連載

腫瘍内科医のひとりごと

腫瘍内科医のひとりごと 112 乳がんと故郷の風穴

2020年4月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Sさん(43歳女性)は、首都圏の短大英文科を卒業し、いまは新薬治験などの登録・統計を扱う小さな会社に勤めています。これまで恋愛することはなく、魅かれる男性もなく、独身です。趣味は映画鑑賞で、日曜...

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腫瘍内科医のひとりごと 111 いのちの繋がり

2020年3月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 私は高校生のころ、生意気にも定年が近い父に、「父さんは、人生で何を成したか?」と問うたことがあります。父は国鉄に勤務し、母が結核で長く入院したり、苦労して一家の大黒柱で頑張っていました。父は、「...

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腫瘍内科医のひとりごと 110 イヌとヒトの絆――愛犬と一緒に緩和ケア入院へ

2020年2月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 ある診療所でのことです。Gさん(53歳男性)は、悪性リンパ腫のなかで最も悪性度の高いタイプでした。緩和治療目的ということで、マルチーズという白いイヌと一緒の入院でした。Gさんは、母親が数年前に亡...

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腫瘍内科医のひとりごと 109 ゲノム医療ってなに?

2020年1月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Cさん(35歳 女性 会社員)のお話です。「私の友達は、母親が卵巣がんで、姉が乳がんだそうで、自分も将来乳がんや卵巣がんになるのではないかと心配して、病院で遺伝子検査をするって言っていました。私...

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腫瘍内科医のひとりごと 108 人生の最終段階のお話ですか?

2019年12月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Dさん(64歳 女性 元看護師)は、健診で肺に異常な影を指摘され、某病院呼吸器内科を受診し、CT等の検査を行ったところ、肺がんと言われました。肺の中にも転移があり、手術は無理で、ステージ4との診...

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腫瘍内科医のひとりごと 107 外来化学療法のブルーな1日

2019年11月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Jさん(54歳 女性 会社員)は4カ月前、両側の頸部のリンパ節が腫れ、1個生検して、悪性リンパ腫の診断でした。全身のCT検査などで、他に腫れているところはなく、最初の抗がん薬治療は、入院して開始...

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腫瘍内科医のひとりごと 106 安楽死に思う

2019年10月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 7月の選挙で、安楽死制度を考える会は「自分の最後は自分で決めたい。耐え難い痛みや辛い思いをしてまで延命をしたくない。家族などに世話や迷惑をかけたくない。人生の選択肢の1つとしてあると『お守り』の...

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腫瘍内科医のひとりごと 105 自分だけの命なのか?

2019年9月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 「先生、この春に亡くなった母のことですけど、こんなこと聞いていただけますか?」と話しかけてきたのは、病院事務の女性(50歳)でした。「母は80歳で、夜、血を吐いて、気づくのが遅くて、私が家に帰っ...

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腫瘍内科医のひとりごと 104 「治療していたい」と言ったKさん

2019年8月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Nさん(50歳 会社員 肺がん)は、某病院の外来通院治療センターで知り合ったKさんのことを心配していました。通院治療センターの入口を入ってすぐに、4人掛けの長椅子が6脚ほどあります。抗がん薬治療...

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腫瘍内科医のひとりごと 103 「治療をしないで……」

2019年7月

ささき つねお 1945年山形県出身。青森県立中央病院、国立がんセンターを経て75年都立駒込病院化学療法科。現在、がん・感染症センター都立駒込病院名誉院長。著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)など多数 Aさんは4年前、下行結腸(かこうけっちょう)がんの手術を受けました。このときは肝臓に3個の転移がありましたが、切除できました。手術後、抗がん薬の点滴注射と内服を開始しましたが、5カ月後に肝臓に再...

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