する原因を知り、生活習慣の見直しや漢方がそれを防ぐ手立てになり得ることを学んだ第1回に続き、第2回では、漢方が実際にが...

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第1回 体の中にがんができるって、どういうこと? がん予防と再発予防の手助けを漢方が担える可能性が

2020年10月

「気、血、津液が体の中をスムーズに巡っている状態が、体のバランスがとれたいい状態です」と語る平崎能郎さん がんは、体の中に現れた敵。そう思って、闘いに勝つべくつらい治療に耐えるわけだが……。ここで考えてみてほしい。そもそも、がんは敵なのだろうか? ほかならない自身の体の中で作られたものである以上、がんは〝自分の一部〟でもある。そんな視点で、がんという病を見つめ直すと、治療に向き合う心持ちに変化が生...

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西洋医学でコントロールしきれない つらい症状を緩和する鍼灸治療

2016年4月

「鍼灸はがん患者さんのつらい症状を緩和する補助的な方法の1つです」と話す里見さん(左)、佐々木さん 鍼灸は、専用の鍼や灸を使って、体表にあるツボを刺激する治療法。がん治療中の術後の痛みや、終末期の倦怠感など、西洋医学だけでは取り除くことができない症状を緩和する効果があると言われている。国立がん研究センター中央病院の緩和医療科には鍼灸専用の治療室があり、艾(もぐさ)の心地よい香りの中、「刺さない鍼」...

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手術や抗がん薬投与前からの漢方薬服用も有効

2015年5月

「紫雲膏は分子標的薬による手足症候群にも有効です」と話す林 明宗さん がんに対する漢方薬による治療というと抵抗感がある人もいるかもしれないが、抗がん薬治療や放射線治療の合併症の緩和には有効なことが多く、保険適用で受診できる。がん領域における漢方医療で先駆的な取り組みを続ける神奈川県立がんセンターの現況を聞いた。 県立がんセンターに「漢方サポートセンター」開設 がんにおける漢方治療というと、保険がき...

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医師や認定薬剤師に相談して、正しい漢方薬の使い方を

2015年5月

「患者さんが症状を教えてくれることが大切」と話す伊東俊雅さん 漢方薬に抵抗感を持つ医療関係者や患者さんは多い。しかし、医師や薬剤師による適切な薬剤の選択があれば、抗がん薬治療などによる副作用を大きく減らすことができる。治療と副作用ケアは表裏一体だ。漢方薬の正しい使い方について専門家に聞いた。 治療を効果的に、長く続けるために 図1 がん患者さんにみられる症状 「抗がん薬や分子標的薬などの相次ぐ発売...

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エビデンスの認められた漢方薬をがん患者さんへ届ける!

2015年5月

「漢方薬の有効性が証明されれば、患者さんも医師も使いやすくなります」と話す上園保仁さん 西洋医学の進歩により、がん患者さんの治療やQOL(生活の質)は大きく改善されてきた。ところが、その一方で治療中の不調や副作用などに悩む患者さんが数多くいる。そんな中、エビデンス(科学的根拠)の認められた漢方薬で症状を緩和したいという医師や患者さんが増えてきている。 緩和ケア、QOLの維持の鍵を握る漢方薬 200...

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婦人科がん化学療法における食欲不振に 六君子湯が効果発揮

2014年4月

「QOLの維持・向上での漢方の重要性が高まりつつある」と話す齋藤 滋さん抗がん薬治療の副作用対策に漢方の活用が拡大しつつある。すでに多くの施設の実地診療において漢方治療が広く行われているが、同時に、新たなエビデンス(科学的根拠)を求めた多数の基礎的検討、臨床試験も実施されている。効果の作用メカニズムの解明と、臨床的指標に対する効果の客観的な評価が重要なポイントとされているが、これらの点でエビデンス...

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半夏瀉心湯で 乳がん治療薬による下痢が軽減

2014年4月

「漢方で治療薬の投与期間の延長が図れる」と話す志茂 新さん抗がん薬治療の副作用対策に漢方の活用が拡大しつつある。すでに多くの施設の実地診療において漢方治療が広く行われているが、同時に、新たなエビデンス(科学的根拠)を求めた多数の基礎的検討、臨床試験も実施されている。効果の作用メカニズムの解明と、臨床的指標に対する効果の客観的な評価が重要なポイントとされているが、これらの点でエビデンスが得られれば、...

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「元気な体で延命」を目指す癌研有明病院・漢方サポート外来 漢方薬を使うと、がん治療で弱った患者が、元気になる

2009年8月

癌研有明病院 消化器内科部長の 星野惠津夫さん がんの治療において漢方が実力を発揮する場面はあるのだろうか。癌研有明病院で「漢方サポート外来」を担当する消化器内科部長の星野惠津夫さんは、長年それを検討してきたが、漢方にはがん患者さんの「元気」を回復したり、症状を和らげたり、西洋医学による治療の副作用を減らす効果が期待できることが、次第に明らかになってきた。 リンパ節、肺転移の患者が元気に が...

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