高齢者個々に合った肺がん治療を選ぶ
2015年2月
「患者さんとご家族は同じ方向を向いて治療を受けていただきたいですね」と話す坪井正博さん肺がん患者さんは高齢者が多数を占める。高齢者の場合、手術、化学療法、放射線治療などの治療に関して、どのように適応を判断しているのだろうか。高齢者の肺がん治療の現状と展望について、国立がん研究センター東病院呼吸器外科科長の坪井正博さんに伺った。 併存疾患の有無や全身状態で治療の選択肢が異なる 肺がん患者の高齢者の占...
他疾患合併患者さんのがん治療
2015年2月
「患者さんとご家族は同じ方向を向いて治療を受けていただきたいですね」と話す坪井正博さん肺がん患者さんは高齢者が多数を占める。高齢者の場合、手術、化学療法、放射線治療などの治療に関して、どのように適応を判断しているのだろうか。高齢者の肺がん治療の現状と展望について、国立がん研究センター東病院呼吸器外科科長の坪井正博さんに伺った。 併存疾患の有無や全身状態で治療の選択肢が異なる 肺がん患者の高齢者の占...
2014年4月
「COPDと肺がんは関連性があり、肺がんのスクリーニングとしても期待しています」と話す関根康男さん慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙などが原因で肺に慢性的な炎症が起こり、その結果、気道(気管支)が閉塞し、呼吸機能が低下する病気である。患者数は世界中で約2億1,000万人とも言われ、2005年には300万人以上がCOPDで亡くなっている。世界的な喫煙率の低下に伴って将来的には患者さん数が減少すると考...
2014年3月
「肝疾患はがんの外科的治療や化学療法に影響を及ぼします」と話す今村 潤さん肝臓は栄養素の代謝・貯蔵、胆汁の産生、有害物質の解毒、赤血球の分解、血漿成分の合成など、多彩な機能を持つ臓器である。肝臓病のうち、がん治療に大きな影響を与えるのは慢性肝炎と肝硬変だが、最近は化学療法中にB型肝炎が再燃し、劇症化することが問題になっている。肝疾患合併によるがん治療への影響とは――。B、C型肝炎が減り NASHが...
2014年2月
「日常的に気を付け、感染症を予防しましょう」と話す冲中敬二さんがん患者さんでは一般的に抵抗力が低下しており、健康な人に比べて感染症にかかりやすい。抗がん薬自体も、免疫機構の重要な部分を担当する白血球やリンパ球を減らす副作用を持つものが多く、治療中に感染症を起こすリスクがある。血液がん患者さんは感染症リスクが高い一般にがん患者さんの感染症というと化学療法 (抗がん薬治療)により白血球やリンパ球が減っ...
2014年1月
「がん治療は心臓に影響を及ぼすことが少なくないので、自覚症状が重要」と話す庄司正昭さん心臓など循環器の疾患を持っていたり、心臓の機能が弱っている人ががんになるケースが少なくない。ところが、抗がん薬の中には心臓に悪影響を及ぼす毒性(心毒性)を持つものがあるなど、がんの治療によって循環器、特に心臓の疾患を悪化させることがあるだけに、十分な対策が欠かせない。一般患者さんに比べ心電図に異常が多い循環器の疾...
2013年12月
「がんと糖尿病は連携をとって治療に臨むことが大切です」と話す大橋健さんがん患者さんの中でも60歳以上の患者さんでは、3人に1人が糖尿病の可能性を秘めていると言われている。がんも糖尿病も、慢性疾患として日々の治療が重要となる。だからこそ、それぞれの治療の影響や兼ね合いについて、患者さんはもちろん、家族も知っておく必要がある。糖尿病サイト「糖尿病とがん」(大橋健さん監修)http://www.club...
2013年12月
「がん治療にも影響する腎臓病をもっと知って下さい」と話す松浦友一さん健康な人でも歳をとるにつれ腎機能は低下するが、腎機能が悪いと、画像診断や一部の抗がん薬治療が行えないなどの不利益がある。また腎機能が正常な人に比べて、抗がん薬の副作用も強く出ることが知られている。そのような腎疾患・透析患者さんのがん治療とは――。腎疾患はがんの診断や治療を制限肝臓は病気があっても症状が出にくいことから「沈黙の臓器」...