「眠れない」ときはこうする | ページ 3

文:池内加寿子
発行:2003年11月
更新:2013年8月

睡眠障害ガイドライン(厚生労働省研究班)

  1. 睡眠時間は人それぞれ。日中の眠気で困らなければ十分。(季節でも変化することがある。8時間にこだわらない。年をとると睡眠時間は短くなる。)
  2. 刺激物は避け、寝る前には自分なりのリラックス法を。(就寝前4時間のカフェイン摂取、就寝1時間前の喫煙は避ける。気軽な読書、音楽、ぬるめの入浴、香り、筋弛緩のトレーニング。)
  3. 眠たくなってから床につく。就寝時間にこだわらない。(眠ろうとする意気込みが頭をさえさせ、寝付きを悪くする。)
  4. 同じ時刻に毎日起床。(早寝早起きではなく、早起きが早寝につながる。)
  5. 光の利用でよい睡眠を。(目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計をスイッチオン。夜は明るすぎない照明に)
  6. 規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣。(朝食は心と体をめざめさせるのに重要。夜食はごく軽く。運動習慣は熟睡を促進)
  7. 昼寝をするなら15時前後の20~30分。(長い昼寝はかえってぼんやりのもと。夕方以降の一時寝は、夜の睡眠に悪影響。)
  8. 眠りが浅いときは、むしろ積極的に早寝早起き。(寝床で過ごす時間が長いと熟睡感が減る。)
  9. 睡眠中の激しいいびき・呼吸停止や足のびくつき・むずむず感は要注意。(背景に睡眠の病気があれば、専門治療が必要。)
  10. 十分眠っていても、日中の眠気が強いときは専門医に。
  11. 睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと。
  12. 睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全。(一定の時刻に服用し、アルコールと併用しない。)


シソ酒の作り方

イラスト

保存びんに、ホワイトリカー1.8リットル、青シソ(葉と実を合わせて)100g、氷砂糖200gを入れ、冷暗所で2~3カ月保存する。シソは20日くらいで引き上げる。


眠れないときのワンポイント療法

イラスト

後頭部まさつ
首を前に倒し、両手のひらを首の後ろにあて、はえぎわに沿って、後ろから前へこする。30回繰り返す。


イラスト

頭天まさつ
親指以外の4本の指を、おでこの上(はえぎわ)にあて、髪を前から後ろにすくようにして、頭部全体をマッサージする。30回繰り返す。


(参考文献)
不眠症の実態/国立保健医療科学院疫学部社会疫学室長・土井由利子/「毎日ライフ」2003・1/毎日新聞社
睡眠障害を治す本/東京慈恵会医科大学客員教授・佐々木三男/講談社
すぐに役立つ家庭療法/神谷節子・陣内秀喜/七つ森書館

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