免疫療法という治療法にも期待! 膵がん丸わかり完全図解

監修:砂村眞琴 大泉中央クリニック院長
取材・文:「がんサポート」編集部
発行:2012年1月
更新:2013年4月

Q 膵がんではどんな検査をするの?

膵がんではどんな検査をするの

Q 膵がんの治療とは?

膵がんの治療とは

フルオロウラシル=商品名5-FU
ゲムシタビン=商品名ジェムザール
エルロチニブ=商品名タルセバ
TS-1=一般名テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム
カペシタビン=商品名ゼローダ
シスプラチン=商品名ランダ/ブリプラチン

Q それでも再発・転移してしまったら……

[再発・転移の要因]

  • 手術した段階ですでに見えないがんが潜んでいた
  • がんが浸潤していて、手術で取り切れていなかった

 
膵がんは再発・転移しやすいがんです。1年で再発する人もいれば、5年たって再発する人もいます。

Q 膵がん転移の特徴とは?

膵がん転移の特徴とは

膵がんの肝転移写真。白くぬけているのが腫瘍

膵がんは肝臓に転移しやすく、小さいがんが多く現れるのが特徴です。

Q 再発・転移した場合の治療は?

[転移性膵がんに対するゲムシタビンの効果]
転移性膵がんに対するゲムシタビンの効果

Burris,H.A.III.et al:J.Clin.Oncol.15:2403,1997

エビデンス(科学的根拠)のある治療法はジェムザールを基本とした化学療法のみ。

しかし今、樹状細胞療法と呼ばれる免疫療法も、第4の治療法として注目されています。


[樹状細胞ワクチン療法の効果(ゲムシタビンとの併用)]
樹状細胞ワクチン療法の効果

名古屋セレンクリニック 小林正学院長より提供
樹状細胞ワクチン療法によって、膵がんの多発性肝転移が明らかに縮小していることがわかる

樹状細胞療法とは、がん攻撃の司令塔である樹状細胞を用いて、がんをやっつける治療法です。慶応大学などで、臨床試験が始まっており、効果が期待されています。


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