検査・治療法

臨床試験

深い寛解後に 70%が投薬中止可能~慢性骨髄性白血病の治療~

2016年2月

「薬価の高い分子標的薬を使用しないで済むという以外に、一番の目的は患者さんに喜んでいただけることです」と語る高橋直人さん 慢性骨髄性白血病(CML)は、かつては数年で急性に転化してしまい、予後が良くないという厳しい病気だった。しかし、21世紀になって分子標的薬グリベックが救世主のごとく現れ、生存率をぐんと上げた。一方で、グリベックには服用し続けなければいけないという難点もある。そこに切り込んだのが...

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小児がんの新薬開発で再発治療の充実を!

2015年8月

「小児がんの再発治療を確立していくことが重要です」と話す河本 博さん 小児がんは子どもがかかるがんの総称だが、希少がんということで治療法の開発が遅れてきた分野だ。しかし、近年では医師主導型の臨床試験が立ち上がるなど新しい動きが出ている。その先端にいる専門医に小児がんの新たな取り組みについて聞いた。 小児がんの罹患数は年間約2,000人弱 表1 小児がん特有の主な疾患 子どもが罹患する様々ながんを総...

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国立がん研究センター中央病院が「第2通院治療センター」を開設

2015年5月

国立がん研究センター中央病院(病院長:荒井保明氏)は3月16日会見を開き、国内初となる通院で第Ⅰ相試験を含む治験を行える「第2通院治療センター」を開設、3月23日より本格始動をすると発表した。 治験に参加したいが入院がネックに 現在、海外の主ながんセンターでは、第Ⅰ相試験を含む多くの治験を外来で実施しているが、日本では設備・体制の整備が遅れており、とくに第Ⅰ相試験は約1カ月入院して行っているのが現...

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国内初の陽子線による乳がん臨床試験で患者さん募集

2015年4月

CT位置決め装置(左)と治療寝台 相談専用ダイヤルTel:0776-57-2981(8:30~17:00 土日祝祭日は除く)Web:福井県立病院「陽子線による乳がん治療の臨床試験」 早期乳がんで陽子線の臨床試験開始 福井県立病院陽子線がん治療センター(山本和高センター長)は、2014年10月より乳がんを対象にした臨床試験を開始している。対象は60歳以上の臨床病期Ⅰ期の早期乳がんで、外来通院可能な患...

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EGFR変異、ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺がんでの臨床試験結果が話題に

2014年9月

50回目の開催を迎え、今年も世界各国から多くの臨床医が参加した今年で開催50回の節目を迎えた米国臨床腫瘍学会2014年年次学術集会(ASCO2014)。前号に引き続き、同学術集会での話題を拾った。ASCOの年次学術集会では、毎年、各領域において数多く採用された演題の中から、特に話題性の高いものをセッション(領域)ごとに数題選択し、専門家が総括する「ハイライトセッション」が設けられている。これを聞く...

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胃・食道がんにおける 分子標的薬の臨床試験結果

2014年8月

50回目の開催を迎え、今年も世界各国から多くの臨床医が参加した今年で開催50回の節目を迎えた米国臨床腫瘍学会2014年年次学術集会(ASCO2014)が、5月30日~6月3日の日程で、シカゴにおいて開催された。今号の特集にちなんで、消化器領域の中から胃・食道がんに関する臨床試験の話題を拾った。胃がん 切除不能進行再発胃がんの3次治療で 経口分子標的薬による治療効果認める 切除不能進行再発胃がんでは...

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効果と副作用を客観的に判断し、自分にとってのプラス要因の有無を考える 臨床試験とは何か。患者さんのためになるか

2007年1月

京都大学大学院 医学研究科助教授の 佐藤恵子さん 静岡がんセンターのCRCの 齋藤裕子さん エビデンスに基づいた臨床試験臨床試験というと、なかには「人体実験」という言葉を想起し、患者がモルモットのように扱われるイメージを持つ人もいるかもしれない。しかし現実の臨床試験はまったく違っている。とくに97年に厚生労働省で臨床試験実施要領(GCP)が政令として定められてからは、エビデンス(科学的...

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患者の利益は、科学と社会への貢献よりも優先されるべき 臨床試験に参加する患者さんのメリット・デメリット

2007年1月

癌研有明病院顧問の 中島聰總さん 臨床試験に参加するメリット がんを克服するためには、科学的な研究は欠かせません。その科学的な研究のひとつが人間を対象とした臨床試験です。実際、ここ50年のがん治療をはじめ、検査、がんの発生、進行のメカニズムなどにおける飛躍的な発展は、臨床試験なくしてはあり得ませんでした。この点は誰もが認めるところでしょう。 [臨床試験に参加するメリット・デメリット] メリ...

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受ける臨床試験の目的、意味を理解することが重要 だれでもわかる臨床試験データの見方・読み方

2006年12月

癌研有明病院化学療法科・ 血液腫瘍科部長の 畠清彦さん 試験の種類によって読み方も違う 新しい薬剤について検討する臨床試験にはいくつかの種類があり、それぞれ目的も違えば結果の読み方も違う、と畠さんは語る。 「第1相試験は、動物の試験や試験管内のデータにもとづいて、人間に安全である使用量を決めるための試験です。したがって有効性を見るのは2次的なことで、もっとも重要なのは毒性、安全性を見るこ...

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安心して臨床試験を受けるための基礎知識 5.臨床試験に関する用語解説

2006年12月

浜松オンコロジーセンター長の 渡辺亨さん 【GCP】 臨床試験の実施にあたっては、製薬会社、医療施設、医師などが守らなければならないルール。Good Clinical Practice(=医薬品の臨床試験の実施の基準の関する省令)の略。欧米諸国をはじめ国際的に認められている。そのようなルールは以下のようなもの。 ・治験内容の国への届出 製薬会社は、治験を担当する医師が合意した「治験実施計...

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