各種がん

手術できなくてもあきらめない! 局所進行膵がんに対する化学療法併用の重粒子線治療

2017年3月

「局所進行膵がんに対して、化学療法併用の重粒子線治療は、非常に期待が持てる治療法だと考えます」と語る山田滋さん 見つかったときには手術できないケースがほとんどであり、難治(なんち)がんの1つと位置づけられる膵がん。手術できない局所進行膵がんに対しては、化学療法あるいは放射線化学療法が行われるが、治療成績は芳しくないのが現状だ。そういった中、注目されているのが重粒子線による治療法。化学療法を併用した...

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治療期間は大幅に短縮! SAVIを用いた新しい乳房温存療法

2017年3月

「患者さんの生活に合った治療法を選択できればと思います」と語る桑山隆志さん 乳房温存療法を選択する場合、再発予防のために放射線治療が必要となる。現在、放射線治療としては、乳房全体に放射線を照射する「全乳房照射」が標準治療だが、照射期間は5~6週間と長く、生活に負担が生じることがしばしばあった。そこで、こうした問題を解決すべく、新たな照射法として開発されたのが「加速乳房部分照射法」。SAVI(サヴィ...

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転移性脳腫瘍に対するガンマナイフの有効性と安全性

2017年3月

「ガンマナイフの治療効果の高さを知っていただきたい」と話す山本昌昭さん がんが脳に転移した転移性脳腫瘍に対する治療に対しては通常、手術、放射線治療が用いられる。放射線治療では定位放射線治療、その中でも特にガンマナイフが注目されている。有効性と安全性はどのようなものだろうか。ガンマナイフ治療の現状について専門家に伺った。 メスと同等の切れ味、ガンマナイフ ガンマナイフというと、その言葉から鋭利な刃物...

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肺がんの新しい放射線療法、IMRT、陽子線治療に高まる期待

2017年2月

「装置の進化だけではなく医療者側の熟練も大切」と話す原田さん これまで根治的な放射線治療ができずに治癒が望めないことが多かった局所進行非小細胞肺がんのⅢb期。そこに、最新の放射線治療を加えて根治を目指そうという考え方がある。装置の進化と医師の技術の進歩により、周辺組織に放射線を当てずに、腫瘍だけ攻撃できるようになった。肺がん治療に放射線を用いる第一人者に現状と今後の展開を伺った。 根治の可能性を奪...

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第3世代タグリッソ登場で非小細胞肺がん治療はさらに進化

2017年2月

「T790M変異を持つ患者さんにとって、タグリッソは初回治療のような効果が期待できる薬剤になります」と語る加藤晃史さん 昨年(2016年)3月、第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)として、タグリッソが承認された。第1世代、第2世代、第3世代と、現在4剤あるEGFRチロシンキナーゼ阻害薬。それぞれの薬剤をどのように使い分けていけばいいのか。薬が次第に効かなくなる耐性化の問題、国内初とな...

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免疫チェックポイント阻害薬登場で加速する肺がん領域のプレシジョンメディスン

2017年2月

「新たな免疫チェックポイント阻害薬の開発も進んでいます」と語る佐々木治一郎さん 非小細胞肺がんにオプジーボが承認されてから約1年。昨年(2016年)12月には、新たな免疫チェックポイント阻害薬として、キイトルーダが適応追加されている(2017年1月現在、薬価は未収載)。肺がん治療を大きく変えようとしている免疫チェックポイント阻害薬。新薬の登場で、肺がん治療は個々に適した治療を行う、プレシジョンメデ...

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「忘れられて」はいない小細胞肺がん 医師主導治験で新薬開発も始まる

2017年2月

「今も昔も、小細胞がんは注目されています。患者さんをよくしたいというのは医師みんなの願いなので、よい治療開発をしたいと思っています」と語る宇田川響さん 一般的に肺がんというと、罹患者数の多い非小細胞肺がん(NSCLC)をイメージすることが多い。一方で、小細胞肺がん(SCLC)は、患者数が少ないこと、新規治療薬が長く登場していないことなどで注目を浴びる機会は少なかった。そのような状況で、新たな分子標...

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オンコタイプDX検査の結果と、患者さんの意思や環境を尊重して、一緒に最善の治療を考える

2017年1月

オンコタイプDX検査の経験が豊富な乳がん専門医の植野映さん ホルモン受容体陽性(ER+)、HER2陰性(HER2−)、早期乳がん患者での予後予測と化学療法の効果予測に有用とされるオンコタイプDX乳がん検査。米国臨床腫瘍学会(ASCO)、全米総合がん情報ネットワーク(NCCN)、ザンクトガレン(St. Gallen)国際専門家コンセンサス委員会、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)などの欧米の主要ガイドライ...

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機能温存し、合併症も回避できる 前立腺がんの小線源部分治療

2017年1月

「部分治療は、機能を温存し、合併症を回避するという点でも意義のある治療法だと思います」と語る齋藤一隆さん 前立腺内に限局したがんに対して、がんが存在する領域のみに小線源(しょうせんげん)を植え込み、患部のみに部分照射する「小線源部分治療」。根治療法である手術や放射線治療と比べて、排尿障害や性機能障害を軽減でき、患者にとってもメリットの大きい治療法だ。どういった治療法なのか、気になる治療成績は? 国...

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新薬登場でここまで変わった! 去勢抵抗性前立腺がん薬物療法の治療戦略

2017年1月

「抗がん薬が効かなくなっても、それを克服する新たな治療アプローチの研究も進んでいます」と語る小坂威雄さん 2014年を境に、去勢抵抗性(きょせいていこうせい)の前立腺がんの薬物療法は大きく変わった。新たに3つの薬剤が使えるようになり、患者の選択肢は確実に増えた。新薬が承認されてから約2年――。去勢抵抗性前立腺がんの治療はどう変わったのか? 新たな課題として浮かび上がっている、新薬を使うタイミング、...

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