充実した医療スタッフのもとで、層の厚い緩和ケアを提供
2015年6月
敬意をもって患者さんに接し、温かみのあるケアを提供する林 章敏さん 聖路加国際病院緩和ケア科部長 敬意をもって接することが基本緩和ケアにおいては、敬意をもって患者さんに接するのが基本だと考えています。そして温かみのあるケアを提供する、これが最も大事な点です。カンファレンスでも、洗礼を希望する患者さんのいることが報告されていましたが、緩和ケアの最終的な役割はスピリチュアルに関するものであると思ってい...
チーム医療
2015年6月
敬意をもって患者さんに接し、温かみのあるケアを提供する林 章敏さん 聖路加国際病院緩和ケア科部長 敬意をもって接することが基本緩和ケアにおいては、敬意をもって患者さんに接するのが基本だと考えています。そして温かみのあるケアを提供する、これが最も大事な点です。カンファレンスでも、洗礼を希望する患者さんのいることが報告されていましたが、緩和ケアの最終的な役割はスピリチュアルに関するものであると思ってい...
2015年5月
「病院でも自宅でも、がん患者さんとその家族が安心できる体制が必要です」と話す服部政治さん 全国各都道府県のがん診療連携拠点病院に「緩和ケアセンター」を整備することが、2016年3月までという期限付きで厚生労働省から通達された。緩和ケアセンターはがん患者さんをどう支えていくのか、医療者側の専門性はどう生かされるのか。厚労省が出した「新指針」の解説と、緩和ケアセンターのあり方を専門医に伺った。 がん疼...
2015年5月
かどやま しげる 1985年日本医科大学卒業。東京労災病院脳神経外科等を経て、2009年職業復帰・両立支援センター主任研究者、2012年脳神経血管内治療科部長。2014年兼務にて、治療就労両立支援センター部長治療と仕事の両立が難しいなどで、がん罹患後に離職する人はまだまだ多い。そんな中、東京労災病院は2012年、治療就労両立支援センターを設け、関連病院との協力体制のもと、がん患者さんの治療と職業の...
2015年5月
後手に回らないよう 積極的に対応できる体制づくりを目指したい平本 淳さん 東京慈恵会医科大学附属第三病院総合診療部部長 知識を出し合い、栄養改善に向けた支援行う本院では、2008年9月に栄養サポートチーム(NST)が結成・設置されました。結成時から、総合診療医である私が責任者を務めています。現在NST回診を担当するスタッフ数は、医師4、歯科医師1、看護師1、薬剤師4、管理栄養士3、臨床検査技師4、...
2015年4月
かわぐち ひでとし 1994年佐賀医科大学医学部卒業。宗像医師会病院、九州大学病院、九州大学大学院、社会保険仲原病院、壱岐公立病院副院長、米国MDアンダーソンがんセンター、貝塚病院、国立病院機構九州がんセンターを経て、2012年松山赤十字病院乳腺外科勤務、2013年同部長。日本外科学会指導医、日本外科学会専門医、日本乳癌学会乳腺専門医、日本乳癌学会認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医等全国...
2015年4月
ヒューマン・エラーを最小限にするために黒井克昌さん がん・感染症センター都立駒込病院副院長(乳腺外科) 患者さんに最適な医療を提供したいというのが我々医療者の願いですが、その土台となるものが「安全」です。患者さんたちは医療体制、医療者に完全を求め、それを前提に治療を受けます。我々はそれに応えなければなりませんが、残念ながら医療者も人間である以上、ヒューマン・エラーは起こり得ます。そして、誤解や思い...
2015年3月
在宅患者さんの願いに応えるために 医療関係者の力を集めよう岡田孝弘さん 「在宅医ネットよこはま」代表/オカダ外科医院院長 開業医で外来診療をしながら、火曜日午後と木曜1日、土曜の午後。在宅医療に取り組んでいます。1週間の3分の1を在宅医療に費やしていることになります。半日で10軒くらいまわります。看取りの時期に入ったがん患者さんは常に3~7人ほどおられます。何かあったら病院へ行くこともありますが、...
2015年2月
笑って、食べて、出せて、話せて、よく寝る……そのお手伝いのために吉澤明孝さん 要町ホームケアクリニック院長 在宅医療の目的は何でしょう。それは、患者さんにもご家族にも楽しく過ごしてもらうことです。病院と家を比べれば、ほとんどの患者さんは家のほうが暮らし心地の良さを感じます。そして、在宅医療では「看取り」ということを切り離して考えることはできません。看取りとは、ただ亡くなっていくところを見届けること...
2015年1月
各専門職が力を合わせて担っていける地域医療へ遠矢純一郎さん 桜新町アーバンクリニック院長 当クリニックは設立5年になりますが、ここに来るまでは在宅医療の経験がないスタッフがほとんどです。それは不安材料ではありません。医師も看護師も薬剤師も、それぞれの領域で勉強と実績を積んできた専門性を持っているからです。外科医も内科医もがんを専門としてきた医師もいます。病院から在宅へというシフトが急速に取られる中...
2014年12月
幅広いサポートで「総合的な医療」を届けたい後藤功一さん 国立がん研究センター東病院サポーティブケアセンター室長(呼吸器内科科長) がん患者さんの悩みは多岐にわたります。治療に関することはもちろんですが、生活上の問題、そして社会生活に関わる問題もあります。治療に関する問題よりも、社会的問題の方が大きな場合にもしばしば遭遇します。医師が、治療とは直接関係ないような全ての社会的問題へ支援を行うのは、実際...