2009年5月
大阪市立大学第2外科・ 心臓血管外科准教授の 大杉治司さん 食道がんの手術は、がん手術の中で最も大がかりな手術の1つ。 体への負担が大きいことでも知られています。 ここに胸腔鏡を導入したのが、大阪市立大学第2外科・心臓血管外科准教授の大杉治司さん。 合併症が少ないだけではなく、手術成績の向上にもつながる胸腔鏡下食道切除術とは。 高い治療成績と体への負担 食道がんもごく早期ならば、内視鏡による...
2009年4月
大阪府立成人病センター 消化器外科主任部長の 矢野雅彦さん 胃がんや大腸がんなどと比べ、難治がんの1つとしてあげられる食道がん。場所が場所だけに、手術そのものも体への負担が大きく、 またたとえ手術を行ったとしても、再発してくることが多いのが現状だ。そうした中、現在注目を集めているのが、手術の前に抗がん剤を投与するという「術前化学療法」。術前化学療法によって、CTでは映らない微細ながんを叩き、再発を...
2009年4月
広島大学病院 放射線治療科助教の 権丈雅浩さん 大手術になるうえに予後も悪い……そんな食道がん治療に90年代後半、一石を投じたのが「化学放射線療法」の出現だ。自らのがんといかに向き合うか。手術と化学放射線療法、それぞれのメリットとデメリットを正しく把握し、納得して自身の治療法を選びたい。 手術と同等の成績に 数あるがん種の中でも、とりわけ難病と位置付けられる食道がん。長年、治療法の中心だった手...
2009年4月
国立がん研究センター中央病院 食道外科総合病棟部医長の 井垣弘康さん 国立がん研究センター中央病院 放射線治療部医師の 伊藤芳紀さん 食道がんは、数あるがんの中でも難しいがんの1つ。食道は壁が薄く周りに血管やリンパ節がたくさんあるため、早い時期からリンパ節転移が起こるからだ。しかも、首、胸、お腹と広範囲にまたがっているため手術は大規模になり、合併症も起こりやすい。 そんな食道がんも、化学放射線...
2008年10月
昭和大学医学部 消化器一般外科准教授の 村上雅彦さん 食道がんの手術はがんの手術の中でも、最も大がかりなもののひとつ。体にかかる負担も大きく、手術死も少なくありませんでした。 これに対して、昭和大学医学部消化器一般外科准教授の村上雅彦さんらは、胸腔鏡と腹腔鏡を導入。 開胸・開腹手術と同じ治療成績をあげながら、体の負担を大幅に軽減し、合併症の減少に成功しています。 欧米に比べ治療成績が高い理由 ...
2005年8月
サポート医師・大津敦国立がん研究センター東病院 内視鏡部長 おおつ あつし 1958年生まれ。 83年東北大学医学部卒業後、いわき市立総合磐城共立病院内科研修医。 86年国立がん研究センター内科レジデント。 89年いわき市立総合磐城共立病院消化器医長。 92年より国立がん研究センター東病院勤務。 02年より現職。 専門は消化器内視鏡・消化器腫瘍内科 胸のつかえに悪い予感を感じ、クリニックへ駆け...
2004年3月
国立がん研究センター東病院 内視鏡部長の大津敦さん 東京歯科大学市川総合病院 副院長の安藤暢敏さん 食道がんは、60代をピークに高齢者に多く発生するがんです。6対1ぐらいで男性に多いがんで、日本では年間1万人以上がこのがんになると言われています。 しかし、食道がんは同じ消化器のがんでも胃がんなどに比べると手ごわいがんと言わざるを得ません。食道は長さ25センチほどの管で、胸部を中心に、頸から腹...