手術と抗がん剤で乗り切ろう! 卵巣がん丸わかり完全図解
Q 卵巣がんの進行度は?
進行度によって、病期が1期~4期に分かれます。1期2期は、手術によって完全にがんを切除できますが、3期4期は、転移が広範囲に及ぶため、手術によってがんが切除しきれない場合があります。

(日本婦人科腫瘍学会編『患者さんとご家族のため子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドラインの解説』より一部改変)
Q 治療法はどうなるの?
卵巣がんが疑われた場合、手術によって腫瘍の摘出術を行い、場合によって術中迅速病理検査を行います。
術後の病理検査で悪性腫瘍が確認された場合は、補助療法として化学療法を行います。

Q 手術ではどこを切除するの?


(日本婦人科腫瘍学会編『患者さんとご家族のため子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドラインの解説』より一部改変)
手術で切除するのは、両側の卵巣と卵管など(両側付属器切除)と、子宮、大網、リンパ節(骨盤リンパ節郭清・傍大動脈リンパ節郭清)です。
Q 治療が終わったら?

症状が強い場合は、ホルモン療法を検討します。がんの経過観察では、2~3カ月ごとに受診し、内診、採血、超音波の検査を受けます。CT検査は年1回程度です。
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