各種がん

その他・希少がん

放射性医薬品を使って診断と治療を行う最新医学 前立腺がん・神経内分泌腫瘍のセラノスティクス

2024年3月

「セラノスティクスは、副作用が少なく効果が期待できる優しいがん治療として、今後の展開が期待できる領域だと考えています」と語る中本さん がんに取り込まれる性質を持つ放射性医薬品を使って、がんの診断と治療を行うセラノスティクスが世界的に注目を集めており、神経内分泌腫瘍や前立腺がんですでに実用化されています。しかし、日本のセラノスティクスは世界から大きく遅れていて、前立腺がんの診断と治療に使われる放射性...

詳細はこちら

4次治療のための新しいタイプの治療薬が登場 進行GIST(消化管間質腫瘍)の薬物療法

2022年8月

「従来と異なる作用機序をもつ新薬が登場してきたのは、治療選択肢が広がるという意味で、よい話だと思います」と語る尾阪さん 胃や小腸などの消化管の筋肉から発生する悪性腫瘍であるGIST。症状が現れにくく、内視鏡でも見つけにくいので、進行した状態で見つかることも少なくない。その場合の治療は、原則として薬物療法が行われる。まず使われるのはグリベックで、2次治療、3次治療にはスーテント、スチバーガが使われる...

詳細はこちら

新しいペプチド受容体核医学内用療法(PRRT)がスタート 希少がんで見つけるのが難しい神経内分泌腫瘍

2021年10月

「ペプチド受容体核医学内用療法は、日本神経内分泌研究会や患者さんがここ数年待ち望んでいた承認でした」と語る高田良司さん 希少がんの1種である神経内分泌腫瘍の新しい治療薬「ルタテラ」が、2021年6月に承認され、いよいよ治療が始まろうとしている。この薬は、腫瘍細胞に発現しているソマトスタチン受容体と結合するソマトスタチン類似物質に、放射性物質を取り付けた構造になっている。腫瘍細胞に結合し、体内から放...

詳細はこちら

患者も知っておこう「遺伝子検査」のこと 遺伝子検査を受けるうえで自分の遺伝情報とどう向き合うか

2019年11月

「適切な遺伝子の情報は、自分のためのものなのだと思って役に立ててほしい」と語る四元淳子さん 2019年6月、がん遺伝子パネル検査が保険適用になった。遺伝子情報を治療へ繋げていく試みは、スタートラインについたと言える。ただし、疾患に関連する遺伝子情報は、本人のみならず親族にも関わる繊細な問題だ。そんな様々なデリケートな部分をコンサルテーションするのが、認定遺伝カウンセラーだ。患者は今後自分の遺伝子情...

詳細はこちら

政府も動き出した希少がん対策

2015年8月

「均てん化は希少がんには馴染まないという根本的な問題を抱えています」と語る川井 章さん 「希少がん」の定義が日本では定まっていないことはあまり知られていない。希少がんと診断された患者さんはどうすればいいのか、治療はどうあるべきか、国内唯一の希少がんセンターを持つ国立がん研究センター中央病院希少がんセンター長の川井章さんに伺った。 治療の均てん化との兼ね合い 希少がんとは、文字通り「まれで少ないがん...

詳細はこちら

症状も経過も実に多様な神経内分泌腫瘍 患者さんと専門医師が出会えるネットワークを作りたい

2015年1月

こうもと いずみ 1993年北海道大学医学部医学科卒業。98年、京都大学大学院医学研究科腫瘍外科入学。01年同大第一外科助手。その後大阪府済生会野江病院外科部長補佐を経て、11年より現職。日本神経内分泌腫瘍研究会にて、ガイドライン委員、患者登録事業委員等を務める全身の多くの臓器がもつ神経内分泌細胞に発生する神経内分泌腫瘍(NET)。症状が出ないタイプがあるほか、治療に難しい面がある家族性NETなど...

詳細はこちら

GIST診療ガイドライン第3版を刊行 進化する診断と治療を医療現場に

2014年8月

「専門施設での受診を勧めます」と話す西田俊朗さん年間、10万人に2人ほどにしか発症しないGIST(消化管間質腫瘍)。胃がんとは発生過程が全く異なるが、GISTも胃にできるがんだ。20年ほど前にその概念ができたばかりだが、医師らは研究会を結成するなど治療成績向上に尽力している。2014年4月には、第3版の治療ガイドラインが刊行された。初版刊行は2008年日本で初めてGISTの診療ガイドラインができた...

詳細はこちら

筋層にできる悪性腫瘍・GIST 遺伝子変異の解明や新薬登場より効果的な治療選択へ

2013年9月

「治療ができた場合のGISTは予後がいい」と話す山田康秀さん GISTとは、消化管間質腫瘍の略称で、胃に多く現れるが、胃がんとは発症メカニズムが違う悪性腫瘍だ。珍しい病気だが、分子標的薬の登場や遺伝子レベルの研究でより効果の高い治療が行われる時代になった。GISTで一番多いのは胃に発症するもの■図1 GISTのできる部位国立がん研究センター資料よりGISTは、15年ほど前に明らかになった腫瘍だ。そ...

詳細はこちら

異常を感じたら、すぐに眼腫瘍の専門医へ 眼の摘出は避け、QOLを考えた治療を!

2012年4月

眼のがんはQOLを見越した 治療が重要と語る 金子明博さん 眼は複雑な器官だ。非常に稀であるが、眼の内部や外部にも腫瘍はできる。 基本は手術だが、現在、なるべく眼を温存する、患者さんのQOLを考えた治療が行われている。 まぶたのがん 眼球を保護しながらの治療も [眼のがん] 眼は複雑な器官であり、眼球と視神経のほか、眼瞼(まぶた)、結膜、涙腺などがある。 「眼のがんは、非常に稀で、19...

詳細はこちら

無増悪生存期間19カ月、腫瘍縮小率7割の新薬登場 希少がん、されど前進あり。膵内分泌腫瘍の最新治療

2012年4月

数少ない膵内分泌腫瘍の 専門医である 伊藤鉄英さん 膵内分泌腫瘍──このがんについて、どれほどの人が知っているだろうか。最近では、アップル社設立者の1人、スティーブ・ジョブズ氏がこの病気だったといわれている。希少がんではあるが有望な新たな分子標的薬も登場、治療に大きな前進が見られている。 神経細胞や内分泌細胞ががん化して起こる病気 [神経内分泌腫瘍とは?] [神...

詳細はこちら

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート3月 掲載記事更新!