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アリミデックス(一般名:アナストロゾール)閉経後乳がんの第1選択アロマターゼ阻害薬3薬の1つ

監修●伊藤良則 がん研有明病院乳腺センター乳腺内科部長
取材・文●星野美穂
発行:2014年11月
更新:2015年2月


知っておきたい!副作用と対策

主な副作用として、関節痛や骨粗鬆症があります。

関節痛は、朝方に手がこわばる、指の関節が痛むなど手指に起こりやすく、服用開始後数カ月してから発現してきます。軽い運動はこわばりをほぐすために推奨されています。痛みが強い場合は鎮痛薬を使用し、それでもつらい場合は休薬もしくはホルモン薬を変更します。

また、エストロゲンは骨密度の低下を予防する働きをしています。そのため、アリミデックスでエストロゲンの生成を抑制すると、骨粗鬆症になりやすくなります。骨粗鬆症予防のためには、日光浴やカルシウム・ビタミンDを多く含んだ食事を摂るよう気をつけましょう。

また、年1回は骨密度をチェックし、骨密度が低下している場合は、ビスホスホネートなど骨粗鬆症治療薬の服用が必要となる場合もあります。

mTOR=哺乳類などの動物で細胞内シグナル伝達に関与するタンパク質キナーゼの一種。ラパマイシンの標的として発見されたため、mammalian target of rapamycin(哺乳類ラパマイシン標的タンパク質)の略として命名された
アフィニトール=一般名エベロリムス フェソロデックス=一般名フルベストラント ヒスロンH=一般名メドロキシプロゲステロン

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