「がんはお友だち」

有久園子 社会福祉事業団大平園/山口県防府市
発行:2014年2月
更新:2014年5月

施設の暮らしのなかで

しせつのくらしです。バルサンをたいた日に、紫陽花寺でゆうめいな、あみだ寺さまの紫陽花まつりにでかけました。がく紫陽花のきれいなこと、たんのうしました。

紫陽花まつりのときには、お寺さんの入山料が100円いります。いっぱんの人は200円です。

かきごおりやさんがでていました。それを、いちはやく見つけた、保健師であり、看護師でもある女性の支援員さんが「かきごおり、今は300円するのね。お金をもってくればみんな食べられたのにね」と言われました。彼女はいい支援員さんだなあとかんしんしました。彼女のひと言で、今はかきごおりが300円することを知ることができました。そして、食べた気分をあじわいました。

同じひと言でも、人をなごませる人とそうでない人がいます。彼女はすばらしいと思いました。個人的に、彼女にナイチンゲール記章をさしあげたいです。フローレンス・ナイチンゲール記章です。

私はカラオケボックスにもいったことはありません。でも、彼女がカラオケボックスについて話してくださったので、カラオケボックスについてたのしい想像をすることができました。

かきごおりやさんのところはすどおりの人ばかりでした。もうかればいいのにと思いました。ばしょ代を払い、じゅんびして、あとかたづけして、とにかく、あきないもらくではないと思いました。バルサンをたいた日です。くどいけれど。

お菓子の避難

帰園して、ろうかをみたら、おかしがひなんしていました。おかしです。しゅくちょく室に、あずけているみんなのおかしです。いろいろなおかしがあります。おかしに足はついていないので、支援員さんたちが、バルサンからひなんさせて下さったのです。ろうかのおかしを見たときに、ありがたいなあ支援員さんたち、ありがとうと思いました。思わずうれしなみだがでました。

ボーリング場さんのごしょうたいがあります。私はボーリングのプレーの見学をしました。しせつには、休日外出と言って、ボーリング場さんとかカラオケボックスさんとかその他もろもろプラス、ドライブ、プラス、喫茶です。

こうたいで何人かの利用者さんたちを連れていかれます。私は、それにはさんかしません。私が休日に出かけるばあいは、休日外出でも、個人外出の方で、タクシーに乗っていき、タクシーでかえります。

キリスト教のおまいりなどです。いわゆる、このしせつでいう、休日外出はしません。そして平日に義理の身内と大事なようじででかけます。その彼が、とてもよい、ほさにんの先生をつけて下さいました。

平成24年5月13日(日)いらい、キリスト教のおまいりもしていません。たんとうの支援員さんと買い物にも私は出ていません。

ボーリングの日のボーリング場さんのごしょうたいの日に私は見学ということで、ボーリング場さんに参上させていただきました。せいげんがある体調ですが、ポジティブに生きることにつとめています。

防府市にはソラールがあります。それで、私はソラールへのアプローチとつぶやいています。とにかく、楽しいことをおもうようにしています。

今、闘病中の人におねがいします。中にはからのすしょうこうぐんとか、もえつきしょ���こうぐんとか、こうねんきしょうがいによるうつ病とか老老かいごで、うつになる人もいるでしょう。五月病の人もいるでしょう。てきおうしょうがいにおちいる人もいるでしょう。

防府市青少年科学館・ソラールのこと

闘病中こそポジティブに生きる

防府市には、ソルトアリーナやアスピラートや町の駅「うめてらす」やソラールや塩田記念公園などがあります。塩田公園には行ったことがありません。大平山には十万本のつつじがあります。どこにもいいものがあると思います。

この星のどこにいても、何かいいものがあると思います。美しい自然、人のなさけのありがたさとか、いろいろあると思います。だから、闘病中のレジームからのだっきゃくを図り、メランコリックにならずに、ポジティブに、楽しいことをおもいえがいてみてほしいのです。

私はせいしん科しんけい科のドクターのしょほうによるねむりぐすりのおくすりをのんでいます。だからおおみそかの紅白歌合戦をみません。ゆく年くる年もみません、おおみそかも元日もないです。

マンネリズム、メリハリなしのくらしです。だけど、堺利彦先生の『楽天囚人』の教えをむねにがんばります。闘病中だからこそ、ポジティブに生きましょう。

私の中のポリープたちは「これ以上、園子ちゃん、ストレスをためないでネ」との赤信号にも黄信号にもなってくれたのでしょう。レッドカードとイエローカードを出してくれたのでしょうね。「樹状千丈」「落葉帰根」の東洋思想の教えがあります。かくありたいものです。

この防府といういなかの町にもさまざまなナラティブがございます。どこにも心あたたまる人間のストーリーがあると思います。闘病中の人たちよ、共に、闘病しましょう。私の場合は、乳がんは友だちです、ポリープちゃんも友だちです。ぎゃくりゅうせいしょくどうえんは、私の一生の友ですね。

60兆もの細胞に恵まれているなんてすごいですね。ランゲルハンス島という島が人間の体の中にあるなんてすごいです。

私はにんち症にはなりたくないし、とうごうしっちょう症にはなりたくないです。ホモサピエンスの子孫である私は幸せです。あたまの中は、シワだらけというのがいいなあと思います。にんち症の予防ができたらいいです。予防医学がわかるといいです。予防医学ふきゅうで医りょうひをへらすことができたらいいですネ。

1度きゅうきゅう車をよんだら4000ドルのせいきゅう書がくるN Yは大へんです。日本はTPPの嵐の中で、どうなるのでしょうか?

私のように、たくさんのお金のない人は、どうなるのでしょうか?

防府市スポーツセンター体育館「ソルトアリーナ防府」のこと 防府市地域交流センター「アスピラート」のこと

がんは友だちと言いきかせて

闘病にはとにかく、楽しいことを思うことを自分にいいきかせています。三人に一人はがんという時代なんて、むかしの人にいわせれば異常ですネ。でも、私は、友だちといいきかせています。

明るい人になりたいです。歩けることは幸せです。ろうかを歩くだけでも幸せです。

がんの予防になる飲み物や食べ物をおめしあがりくださいませ。

ルームメイトの紙パンツに前後ろがわかるように絵を描いて

私はいろいろとつぶやいています。かつぶしおんどとたんこうぶしと防府ぼんおどりのけいこをしています。天まどのあけしめもリハビリになります。

ルームメイトの紙パンツの前がわに私のマジックインキで絵をかいてあげています。前も後ろもわからない人です。そのことが私にとってはアートセラピーとなっています。

タオルをもってのタオル体操の曲は、音楽りょうほうになっています。何ごともリハビリですね。ルームメイトのお世話は楽しいです。かの女のえがおはさいこうにすばらしいです。

長生きしてみせます。

ゆめ。

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