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連載

がん哲学外来

がん哲学「樋野に訊け」 24 今月の言葉「心配事は心の片隅にそっと仕舞っておく」

2018年7月

がんになって最期の生き方を考え始めたY・Uさん 44歳/会社員/男性/神奈川県 Q 昨年(2017年)、会社の定期健診で早期の胃がんが見つかりました。そのがんは腹腔鏡手術で切除。現在は健康面で何の問題もなく、以前と変わらない生活を送っています。ただ、1つ変わったのは、時折、漠然とではあるのですが、「死」について考えるようになったこと。がんと診断されたとき、もし「余命あとわずか」と言われたら、最後の...

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がん哲学「樋野に訊け」 23 今月の言葉「自分が犠牲になっても心豊かになるために」

2018年6月

郷里の老父が肺がんを患ったM・Wさん 63歳男性/東京都 Q 高校卒業後、熊本から上京して45年の歳月が経過しました。3年前には、長年勤めた会社を定年退職し、今は妻と2人悠々自適の日々を送っています。経済的にそんなに余裕があるわけではないけれど、2人の娘も時折りは、可愛い孫を連れて遊びに来てくれるし、現在の暮らしに、これという不満はありません。ただ、1つ気になるのが郷里にいる老父のことです。これま...

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がん哲学「樋野に訊け」 22 今月の言葉「悲しみすぎると心が死んでしまう」

2018年5月

最愛の妻を失くして、すべてのことに関心を失ったT・Sさん 63歳男性/神奈川県横浜市 Q 最愛の妻が今年1月、乳がんで亡くなりました。初めてがんが見つかったのは、3年前の秋のことでした。幸い、少しは経済的な余裕もあったので、それからは会社を辞め、時間の融通のきくアルバイトをするようにして、妻の看病にできるだけ時間を割くようにしていました。一昨年には、妻のがんは全身に転移し、歩くこともままならなくな...

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がん哲学「樋野に訊け」 21 今月の言葉「人生とは与えられたプレゼントである」

2018年4月

限られた余生、1日1日を大切に生きたいY・Tさん 71歳男性/無職/東京都 Q 昨年秋に古希を迎え、体力の低下が気になったこともあり、数年ぶりに市の健康診断を受診しました。すると肺のX線検査で異常が見つかり、さらに専門の病院の検査で進行肺がんとの診断が下されました。担当の医師の話では、現段階の症状はステージⅡBとのこと。すでにリンパ節にがんが浸潤していることを考えると、脳や骨に微細な転移があっても...

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がん哲学「樋野に訊け」 20 今月の言葉「最優先するのはいちばん大変な人の声」

2018年3月

植物状態の義母が不憫に思えてきたN・Sさん 60歳女性/主婦/東京都立川市 Q 今年、90歳になる義母は数年前に見つかった肺がんが全身に転移し、排便はもちろん食事もできない状態です。さらに少し前からは認知症も進行し、嫁である私はもちろん、実子である夫も認識できていない様子です。病院ではすでに治療の術(すべ)がないために、自宅で在宅医療のお世話になっていますが、常に意識が朦朧(もうろう)としており、...

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がん哲学「樋野に訊け」 19 今月の言葉「いい医師の条件は専門性プラス人間性」

2018年2月

せっかくいいドクターとめぐり会えたのにT・Hさん 50歳男性/会社員/東京都 Q 昨年(2017年)の秋、トイレの回数がやたらに増えたため、前立腺肥大ではないかと自宅近辺の病院で検査を受けたところ、前立腺がんを患っていることが判明しました。症状はステージⅡでそれほどは進行していません。そこで、主治医と話し合った結果、とりあえず手術は回避して、しばらくはホルモン療法で状況を見て行こうということになり...

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がん哲学「樋野に訊け」 18 今月の言葉「考えないでいいことは考えない」

2018年1月

がんだったことを伝えるべきか悩んでいるM・Aさん 50歳男性/会社員/神奈川県 Q 半年ほど前に体調が悪化したため、ある総合病院を受診すると胃がんの診断が下されました。幸い、それほど症状は悪化しておらず、ステージⅡの段階でした。そこで、ほとんど間をおかず、同じ病院で切除手術を受け、さらに再発予防のために2週間に1度、抗がん薬治療を続けています。それだけならどうということもないかもしれません。ただ私...

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がん哲学「樋野に訊け」 17 今月の言葉「残された者へのプレゼントは人によって違っている」

2017年12月

夫ががんと闘ってくれないN・Tさん 65歳女性/主婦/東京都 Q 数カ月前、市の健康診断で70歳の夫に肺がんが見つかりました。大学病院で検査を受けると、がんはすでにステージⅣに達しており、脳や骨にも転移しているとのこと。担当の先生からも「率直にいって状況は厳しい」と言われました。ただ、これ以上、症状を悪化させないためには抗がん薬による治療を行ったほうがいいとも聞きました。私が驚いたのは、その時の夫...

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がん哲学「樋野に訊け」 16 今月の言葉「結論を先延ばしにすることがいいときもある」

2017年11月

長引く治療に不安が募るY・Hさん 68歳男性/農業/神奈川県 Q それまで勤めていた会社を退職する直前の5年前に食道がんが見つかり、切除手術を受けました。幸い、術後の経過も良好で、そのことを契機に、かねてから考えていた農業を始めることにしました。長野に古民家を購入、週末になると妻と現地に赴き、畑仕事に勤しむ暮らしぶり。繁忙期には息子たちの協力も得られ、自分としては理想的な退職後の日々を送っていまし...

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がん哲学「樋野に訊け」 15 今月の言葉「真の幸せは、日々の暮らしの中にある」

2017年10月

余生をアフリカで過ごしたいT・Sさん 55歳男性/会社員/東京都 Q 今年の夏、血痰(けったん)が続くので病院で検査を受けたところ、思いもかけなかった診断が下されました。肺がん、それも骨や脳に転移の徴候のある末期に近い状態だと告げられたのです。担当医ははっきりとは口には出しませんが、ネットなどで調べると、やはり予後に期待は持てません。余命は1年から2年程度のように思われます。それで残された人生をど...

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