小細胞肺がん。不眠はイリノテカンの副作用が原因?
小細胞肺がんの3次治療のイリノテカンの使用で、腫瘍がかなり小さくなりました。しかし、イリノテカンを使用し始めてから不眠に悩まされています。これはイリノテカンの副作用でしょうか。イリノテカンはこのまま続けていっていいのでしょうか。
(68歳 女性 神奈川県)
A 不眠治療を受けながら使用を

日本医科大学呼吸ケアクリニック
臨床腫瘍部門長/副所長の久保田さん
臨床腫瘍部門長/副所長の久保田さん
イリノテカンの副作用では下痢や吐き気、食欲不振、白血球減少および感染症、間質性肺炎などが問題となります。不眠はあまり経験しませんが、添付文書には「不眠」も副作用の1つとして記載されていますので、イリノテカンの副作用の可能性はあると考えます。
小細胞肺がんに対しては3次治療以降には有効性が期待される薬剤が少なく、イリノテカンが奏効しているのであれば、不眠の治療を受けつつ、なるべく続けることをお勧めします。かなりの治療回数を重ねて、病状が安定している場合は、治療を少しお休みすることも検討されます。