各種がん

卵巣がん

dose-denseTC療法も再脚光を ICI併用療法やADC新薬に期待の卵巣がん

2023年10月

「今後登場する免疫チェックポイント阻害薬を含む3剤併用療法や抗葉酸受容体ADC薬に期待すると同時に、日本人に合うdose-denseTC療法の意義を改めて広めていきたい」と話す岡本さん 今年(2023年)6月の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、卵巣がんでは2つの大きな話題がありました。1つは免疫チェックポイント阻害薬(ICI)併用療法に臨床試験で初めて良好な結果が出て、将来の保険適用が視野に入ってき...

詳細はこちら

第75回日本産科婦人科学会 報告 ~慈しみの心とすぐれた手技をもって診療に努める(慈心妙手)が今年のテーマ~

2023年6月

東京国際フォーラムで開催された日本産科婦人科学会 第75回日本産科婦人科学会が5月12日から14日の3日間にわたって、東京国際フォーラムで開催された。今年のテーマは、「慈心妙手」(じしんみょうしゅ)。「良医は慈しみの心とすぐれた手技をもって診療に努めること」という意味だ。会長を務めた東京慈恵会医科大学産婦人科学講座主任教授の岡本愛光さんは会長講演で、「近年の遺伝子研究が、実際に臨床レベルでどのよう...

詳細はこちら

2つのPARP阻害薬の力で大きく進化! 卵巣がん治療最前線

2022年10月

「PARP阻害薬の適応が拡大し、初回維持療法から使えるようになりました。多くの患者さんがその恩恵を受けられると思います」と語る谷川輝美さん 早期に症状が現れにくいため、自身では気づきにくい卵巣がん。実は、罹患者数、死亡者数ともに、年々、増加傾向にある。最も多い罹患年齢層は、更年期世代と言われる50代。ホルモンバランスの乱れからくる不調だろうと、つい体調の変化を見過ごしがちな年代だ。長く変化のなかっ...

詳細はこちら

卵巣がん化学療法に増える選択肢 適応拡大のリムパーザと遺伝子検査なしで使える新薬ゼジューラ

2021年2月

「ゼジューラは、遺伝子検査をしなくても1次治療で使えることが患者さんにとって大きな利点です」と語る平嶋泰之さん 分子標的薬のPARP阻害薬はここ数年の卵巣がんにおけるトピックの1つだ。日本では、2018年1月、リムパーザが初めて「プラチナ製剤感受性の再発卵巣がんにおける維持療法」で承認された。その後2019年6月「BRCA遺伝子変異陽性卵巣がんの初回化学療法後の維持療法」で、さらに2020年12月...

詳細はこちら

進行・再発卵巣がんに選択肢が増える 初回治療から分子標的薬リムパーザが使える!

2019年7月

「新しい薬の期待が大きく、今はそれに目が向いています」と語る平嶋泰之さん 婦人科がんの中でも早期発見が難しく、多くの場合見つかったときはステージ(病期)がⅢ、Ⅳ期と進行しているため、予後が悪い卵巣がん。しかし、化学療法の進歩で進行・再発がんでも、治療の選択肢が増えた。そのため、卵巣がんの発症率は増えているものの、死亡率は減ってきている。そんな中で、今、注目されていた卵巣がんの初回化学療法後の維持療...

詳細はこちら

無作為化比較試験(JCOG0602)結果がASCO2018で報告 進行卵巣がんにおける化学療法先行治療の非劣性認められず

2018年9月

「今回の試験の結論としては、術前化学療法が、全ての患者さんにおいて、手術先行治療に対する代替療法として、常時位置づけられるのは難しいということになりました」と語る恩田貴志さん 多くの固形がんを根治に導くには、手術が必要だ。昨今では、早期がんであれば、後遺症を考慮して、機能温存のための縮小手術も行われる。しかし、卵巣がんは、大部分が他臓器にも転移を有する進行がんで、周囲の臓器を含め、徹底的に切除する...

詳細はこちら

待望の新薬リムパーザ、日本でも承認・販売! 新薬登場で再発卵巣がんに長期生存の希望が見えてきた

2018年9月

「再発卵巣がん治療の難しさは今も変わりませんが、リムパーザを使うことで6年以上という長期間、再発せずにいける人が増えてくるはずです」と語る竹島さん 卵巣がんに、新たな分子標的薬リムパーザが承認された。がん細胞のDNA修復機構を壊し、がん細胞自体が死に至るよう導くという機序(メカニズム)を持つ。今年(2018年)4月に発売開始されて現時点で4カ月。リムパーザのメカニズムと可能性、そして、副作用の出方...

詳細はこちら

子宮頸がんはアバスチンを加えた3薬剤、子宮体がんではダヴィンチ、卵巣がんには新薬リムパーザが

2018年9月

「いつもと違うと感じたときは、婦人科にできるだけ早く相談して、自分の体は自分で守るという気持ちが大切です」と話す石川光也さん 子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん。妊娠・出産に関わる、女性にとって重要な臓器に発症するがんだ。近年、あらゆるがん治療で、その治療法が進化するなか、女性特有のがんであるこれらのがん治療の現状はどうなのか。そして今後の展望は? わが国の婦人科がんの臨床・研究をリードする、国立が...

詳細はこちら

根治性、安全性、低侵襲性実現のために様々な術式を開発、施行 婦人科がん手術の現状

2017年6月

「低侵襲性はもちろん重要ですが、がんの手術ではまず、がんを確実に取り切ることが最も優先されるべきです。そして、がんを安全に取り切ることを確信してから、低侵襲性を考慮していくことが大切なのです」と述べる加藤友康さん 婦人科の3大がんである子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん。これらのがんにおける手術は進化しており、今後の治療法にも新たな展開が期待される。しかし、その一方で変わることなく若年者から高齢者ま...

詳細はこちら

婦人科がんの難治性腹水に対する積極的症状緩和医療 腹水を抜き、必要な成分だけ戻す「CART」に期待

2017年6月

「腹水に対してCARTを行うことで、症状改善はもちろん、化学療法が行える体力を取り戻すことができます」と語る石谷 健さん 婦人科がん、とくに卵巣がんでは病気の進行とともに、腹水を来すケースが多い。腹水が溜まっていくと臓器が圧迫され、患者のQOL(生活の質)は著しく低下する。こうしたがん性腹水に対して、今注目されている治療法がCART(腹水濾過<ろか>濃縮再静注法)だ。CARTを行うことによって、Q...

詳細はこちら

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート3月 掲載記事更新!